「オワハラ」に対してどのように対応すればいいのか頭を悩ましている人もいるのではないでしょうか。
本記事では、就活における「オワハラ」の意味や対策方法、嘘をついていいか否かについて詳しくご紹介します。
「オワハラ」に悩む就活生はぜひ参考にしてください。
- 就活における「オワハラ」の意味やオワハラの例
- オワハラへの3つの対策方法・対処方法
- オワハラに対して嘘をついてもいいの?
就活における「オワハラ」の意味とは?
「オワハラ」について聞いたことがあるけれど、よく知らないという人もいるのではないでしょうか。
まずは、「オワハラ」の意味を簡単にご紹介します。
「オワハラ」とは「就活終われハラスメント」の略で、企業が就活生に「就活をやめてください」と直接的・間接的に要求することをいいます。
オワハラは内定後だけではない?様々なシーンでのオワハラ
「オワハラ」と聞くと、内定をもらった直後に行われるイメージがある人も多いのではないでしょうか。
しかし、オワハラは内定後だけではなく、就活中にも行われることがあります。
「もしかして私がされたこともオワハラなのかな……」と悩む就活生は以下のオワハラの例を参考にしてください。
面接の場で他社の内定を断らせる
面接で頻出の質問の中には「今内定をもらっている企業はありますか?」「選考を受けている企業はどこですか?」のように聞かれることがあります。
このような質問には正直に答えても問題ありませんが、素直な就活生を逆手に取ったオワハラが存在します。
例えば「内定をもらっている企業の内定をこの場で断ったら内定をあげるよ」「選考を断る電話を今すぐしないと、次の選考には進ませない」のようなオワハラがあります。
就活生はどうすればいいのかわからず困惑したり、その場の空気に負けてしまい実際に電話をかけて断ったりしてしまうでしょう。
研修や面談を始め、やり取りを増やして就活する時間を減らさせる
「面接数が異常に多く長くて、他の企業の面接や就活をする時間がない……」となっている人もいるのではないでしょうか。
企業とのやり取りをわざと増やさせて就活をさせないようにする間接的な「オワハラ」もあることに気をつけましょう。
企業の内定が出る前に何度も面接と称して長時間拘束される場合は、オワハラを疑うことをおすすめします。
また、内定をもらった後まだ就活期間であるのに、社長への挨拶や懇親会、接待などのスケジュールを強制的に組まれて身動きできなくなる「オワハラ」もあります。
このようなオワハラがある場合は、本当に就職したい企業かどうか今一度考え直すのも方法です。
大学の推薦状や推薦書を提出させる
「大学の推薦状や推薦書を持ってきて」といわれた人もいるのではないでしょうか。
推薦書の提出を強要するオワハラは、就活生が「推薦書」の重みを知らないことを逆手に取ったオワハラです。
「なんで推薦書を出すことがオワハラになるの?」とピンとこない人もいるでしょう。
推薦書はゼミや研究室の教授に書いてもらうものです。教授が何枚も推薦書を書くと、「あの企業にも推薦書を書いた」と教授自身の信用問題に発展してしまうことがあります。
そのため、教授は一枚しか推薦書を書いてくれないケースがほとんどです。第一志望の企業が推薦書の提出が必須だった場合、第一志望の企業に入社できなくなります。
また、教授から推薦書をもらって提出した会社は、原則辞退することはできません。
このように、推薦書を提出させるオワハラがあることを覚えておきましょう。
「推薦書を出させるオワハラにどう対処すればいいの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
その際は、「教授が推薦書を出す行為はしていない」「教授が海外に行っているので、推薦書を出してもらえない」などと伝える方法があります。
また、推薦書を出す期限を延期するように交渉するのも一案です。
精神的に負担をかける
精神的に負担をかけるオワハラもあるので、注意しておきましょう。
例えば、懇親会を何度も開いて先輩と仲良くなってもらうことで、内定を断りづらくさせるオワハラがあります。
他にも「入社するって言ったから高級店に連れて行ったのに……。お金を返してください」と圧をかけられたり、内定を断った後にしつこく電話をかけられたりすることもあります。
精神的に負担をかけられたら、「オワハラ」を疑ってみてはいかがでしょうか。
オワハラへの3つの対策方法・対処方法
就活生を苦しめるオワハラにはどのように対処すればいのでしょうか。
以下では、オワハラへの3つの対策方法について詳しくご紹介します。
対処方法1.一人で悩まないで相談する
オワハラへの対策方法の1つ目は、一人で悩まないで相談することです。
オワハラの被害にあってしまうと、「どうすればいいのかわからない」と焦ってしまい一人で解決しようとしてしまう人もいるのではないでしょうか。
オワハラは一人で悩んでも解決せず、流されてしまう可能性があります。誰かに相談することで自分の状況を客観的に判断してもらうことをおすすめします。
「誰に相談すればいいのかわからない」と困っている人もいるのではないでしょうか。
例えば、親や大学の友達、キャリアセンター、労働相談センターなどがあります。
就活を体験している両親に相談すれば、何かいいアドバイスをもらえる可能性があります。また、就活している大学の友達に話してみると、同じことを体験していたり、対処法を教えてもらったりするでしょう。
悪質な嫌がらせや脅しを何度もされて苦痛を感じている人は、弁護士に相談するのも一案です。
とにかく、一人で悩まずに信頼できる人や友達に相談をすることを覚えておきましょう。
対処方法2.内定辞退の電話を強要されてまで行くべき企業なのか考える
オワハラへの対策方法の2つ目は、内定辞退の電話を強要されてまで行くべき企業なのか考えることです。
「今すぐ他社の内定を断ったら、内定をあげよう」と言われると、その場の雰囲気に押されてしまう人もいるでしょう。
しかし、冷静に考えると、オワハラをするような会社に就職したい人は少ないでしょう。
今一度入社するべきなのかを考えてみることをおすすめします。
対処方法3.サインを強要されたら断る
オワハラへの対策方法の3つ目は、サインを強要されたら断ることです。
オワハラをしてくる企業の中には、内定承諾書にその場でサインを求めるところもあります。
内定承諾書に法的な拘束力はないといえども、サインをするのは避けておくほうが賢明です。
強要された場合は「一度持ち帰らせていただきます」と伝えて、家でサインをするかどうかを考えましょう。
オワハラに対して嘘をついてもいいの?
直接的に「就活をやめてくれるかな?」という質問をされると、どう答えればいいのか戸惑う就活生も多いでしょう。
以下では、オワハラに嘘をついてもいいかどうかについて詳しく解説していきます。
入社を承諾すると嘘を付くのはおすすめしない
「御社が第一志望なので、もちろん就活はやめます!」と堂々と嘘をつこうと思っている人もいるのではないでしょうか。
嘘をつくことで内定は確実にキープできますが、他社から内定をもらって断るときに必ず嘘がわかってしまいます。
嘘がわかってしまうと、採用担当者と気まずくなってしまったり、就職後に影響したりする可能性があります。また、嘘をついていることで、罪悪感を覚えてしまうことも。
「オワハラする会社に嘘をついて何が悪い」と開き直るのではなく、誠意を持った対応をすることをおすすめします。
承諾期限を交渉する
では、オワハラにはどのように対応すればいいのでしょうか。
おすすめの対策方法は「承諾期間を交渉する」ことです。
確かに「すぐに承諾しないから内定はなかったことにする」といわれるリスクはあります。
しかし、承諾期間の延長をお願いすることで、罪悪感なく就活を続けられます。また、内定辞退する際に揉めることも少なくなるでしょう。
承諾期限を交渉する際には、内定をもらえた感謝の気持ちを伝えて、その上で就活を続けたい気持ちを誠意を持って伝えることをおすすめします。
また、交渉する期限はできるだけ長めに言っておくと、余裕を持って就活ができるでしょう。
オワハラを企業名や企業一覧をSNSに書いてもいいの?
「オワハラされた!最低な企業だ!」と怒ってしまう気持ちもわかります。
しかし、SNSに「〇〇企業の〇〇さんにオワハラされました。拡散してください」のようにSNSに書く行為は、避けておきましょう。
企業側からすると簡単に個人を特定でき、名誉毀損で訴えられる可能性があります。
また、別の企業がSNSを見て、「会社の情報を漏らすかもしれない」とマイナスの評価をされることもあるでしょう。
どんなに腹が立っても、SNSには書き込まないように落ち着いて行動することをおすすめします。
オワハラをする会社に行くべきなのかもう一度考えてみよう
- 「オワハラ」は、「就活終われハラスメント」の略
- 一人で悩まずに、信頼できる人や友達に相談する
- SNSにオワハラをした企業を書き込むのは避ける
本記事では、就活で行われるオワハラの種類やオワハラの対応方法などをご紹介しました。
立場の弱い就活生に就職を終われと強要するのは、言語道断な行いです。「自分が悪いのでは」と思う必要はありません。
一人で悩まず誰かに相談したり、オワハラをする企業に就職するべきなのか考えたりしてみましょう。
本記事を参考に就活生を苦しめるオワハラに対処してみてはいかがでしょうか。
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