生きていると、どんなに頑張っても、失敗したり、自分ではどうにもできない状況に陥ったりすることがあるでしょう。その経験をどうとらえるかは、その後の成長に大きな影響があるのではないでしょうか。
うまくいかなかった経験を次につなげられる人は、一体どのようなことを意識しているのでしょう。20代〜30代の正社員就職支援をする株式会社ジェイックの新卒2年目社員、永井皓也さん(23歳)を取材しました。
20代に強い就職・転職支援サービス「就職カレッジ(R)」
株式会社ジェイックのミッションは、「企業のホームドクター、人材のメンターとなり、人と組織の限りない可能性に貢献し続ける」こと。企業向けの教育研修事業と若年層向けの就職支援事業を展開しています。
永井さんは、フリーターや大学中退、既卒、第二新卒向けの教育融合型の就職支援サービス「就職カレッジ(R)」に携わっています。
永井さん:「就職カレッジ(R)」では、未経験者を採用したい優良企業を約15社集めた集団面接会を開催しています。 書類選考免除で面接できるため、最短1カ月以内で内定を得られるスピード感が強みです。また、求職者はビジネスパーソンとしてのマインドの持ち方やマナー、履歴書・面接対策までを行う無料研修を受けた上で集団面接会に臨むので、企業側からは「ジェイックの研修を受けた人なら安心して採用できる」という声をいただいています。
ただ仕事を紹介して終わりではなく、就職後も安心して社会人生活を過ごし、活躍してもらうことをゴールに支援をしているので、入社後1年間のフォロー研修を提供していますし、専任のアドバイザーへの相談も可能です。2020年4月以降は、オンラインでサービスを提供しています。
人生の選択に迷っている人の相談役になりたい
-----永井さんが、ジェイックに入社しようと思った理由を教えていただけますか?
永井さん:就職カレッジ(R)の参加者には、「思うような就職ができなかった」「就職しても早期退職した」など、挫折を経験した人たちが多いです。そのような人たちが、挫折経験をポジティブな力に変え、前に進んでいけるようサポートしたいと思ったからです。
-----そのような想いを抱くようになったきっかけは、何だったのでしょう。
永井さん:僕自身が挫折を経験したことにあります。
僕は高校1年生の頃、2カ月ほど休学していたんです。いじめや家庭の問題、そして金銭的な理由で情熱を注いでいたサッカーを諦めなくてはならなかったこと。さまざまなことが重なって心身共に疲弊していました。もうすべてから解放されたい。追い詰められる中、当時愛知県に住んでいた僕は、行くあてもないまま徳島県行きの夜行バスに乗っていました。
知り合いもいない徳島で、やっと「うちで働いてみる?」と言っていただける人に出会えました。その人に、あるときこう言われたんです。
「辛い経験をたくさんしてきた永井くんだからこそ、語れるものがあるのではないか」
ハッとしました。僕だからこそ、できることがある。挫折を経験しても、それをポジティブにとらえることができれば、必ず大きな成果を残せると僕自身が証明していくんだ。
そして、誰かが悩んでいるとき、選択肢を提示できる相談役として寄り添いたい、と。どんな選択肢があるかを知っているかで、人生は大きく変わります。例えば僕に、もしもっと早く奨学金の存在を誰かが教えてくれていたら、大好きなサッカーをずっと続けることができたかもしれません。もちろん、
僕は誰にも相談できずにいたからこそ、他の人には同じような想いをさせたくない。自分の人生を使って誰かの人生が少しでも明るくなれば、
その後実家に戻り、高校に復学。奨学金をもらって大学に進学しました。そして、就職活動の際に出会ったのが、ジェイックだったんです。
ジェイックで働けば、人生に迷っている多くの人たちの役に立つことができると確信しました。
挫折を経験したからこそ、語れることがある
永井さんは2020年4月に株式会社ジェイックに新卒入社。現在は就職カレッジ(R)にて、採用企業に対する営業活動のほか、研修の一部を担当するなど、求職者のサポートも行っています。
-----研修では、どのような講義を行っているのですか?
永井さん:僕が担当しているのは、マインドの持ち方に関する講義です。
例えば、うまくいかないことがあると、どうしても他責思考になってしまう人が多いですが、それではなかなか問題解決につながることはありません。他人や環境のせいにするのではなく、自分はどうなのか、何をしたらいいかを考える思考を持つことの大切さを伝えています。
-----参加者からは、どんな反応がありますか?
永井さん:行動変容が見られますね。例えば、ある求職者は就職カレッジ(R)に参加した当初は、前職での経験から、「働くことが怖い、営業が怖い」と口にしていて...。そんな中、僕の経験を話したところ、何か感じることがあったようで「自分を変えたい、強く生きたい」と言ってくれたんです。そして、その言葉通り、集団面接会への参加を通じて営業職として働くことになりました。
-----自身の辛かった経験も、考え方ひとつで、前に進むきっかけになるのですね。
今が一番成長期!
-----普段仕事をする上で大切にしていることはありますか?
永井さん:素直に受け止め、すぐ行動に移すことです。考え始めると、結局何も行動できなかったということになりかねないので...。それに、行動してみて初めて気づくことがたくさんあると思うからです。
また、「悪い結果は自分の責任、良い結果は周りのおかげ」ということ。これは、上司の言葉なのですが、いつも大切にしています。
-----仕事で辛いと感じることがあったとき、どのようにして自分を奮い立たせていますか?
永井さん:「今が一番成長期!」と自分に言っています。辛くても、今頑張れば、必ず自分が望む未来があるんだ、と。入社1年目の研修中、在宅でテレアポをしていて、なかなか思うように成果が上げられないとき、この言葉をいつも自分に言い聞かせていて。その結果、おかげさまで22日間連続でアポを取ることができました。
また、それまで1カ月に10名以上の求職者と企業のご縁を繋いだ新卒社員はいなかった中、僕は1年目の3月に11名の求職者と企業のご縁を繋ぎ、就職に導くことができました。まだまだ足りない部分はありますが、これからも求職者や企業の役に立てるよう、頑張っていきたいです。
みんなに選ばれるビジネスパーソンになる
-----最後に、今後の展望を教えていただけますか?
永井さん:「永井だから」選ばれる仕事をしていきたいです。同じことをするのでも、誰がするかによって、大きく変わりますよね。例えば、野球のバッティングなら、イチロー選手が教えるのと、僕が教えるのでは、説得力が全然違います。
求職者や企業、社内の人たち、みんなから「永井だから」選ばれるよう、経験や知識を重ねていきたいです。そして求職者には人生を変えるような「最高の就職」を、企業には組織を変えるような「最高の採用」を提供していきます。
高校時代、辛い思いをしていた時期に出会った人の言葉をきっかけに、自分が人生をかけて成し遂げたいことに気づいた永井さん。辛いだけと思っていた経験も考え方ひとつで、自分を前に進ませ、人の役に立つものになるのでしょう。さまざまな経験をしてきた永井さんの言葉だからこそ、心に響くという求職者も多いはずです。
どんな経験も、何一つ無駄なものはない。永井さんの考え方は、多くの若手ビジネスパーソンにとって、参考になるのではないでしょうか。
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