「もっとキャリアアップしたい」「仕事に役立つスキルを身につけたい」など、自発的に勉強に励んでいる若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?
株式会社Schoo(スクー)の新卒2年目の岸本拓也さん(25歳)は、「学ぶことで実現できるのは、知識やスキルの習得に留まらない」と言います。そこで、岸本さんに、学び続けることで実現できることや、自分に合った学びを見つけるためのヒントを取材しました。
大人にこそ学ぶことの楽しさを知ってほしい
株式会社Schooは「世の中から卒業をなくす」をミッションに掲げています。学校を表す英単語"SCHOOL"の「終わりの"L"をなくす」ことで、Schooという社名が生まれたのだそう。
大人たちがずっと学び続けられる生放送コミュニティSchooは、インターネット上にある未来の学校。「未来にむけて、社会人が今学んでおくべきこと」をコンセプトに、ビジネス・ITスキルをはじめ、複業・フリーランスなど新しい働き方に関すること、お金や健康、経済ニュース、大学の公開講座など、最先端の授業を毎日配信中。20代から40代のビジネスパーソンを中心に、様々なバックグラウンドを持った人たちが受講しています。
生放送ならではの臨場感はもちろん、講師や他の受講生と双方向のコミュニケーションをとることで、皆で一緒に授業を作り上げていく楽しさも感じることができるといいます。
-----いろいろな授業を配信しているようですが、岸本さんのおすすめを教えてください。
岸本さん:その人の興味・関心によっても異なりますが、例えば私が携わっているマーケティング業務に役立つ授業は、課題解決思考を鍛える内容が充実していて、おすすめです。ただツールの使い方を学ぶだけでなく、それらを生かしてどう提案するか、どう解決に導くかにフォーカスしているので、独学では得られない学びがあると思います。
Schooでは、明日から使えるビジネススキルについての授業はもちろん、モチベーションに働きかけるセルフマネジメントの授業もあるので、さまざまな視点から自分に必要なことを吸収できるはずです。
-----今の自分にはどんなことが必要か、わからない人はどうすればいいでしょうか?
岸本さん:分野問わず、いろいろなことに触れてみることをおすすめします。その分、自分の世界が広がり、新たな可能性にも出会えるでしょう。Schooの授業をきっかけに「新しい扉が開いた」「知ることさえなかった分野の面白さに気づけた」という受講者も多いです。「自分の利益になるか」ではなく「勉強していて楽しいか」を大切にするといいと思います。
大人が学び続ければ、社会をも変えられる
岸本さんは、2020年に株式会社Schooへ新卒入社。きっかけは、大学時代に覚えた"違和感”にあるといいます。
岸本さん:塾講師のアルバイトで、保護者と面談する機会がたくさんあって。お子さんの学習カリキュラムや志望校の話をすることが面談の目的だったのですが、学びに対するモチベーションが低い保護者が多いことに気づきました。「勉強するって、つまらない」「とりあえずいい高校に」という考えを持つ保護者がたくさんいたのです。
-----子どもではなく、保護者の考えが気になったのですね。自分自身の経験が大きく影響しているかもしれません。
岸本さん:そうです。保護者の考えは、知らず知らずのうちに子どもに浸透するもの。嫌がりながら勉強する子どもをこれ以上増やしたくない。だから、まずは学ぶことの楽しさをもっと多くの大人に知ってほしい。そのために社会を変える必要があると思ったのです。
-----どのような社会にしたいのでしょうか?
岸本さん:大人が学ぶことを楽しいと思うことができる社会ですね。時間や場所、コスト、モチベーションなど、「学び」の障壁となるものを取り除くことで、学びたいと思うすべての人が学び続けられるようにしたいです。
人には誰にでも得意・不得意なことがあるもの。私は、ペーパーテストで高い点数を取れないと、人生の選択肢が狭まってしまうことに疑問を感じています。例えば、日本では仕事でなかなか成果を上げられずに苦労している人が、海外では活躍できることだってあるかもしれません。たまたま日本に生まれ、日本の教育システムの中で育ったばかりに活躍できないというのは、非常にもったいないことだなと。
-----自分が得意なことや、能力を活かせるのはどんな環境なのか、わからない人も多いですよね。
岸本さん:弊社代表の森も言っているのですが、適材適所を意識した人類の再配置が必要だと思います。多くの人は、自分に向いていることに気づけていないのです。では、一体どうしたら気づくことができるのか。方法の一つとして挙げられるのが、学びです。学ぶことで、それまで知らなかった可能性や選択肢と出会うことができると考えます。
学ぶことが楽しいと思える社会なら、学び続ける大人が増えます。多くの人が学び続けることで、自分に向いていることを見つけることができれば、社会が抱えている課題の解決速度も増すはずです。一人ひとりの学びは、社会をも変えることができると信じています。
「今あるものを疑うこと」を常に意識
大人が学び続けられる社会を作るべく、株式会社Schooのマーケティングユニットで働いている岸本さん。現在はSNSの運用のほか、新しいプロジェクトを立ち上げたり、後輩のメンターを務めたりするなど、幅広く活躍しています。
-----普段仕事をする上で意識していることはありますか?
岸本さん:「今あるものを疑うこと」です。現在携わっている仕事は、先輩から引き継いだ案件が多いのですが、踏襲するだけでなく、いつも「この方法に意味はあるのか」「他にもっとふさわしいやり方はないか」を自問自答しています。情報収集して実際に試してみたり、先輩たちにアドバイスをもらったり。実際に「このキャンペーンはTwitterではなく、YouTubeの方がいいのでは」と提案、新たなプロジェクトも進行中です。
このように「今あるものを疑うこと」ができるのは、社歴が浅く、組織に染まっていない私たち新人だからこそできると思っています。
-----一人ひとりのメンバーの意見が尊重されている環境なのですね。
岸本さん:弊社には「誰よりも学習する」「誰よりも変化する」「誰よりも尊重する」というフィロソフィーがあるんです。社歴に関係なく自由に手を挙げることができますし、提案が通らない場合は、実現させるために何が足りないかを先輩にしっかりアドバイスしてもらえます。
私は今、後輩社員のメンターとしても活動しているのですが、自分が先輩たちに教わってきたこと、自分が学んできたことをしっかりとメンティーに伝えていきたいと思っています。
「世の中から卒業をなくす企業」を目指して
-----最後に、今後の展望を教えていただけますか?
岸本さん:挑戦したいことはたくさんあるのですが、それらを実現するためには、まずは現在担当しているプロジェクトで確実に成果を出すことが必要だと考えます。
加えて、現在、多くの方々にとって、Schooのイメージは「ビジネスパーソン向けの比較的リーズナブルな教育プログラムを提供する企業」であり、私たちが目指す「世の中から卒業をなくす企業」との間には乖離がある状況です。弊社が目指していることは、難しく、そしてやりがいのあることだと改めて感じています。
より多くの人たちにSchooのミッションや、そのような社会を実現することの意味を知ってもらえるよう、これからも取り組んでいきたいです。
岸本さんが疑問に感じている「勉強は辛いこと」「テストで高得点が取れなかったら、選択肢は狭まるもの」「長く続いてきたやり方は正しいもの」という風潮。今、多くの人が"当たり前"と受け入れていることは、果たして本当に正しいのでしょうか?
何かを変えたいという思いは学びの原動力となります。そして、学び続けることは、周りの人たちを、そして社会をも変えるかもしれません。
出典元:Schoo
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