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「人の人生に介入したい」スカウト型新卒採用のルビーイン、唯一の社員が気付いた"自分の心の満たしかた"とは

白井恵里子

2021/07/13(最終更新日:2021/07/13)


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野口凜太郎さん/提供:ルビーイン株式会社

新卒入社した会社で意気込んで働き始めたけれど、「何となく心が満たされない」「これは本当に自分がやりたかったことなのか?」とモヤモヤを感じている人もいるのではないでしょうか。

そんな時はふと立ち止まって、「自分の心が満たされる瞬間はどんな時か」を改めて考えてみるのも一つの手。一度キャリアをスタートしたからこそ気付くことができる、就活時には見えていなかった自分の"本音"に出会えるかもしれません。

新卒採用のオンラインイベント運営を手掛けるルビーイン株式会社の野口凜太郎さん(24)は、新卒入社した人材紹介メガベンチャーを約半年で退職し、昨年11月に創業間もない同社へ入社しました。

早期の段階でキャリアチェンジを決めることに戸惑いもあったといいますが、今は「より深く、人の人生に介入できている気がします」と曇りのない表情。彼は前職で何に気付き、そして今、なぜ生き生きと働くことができているのでしょうか?

逆求人型の新卒採用イベント「ウェルハンティング」

ルビーイン株式会社は、「世界で最も人を幸せにしている会社」を目指し2020年7月に創業しました。

新卒採用イベント「ウェルハンティング」では、学生が自らを企業に売り込み、企業からのアプローチを待つという逆求人(スカウト)型採用手法を導入。学生は企業の採用担当者と1対1で話すことができるため、"自分らしさ"を存分にアピールすることができます。

さらに心強い存在なのが、同社に所属する30人程のインターン生。イベントに参加する学生は、インターン生と数回にわたり面談を実施し、企業に"自分らしさ"を最大限アピールするための準備を一緒に進めていくのだそう。

同じ"学生"という立場だからこそ、オープンに心のうちを話せることもあるといいます。「自分をよく見せるだけの就活にはしたくない」という学生にとって、貴重な機会ではないでしょうか。

人の「どう生きたいか」に関わりたいと、転職を決意

野口さんは、2020年4月に人材紹介のメガベンチャーに新卒入社。その半年後に退職し、当時フルコミットしていたのは代表1人だったというルビーイン株式会社へ、唯一の社員として入社を決めました。

現在はイベント集客や、インターン生の採用、法人営業、組織開発など、多岐に渡る業務をゼロからつくりあげている最中だといいます。

-----なぜ転職を考え始めたのですか?

野口さん:前職に不満があったとか、そういった理由ではないんです。

ただ、人材紹介というビジネスモデルだったので、どうしても転職=ゴールになってしまっていて、自分にとってそれがとても違和感でした。

もっと、人が「どう生きたいのか」ということに、より深く関わっていきたいなと思っていたものの、「ビジネスなんだから、自分の想いは理想に過ぎないのかもしれない」という気持ちもあったんです。

-----そこからなぜルビーインに?

野口さん:代表の千手ともともと知り合いで、よく人生相談をしていたんですよね。

前職でそういったモヤモヤを抱えていることを話した時、"熱い想い"を先に持ってきてビジネスをしている彼の姿に感銘を受けて、やっていることにもそこに込められた想いにも共感したことから、ルビーインにジョインすることに決めました。

千手代表(中央)/提供:ルビーイン株式会社

自分の存在意義を感じられる瞬間

-----実際に入社されてみていかがでしたか?

野口さん:自分以外は役員とインターン生、という体制なので、ありがたいことに幅広い業務を経験させてもらっています。

一番大きいのは、「学生さんと、とことん向き合えている」と実感できていることですね。

イベントに参加してくださる学生さんはもちろんのこと、インターン生に対しても「なぜインターンをしているの?」ということをしっかり聞いたうえで、「では、なぜこの仕事をお願いするのか」をお互い納得のいくよう話し合う。インターン生の「これ、やってみたいんです!」を尊重する。

ビジネスなので、メイン事業であるイベントの運営や集客に注力していくべきではあるものの、それだけに囚われないことも大切だと思うので、学生さんやインターン生の意思も重要視しています。それが、巡り巡って自分自身の心が満たされることにも繋がってくるので。

-----野口さんがおっしゃる「心が満たされる」とは?

野口さん:転職を経て改めて痛感したことでもあるんですが、自分にとって「野口と話したから、こんな価値観に気付けた」「ルビーインでインターンを経験したから、仕事は"価値をつくっていくもの"だと学んだ」と思ってもらえることが、自分の存在意義を感じられる、いわゆる心が満たされる瞬間なんですよね。

逆に、そこまでできないと心が満たされないと思っています。

-----それが「もっと人の人生に介入したい」という気持ちに繋がっているのですね。

野口さん:そうなんです。例えば「転職先・就職先が決まりましたね、良かったですね」で終わりにするのではなく、その後の人生についても一緒に考えたいし、自分が介入することでよりよい道筋が見えたら最高ですよね。

この、自分が心の底から望んでいることを忘れず追求したからこそルビーインにも出会えたと思っていますし、今、自分らしく働けているなと感じています。

取材の様子(オンライン)

「親と子の関係性」にも働きかけていきたい

同社のインターン生は、新卒採用イベント「ウェルハンティング」に参加実績のある学生が多いといいます。「このイベントで"自分らしさの大切さ"に気付けたので、自分も人にこの大切さを伝えたい」そういってインターンの門戸を叩いてくれる人がほとんどなのだそう。

これは、野口さんはじめ同社のメンバーがひとりひとりの学生にとことん向き合い、責任を持って介入している結果と言えるのではないでしょうか。

-----最後に、今後の目標を教えてください。

野口さん:キャリア教育って、学生になってからでは遅いのでは?と思う瞬間もあるんです。

突き詰めると、その人が持つ価値観とは「親と子の関係」に終始するのかもしれない、と。例えば私自身、親に愛されてはいたけれど「認められた」と実感できた瞬間はあまりなかったなと思っていて。

それが「もっと人の人生に介入し感謝されることで存在意義を感じたい」と思うようになったきっかけでもあると自分自身では分析しているんです。

また、就活の話を親に話せないという学生も多い。自分を想ってくれるがゆえ、「反対されるかもしれない」などの不安があるのだと思います。

そのため、ゆくゆくは子どもを生む前の母親・父親学級などで何か働きかけができればいいな、と考えています。

提供:ルビーイン株式会社

前職で抱いた違和感を見逃さず、「自分の心の満たしかた」を改めて見つめ直した結果、ルビーインで自分の理想を追い続けることができていると話す野口さん。

あなたの心が満たされる瞬間はどんな時ですか?キャリアに迷ったときこそ、自分自身の胸に手を当てて、問い直してみたいですね。

出典元:ルビーイン株式会社

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