大明日(だいみょうにち)は万事に吉とされる大吉日のこと。中でも引越しや建築などの、移動に関連したことと相性がよい日です。
本記事では大明日が移動関連のことと相性がよい理由や、大明日の属する「七箇の善日」の他の吉日を紹介。大明日が他の吉日や凶日と重なったときの対処法も解説します。
- そもそも大明日とは?
- 大明日にやるといいことは?
- 大明日と他の吉日、凶日が重なったら?
大明日とは?意味や由来を紹介
大明日は「天地が開け、万物が太陽の光に隅々まで照らされる」とされる吉日です。吉日の中でも縁起がよい「大吉日」であり、月に半分ほどと頻繁に訪れます。
大明日の由来は、中国の旧暦・太陰太陽暦で使われていた「大明暦」です。中国で使われなくなった後、日本に入った大明暦が、暦注として残ったといわれています。
吉日の中でも頻繁に訪れるため、他の吉日と重なることも多いです。大明日と気になっている吉日が重なる日がないか、探してみるのもいいでしょう。
大明日に行うことがおすすめのこと
大吉日である大明日は、さまざまな慶事やイベントにおすすめできます。具体的には、大明日には次のようなことを行うことがよいとされています。
- 引越し
- 建築
- 地鎮祭や上棟式
- 旅行
- 納車
- 結婚式や入籍、結納など
「天地が開け、隅々まで太陽の光に照らされる」の謂れ(いわれ)がある大明日は、特に引越しや建築、旅行などの「移動に関連すること」に最適です。
新天地で新しいことを始める日には、ぜひ大明日を選んでいてはいかがでしょうか。
大明日の他の七箇の善日(ななこのぜんにち)
大明日は七箇の善日(ななこのぜんにち)と呼ばれる暦注下段のひとつです。
七箇の善日には、大明日を含め7つの吉日があります。次からは、他の七箇の善日を紹介します。
天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)
天赦日(てんしゃにち/てんしゃび)は、日本の暦で最高とされる吉日です。1年に6回ほどしかありませんが、縁起も知名度も、七箇の善日の中で最も高いです。
天赦とは「天がすべての罪を赦す」という意味で、慶事にも、新しいことを始めるにも適しています。
もちろん、悪いことをしても許される日ではありません。天赦日は縁起を担ぎ、よいことを始める日にしましょう。
母倉日(ぼそうにち)
母倉日(ぼそうにち)は、「母が子を育てるように、天が人を慈しむ日」とされています。その謂れから、母になる準備といえる結婚式や引越しにおすすめです。
大明日ほどではないものの、多いときは月10回以上あり、他の吉日と重なることもよくあります。
鬼宿日(きしゅくび)
鬼宿日(きしゅくび)は、「鬼が宿にこもり、出歩かない日」とされています。
鬼の字がつくため凶日に見えるかもしれませんが、鬼が宿から出ないため、鬼に邪魔されることもありません。そのため何事も上手くいく吉日とされています。
月徳日(つきとくにち、がっとくにち)
月徳日(つきとくにち/がっとくにち)は、「その月の福徳を受けられる」とされる吉日です。
万事に対して吉とされる日であり、中でも土に関すること(引越しや建築)と相性がよいといわれています。
回数は月に3〜4回と少ないものの、万事に吉であるため、どんな行事・慶事とも合わせやすいです。
天恩日(てんおんにち、てんおんび)
天恩日(てんおんにち/てんおんび)は、「すべての人に、天の恩恵が降りてくる」とされる吉日です。万事に対して縁起が良く、さまざまな慶事におすすめできます。
天恩日は大明日ほど多くはないものの、一度くると5日間続きます。そのため他の吉日と重なることも多く、慶事の日程も合わせやすいです。
神吉日(かみよしにち、かみよしび)
神吉日(かみよしにち/かみよしび)は「神よし」という、神社でお参りをしたり、神事をしたりするのに吉とされる日です。
大明日よりも回数が多く、神吉日は1年の半分以上あります。神徳を受けられる日でもあり、他の吉日と重なる日を探すのがおすすめです。
大明日と併せて意識したい「六曜」とは?
大明日や他の七箇の善日と併せて意識したいのが、最も知名度の高い暦注「六曜」です。六曜には次の6つがあります。
- 大安:「大いに安し」を意味する六曜最高の吉日で、1日中が吉
- 友引:11時〜13時が凶、他が吉の日。「共引き」が変化したもの
- 先勝:「先んずれば即ち勝つ」を意味する、午前中が吉、午後が凶の日
- 先負:「先んずれば即ち負ける」を意味する、午前中が凶、午後が吉の日
- 赤口:11時〜13時が吉、他は凶の日。赤の字が血や火を連想させ、縁起が悪いとされる
- 仏滅:「仏も亡びる」を意味する1日中凶の日だが、滅び再生の始まりのため葬儀はしてもよい
特に知名度が高い「大安」は、1日を通して吉日です。大明日と重なることでさらに縁起のよい1日となります。
また、「仏滅」は大安と反対に1日を通して凶日のためいいイメージがないかもしれませんが、悪縁を断ち切る場合や、滅びの日としてはよい日でもあります。
六曜それぞれの由来や、六曜を意識したい行事・イベントは以下の記事からご確認ください。
六曜の意味とは?六曜を気にしたいイベントや、Googleカレンダーに表示させる方法も紹介
大明日と他の吉日が重なった場合
大明日は七箇の善日の中でも回数が多く、他の吉日と重なることも多いです。大明日と他の吉日が重なった場合は、どうすればいいのでしょうか。
吉日同士が重なることに問題はなく、縁起の良さが高まるといわれています。また、重なった日の意味合いが、一方の吉日に付加されるとも考えられています。
例えば引越しに最適な大明日と母倉日が重なる日は、結婚後の新居への引越しにおすすめな日です。
縁起を担ぎたい内容にあわせて、他の吉日と重なった日を選んでみるのもよいでしょう。
大明日と凶日が重なった場合
大明日は回数が多く、凶日と重なることも多いです。大明日と凶日が重なった場合、どうすればいいのでしょうか。
吉日と凶日が重なった場合、「吉日が勝つ」「凶日が勝つ」「吉日と凶日のパワーが相殺される」の3つの考え方があります。
大明日が凶日と重なった場合の考え方も同様ですが、吉日としてのパワーが弱まると考える人も多いです。
大明日は回数が多いので、凶日と重ならない日も探しやすいでしょう。「その日でなければならない理由」がないのなら、凶日と重ならない日を探すのがおすすめです。
2022年の大明日カレンダー
大明日は月の半分以上あることもあり、他の吉日や凶日と重なることも多いです。次からは2022年の大明日と、重なる吉日・六曜を、月ごとに紹介します。
- 3(月)大明日、赤口、大明日
- 5(水)大明日、友引、神吉日、母倉日
- 6(木)大明日、先負、神吉日
- 7(金)大明日、仏滅、鬼宿日、神吉日、月徳日
- 8(土)大明日、大安、神吉日
- 16(日)大明日、先勝、神吉日、母倉日
- 17(月)大明日、友引、神吉日、母倉日、月徳日
- 18(火)大明日、先負、大明日
- 19(水)大明日、仏滅、神吉日
- 20(木)大明日、大安、神吉日
- 24(月)大明日、先負、神吉日
- 26(水)大明日、大安、天恩日、神吉日
- 29(土)大明日、友引、天恩日、神吉日、母倉日
- 31(月)大明日、仏滅、神吉日
- 3(木)大明日、先負、大明日
- 8(火)大明日、友引、大明日
- 11(金)大明日、大安、大明日
- 18(金)大明日、赤口、大明日
- 20(日)大明日、友引、大明日
- 21(月)大明日、先負、神吉日
- 22(火)大明日、仏滅、神吉日、月徳日
- 23(水)大明日、大安、神吉日
- 25(金)大明日、先勝、天恩日、神吉日
- 26(土)大明日、友引、天恩日
- 27(日)大明日、先負、天恩日、神吉日、母倉日
- 4(金)大明日、先負、鬼宿日、月徳日
- 6(土)大明日、大安、神吉日
- 7(月)大明日、赤口、神吉日
- 8(火)大明日、先勝、神吉日
- 9(水)大明日、友引、神吉日
- 17(木)大明日、仏滅、神吉日
- 18(金)大明日、大安、神吉日
- 19(土)大明日、赤口、大明日
- 20(日)大明日、先勝、神吉日
- 21(月)大明日、友引、神吉日
- 25(金)大明日、赤口、神吉日
- 27(日)大明日、友引、天恩日、神吉日
- 30(水)大明日、大安、天恩日、神吉日
- 1(金)大明日、先負、鬼宿日、神吉日、月徳日
- 4(月)大明日、赤口、母倉日
- 9(土)大明日、大安、月徳日
- 12(火)大明日、友引、大明日
- 19(火)大明日、先負、月徳日
- 21(木)大明日、大安、大明日
- 22(金)大明日、赤口、神吉日、母倉日
- 23(土)大明日、先勝、神吉日、母倉日
- 24(日)大明日、友引、神吉日
- 26(火)大明日、仏滅、天恩日、神吉日
- 27(水)大明日、大安、天恩日
- 28(木)大明日、赤口、天恩日、神吉日
- 3(火)大明日、赤口、大明日
- 5(木)大明日、友引、母倉日
- 6(金)大明日、先負、神吉日
- 7(土)大明日、仏滅、神吉日、月徳日
- 8(日)大明日、大安、神吉日
- 16(月)大明日、先勝、神吉日
- 17(火)大明日、友引、神吉日、月徳日
- 18(水)大明日、先負、大明日
- 19(木)大明日、仏滅、神吉日
- 20(金)大明日、大安、神吉日
- 24(火)大明日、先負、神吉日
- 26(木)大明日、大安、天恩日、神吉日、母倉日
- 31(火)大明日、赤口、神吉日
- 3(金)大明日、先負、大明日
- 8(水)大明日、友引、大明日
- 11(土)大明日、大安、大明日
- 18(土)大明日、赤口、母倉日
- 20(月)大明日、友引、大明日
- 21(火)大明日、先負、神吉日
- 23(木)大明日、大安、神吉日
- 25(土)大明日、先勝、天恩日、神吉日
- 26(日)大明日、友引、天恩日
- 27(月)大明日、先負、天恩日、神吉日
- 2(土)大明日、先負、月徳日
- 4(月)大明日、大安、神吉日
- 5(火)大明日、赤口、神吉日
- 6(水)大明日、先勝、神吉日
- 7(木)大明日、友引、神吉日
- 15(金)大明日、仏滅、神吉日、母倉日
- 16(土)大明日、大安、神吉日、母倉日
- 17(日)大明日、赤口、大明日
- 18(月)大明日、先勝、神吉日
- 19(火)大明日、友引、神吉日
- 23(土)大明日、赤口、神吉日
- 25(月)大明日、友引、天恩日、神吉日
- 28(木)大明日、大安、天恩日、神吉日、母倉日
- 30(土)大明日、友引、神吉日、月徳日
- 2(火)大明日、大安、大明日
- 7(日)大明日、仏滅、母倉日、月徳日
- 10(水)大明日、先勝、母倉日
- 17(水)大明日、友引、月徳日
- 19(金)大明日、仏滅、鬼宿日、母倉日
- 20(土)大明日、大安、神吉日
- 21(日)大明日、赤口、神吉日
- 22(月)大明日、先勝、神吉日、母倉日
- 24(水)大明日、先負、天恩日、神吉日
- 25(木)大明日、仏滅、天恩日、母倉日
- 26(金)大明日、大安、天恩日、神吉日
- 31(水)大明日、赤口、母倉日
- 2(金)大明日、友引、神吉日
- 3(土)大明日、先負、神吉日、母倉日
- 4(日)大明日、仏滅、神吉日
- 5(月)大明日、大安、神吉日
- 13(火)大明日、先勝、神吉日
- 14(水)大明日、友引、神吉日、月徳日
- 15(木)大明日、先負、母倉日
- 16(金)大明日、仏滅、鬼宿日、神吉日
- 17(土)大明日、大安、神吉日
- 21(水)大明日、先負、神吉日、母倉日
- 26(月)大明日、先負、天恩日、神吉日
- 28(水)大明日、大安、神吉日
- 1(土)大明日、友引、大明日
- 6(木)大明日、先勝、母倉日
- 9(土)大明日、仏滅、大明日
- 16(日)大明日、大安、大明日
- 18(火)大明日、先勝、大明日
- 19(水)大明日、友引、神吉日、母倉日
- 20(木)大明日、先負、神吉日、母倉日、月徳日
- 21(金)大明日、仏滅、神吉日
- 23(日)大明日、赤口、天恩日、神吉日
- 24(月)大明日、先勝、天恩日
- 25(火)大明日、仏滅、天恩日、神吉日
- 30(日)大明日、先負、月徳日
- 1(火)大明日、大安、神吉日、母倉日
- 2(水)大明日、赤口、神吉日
- 3(木)大明日、先勝、神吉日
- 4(金)大明日、友引、神吉日
- 12(土)大明日、仏滅、神吉日
- 13(日)大明日、大安、神吉日
- 14(月)大明日、赤口、大明日
- 15(火)大明日、先勝、神吉日、母倉日
- 16(水)大明日、友引、神吉日、母倉日
- 20(日)大明日、赤口、神吉日
- 22(火)大明日、友引、天恩日、神吉日
- 25(金)大明日、赤口、天恩日、神吉日
- 27(日)大明日、友引、神吉日、母倉日、月徳日
- 30(水)大明日、大安、大明日
- 5(月)大明日、仏滅、大明日
- 8(木)大明日、先勝、大明日
- 15(木)大明日、友引、月徳日
- 17(土)大明日、仏滅、大明日
- 18(日)大明日、大安、神吉日
- 19(月)大明日、赤口、神吉日
- 20(火)大明日、先勝、神吉日
- 22(木)大明日、先負、天恩日、神吉日、母倉日
- 23(金)大明日、赤口、天恩日
- 24(土)大明日、先勝、天恩日、神吉日
- 29(木)大明日、赤口、大明日
- 31(土)大明日、友引、神吉日
頻繁に訪れる吉日「大明日」に新しいことを始めてみよう
- 大明日は引越しや建築などの移動に関連したイベントに最適
- 大明日は多くて月の半分ほどあり、他の吉日と重なりやすい
- 特に理由がないなら、凶日と重ならない大明日を選ぼう
大明日は「天地が開け、万物がが太陽の光に隅々まで照らされる」とされる吉日です。慶事全般におすすめな縁起のよい日であり、特に引越しや建築などの「移動に関連すること」との相性がよいです。
ただ、回数が多いため凶日と重なることもよくあります。「どうしてもこの日がよい」という日以外は、凶日と重ならない日を選ぶほか、他の吉日とも重なる日を選ぶことがおすすめです。
新しいことを始めたり、縁起を担ぎたいときには、吉日を確認してみてはいかがでしょうか。
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