「若手ならではの視点から、どんどん社内提案していこう」「きっとこのアイデア、うまくいくはず!」と、常日頃から提案に勤しんでいる若手ビジネスパーソンも少なくないでしょう。
しかし、「なんとなく閃いたから」といった理由で話を進めていませんか?もしかしたら、提案したことを実行しても成果が出ないのは、それが原因かもしれません。
株式会社Take Actionの2年目社員・野田佳暉さん(23)は、上司からの評価も高い期待のエース。しかし、以前は自ら意見を打ち出してそれを実行しても、なかなか成果に繋がらなかったのだそう。
そんな彼は今、どのようなことを意識して提案するようになったのでしょうか?効果的な提案力の磨き方について、野田さんを取材しました。
社内SNS「THANKS GIFT」
株式会社Take Actionは、企業と従業員の相互理解を深め、エンゲージメントを高めるための社内SNS「THANKS GIFT」などを運営しています。
THANKS GIFTは、"感謝・褒める"というコミュニケーションをきっかけに、さまざまな組織課題を解決するコミュニケーションプラットフォーム。社内報/掲示板機能や、日々の業務の「ありがとう」や「フィードバック」を贈ることができるサンクスカード機能に加え、アプリ内で「社内通貨・社内ポイント」を貯めることができ組織の福利厚生としても活用できます。
今年6月には、外国人労働者とのコミュニケーションも円滑に行うため、翻訳・多言語機能もリリースしました。
「関わる全ての人を幸せにしたい」
野田さんは、2020年4月に同社へ新卒入社。今年7月までTHANKS GIFTのインサイドセールスに携わっていましたが、8月からはマーケティング業務を担当することになっています。
----どのような軸を大切に就活していたのですか?
野田さん:企業理念に惹かれるかどうか、「関わる全ての人を幸せにしたい」という自分のミッションが実現できるかどうか、という2軸で就活をしていました。
-----「関わる全ての人を幸せにしたい」というミッションはどうやって生まれたのですか?
野田さん:就活の序盤では明確に定まっていなかったのですが、「身近な人(=家族)を幸せにしたい」という漠然とした想いだけはあったんです。
しかし、「これだけの想いで就活に臨んでよいものか?」「身近な人を幸せにするってどういうこと?」と不安な気持ちやモヤモヤがなかなか拭えませんでした。
そんな中、頼れる人生の先輩に相談してみたら「全ての人を幸せにできたら、身近な人も幸せにすることができるんじゃないか」と言ってもらえて。その考え方にすごく納得ができたので、身近な人を含めた"関わる全ての人"を幸せにしようと考えるようになりました。
-----そのようにして軸を定めることができたのですね。Take Actionへ入社した理由についても教えていただけますでしょうか。
野田さん:特に個人ミッションを深堀していくと、最近はマネジメント人材が不足している企業が多いことから、自分が早い段階でマネジメント力を身につけることができたら、社会に貢献もできるし、きっと身近な人(=家族)も幸せにすることができはず…と思い至ったんです。そんな時に出会ったのがTake Actionでした。
若手のうちからいろいろなことに挑戦ができる環境で、まさに早い段階からマネジメント力を養うことができそうだと思い、入社を決意。Take Actionのビジョン「定着業界をニッポンの新基準に!」も純粋にカッコいいな、と。
感覚ベースではなく、データ分析をもとに提案
そうして、関わる全ての人を幸せにするために社会人デビューを果たした野田さん。風通しの良い社風で若手の提案を尊重してくれる環境だったため、さまざまなことに自ら手を挙げて挑戦してきたといいます。
-----ご自身が打ち出した意見が通り、実際に行動に移すことで、成果が上がっていったのですか?
野田さん:いえ、実は、最初からそうだったわけではありません。
以前は自分の発想や閃き、肌感覚で物事を提案していたため、なかなかうまくいかなかったんです。
そこで、上司からのフィードバックや、「このままではだめだ!」という危機感から、PDCAをまわして提案方法を改善していきました。成果が出るようになってきたのは、そこからですね。
-----具体的にどのようなことを意識するようにしたのですか?
野田さん:「なんとなく、こういうコンテンツが刺さるんじゃないか」「多分、こういうことが求められているのではないか」といった感覚ベースではなく、ユーザーの情報をしっかり分析したうえで、プランを立てて提案し、それに対して周囲から意見をもらう、という方法にシフトしました。
実際、Take Actionのクレドブック(経営理念よりも具体的な行動指針をまとめたもの)には、"ファクトベースで会話していこう"という項目もあり、全社的にきちんと分析を行ったうえで行動しようという意識はあるのですが、当時の私はそれがうまくできていなかったんですよね。
そのため、柔軟な発想を持つ上司や頼れる責任者に積極的に学びにいき、吸収して、ファクトに基づいた提案ができるよう改善していきました。
-----そのような方法にシフトしたことで、変化は感じましたか?
野田さん:そうですね、最近担当したウェビナーの企画では直近で最多の集客が叶いましたし、そこから生まれた商談数も増加しました。
データをしっかり見つめて分析することがこんなに大切なことなんだと、改めて実感しています。
THANKS GIFTをもっと広めていきたい
野田さんは8月から、マーケティングという新しい領域でさらなる一歩を踏み出します。
-----2年目に突入し、少しずつマネジメントする立場に近づいているのでしょうか?
野田さん:マネジメントと言えるか分かりませんが、社内には「Brother制度」というものがあり、一緒に働く1年目社員とペアになって、その社員のスケジュールやKPIの管理をしたり、トークスキルを共有したりしています。
自分の経験や学んだことを振り返りながら、後輩にフィードバックすることで、自分自身にとっても貴重な経験をさせてもらっているなと感じます。
-----最後に、今後の展望についてお聞かせください。
野田さん:THANKS GIFTでは、些細なことでも感謝の気持ちを贈ることで「貢献の見える可」を実現し、帰属意識を高めたりモチベーションを向上させたりすることができます。
また、仕事に対して不安や戸惑いなどがあった時にアプリ内で企業理念に立ち返ることで、背中を押してもらえることも。
自分自身もいちユーザーとしてTHANKS GIFTの恩恵を受けていると実感しているので、これからは更にこのサービスを広めるべく、マーケティングの部署で期待に応えられるよう精進していきたいです。
また、自ら意見を積極的に出し、若手から社内を盛り上げていくという意識も引き続き忘れずにいたいです!
うまく成果が出ず悩んだ時も、諦めずに突破口を探しあて、周囲のフィードバックも柔軟に取り入れた結果、今の野田さんがいるのでしょう。
「なかなか提案が通らない」「提案したことを実行しても効果がでない」と悩んでいる人は、データの分析やファクトに基づき作戦を練り直してみると、「なんとなく」から抜け出せるかもしれませんね。
出典元:株式会社Take Action
出典元:THANKS GIFT
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