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PREP法・SDS法とは?ビジネスシーンで論理的に伝える具体的なフレーズを紹介

U-NOTE編集部

2021/07/09(最終更新日:2021/07/09)


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「論理的に話すスキル」は社会人にとって大切なスキルのひとつです。

本記事では、論理的に話をするために使われる「PREP法」「SDS法」の使い方をご紹介します。

PREP法とSDS法の使い方をマスターして、わかりやすく話せるようになりましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「PREP法(プレップ法)」とは?
  • ビジネスシーンや就活でPREP法を使う3つのメリット
  • PREP法の具体例・明日から使える話し方フレーズ

 

「PREP法(プレップ法)」とは?

そもそも「PREP法(プレップ法)」をよく知らないという人も多いのではないでしょうか。

PREP法とは、理論立てて話すための手法のことをいいます。

論理的に話すための順序
  • P(point:結論)伝えることの要点
  • R(reason:理由)なぜその結論なのか理由
  • E(example:根拠)その結論に至った根拠となる事例
  • P(point:まとめ)最初の結論を再度確認

この順序で話すと、「何を言いたいのか途中でわからなくなった」「まごついた話し方をしてしまい、上司と上手くコミュニケーションが取れない」といった悩みが解決することでしょう。

「論理的に話す」という目標を達成するために、意識的に「結論から」言うように癖付けることをおすすめします。

 

ビジネスシーンや就活でPREP法を使う3つのメリット

相手に伝えたいことを確実に理解してもらえるためには、論理的に話すことが重要です。

以下では、ビジネスシーンや就活でPREP法を使う3つのメリットをご紹介します。

 

メリット1.短時間で要点を伝えられ、コミュニケーションコストが下がる

ビジネスシーンや就活でPREP法を使う1つ目のメリットは、短時間で要点を伝えられ、コミュニケーションコストが下がることです。

コミュニケーションコストとは、コミュニケーションに使われるコスト、つまり時間や気力のことです。

例えば「相手が何を言っているのかわからない」と感じた場合は、もう一度聞き直す必要があります。聞き直しても言っていることがわからない場合は、さらに質問したり、詳しく話してもらったりすることもあるでしょう。

このように、相手の要点がわからなければ、時間だけではなく気力をより使うことになります。

コミュニケーションコストがかかってしまう人だと思われると、「あの人は何を言っているのかわからない」とマイナスの評価をされてしまうことも。

PREP法を使うと論理的にわかりやすく話せるようになるので、「要点がわかりやすく楽に話せる人」とプラスに捉えてもらえるようになるでしょう。

 

メリット2.相手が理解しやすくなり、説得力が上がる

ビジネスシーンや就活でPREP法を使う2つ目のメリットは、相手が内容を理解しやすくなり、説得力が上がることです。

営業や接客などで、相手を説得する必要がある人も多いのではないでしょうか。

PREP法で論理的に話すことで、相手が話の要点をつかみやすくなり、理解してもらいやすくなります。話の内容が理解できないと、納得には結びつきません。

納得してもらえる話し方をすることで、営業の成績やお客様の満足度にも繋がるのではないでしょうか。

 

メリット3.自己PR・論文・スピーチなど文章を作るときにも役立つ

ビジネスシーンや就活でPREP法を使う3つ目のメリットは、自己PR・論文・スピーチなど文章を作るときにも役立つことです。

PREP法は話す場面だけではなく、書く場面でも同様に活用できます。

就活生の自己PRや学生の論文、プレゼンなどの広い範囲で効果を発揮できるでしょう。

 

PREP法を使うとどのくらい伝わりやすくなる?

「PREP法を使ったら、本当に文章や話し方は変わるのかな?」と気になる人も多いのではないでしょうか。

PREP法を使った文章と、使っていない文章では伝わりやすさはどのように変化するのでしょうか。

以下では、同じ内容をPREP法を使ってないものと使ったもので比べて、PREP法の効果をご紹介します。

まず、PREP法を使ってない「商品の説明」についての文章は以下のとおりです。

PREP法を使ってない文章
  • A社の掃除機は他社の商品と比べると、圧倒的に吸引力に優れ、音も静かです。また、値段も他社と比べると2千円〜4千円ほど安いです。

    データーを見てみますと、B社、C社などの商品と比べて2〜3倍の吸引力があります。

    なので、私はA社の商品をおすすめします。
     

一方、PREP法を使った「商品の説明」についての文章は以下のとおりです。

PREP法を使った文章
  • 私は、お客様にA社の掃除機をおすすめします。

    他社の商品と比べるとA社の掃除機は、圧倒的に吸引力に優れ、音も静かだからです。

    データーを見てみますと、B社、C社などの商品と比べて2〜3倍の吸引力があります。また、値段も他社と比べると2千円〜4千円ほど安いです。

    以上のことから、A社の掃除機を購入することをおすすめします。

上記のように結論を始めに伝えると、何をいいたいのかがすぐに理解できます。

特に会話は文章と違って読み直しができないので、結論を序盤に伝えると「何の話だっけ?」となりにくくなります。

PREP法を使って、潤滑なコミュニケーションを取れるようになりましょう。

 

PREP法の具体例をチェック!明日から使える話し方フレーズ

「PREP法を使ってみたいけれど、難しそう……」と思う人もいるのではないでしょうか。

PREP法は、4つの型さえ覚えてしまえばさほど難しいものではありません。

以下では、PREP法を実践する際に役に立つ具体的なフレーズを紹介していきます。

 

P:結論のフレーズ例

PREP法で最も重要なのは、最初に結論を伝えることです。結論を最初に言うためには、相手に話す前に内容をまとめておく必要があります。

以下では、結論を導入するために使えるフレーズをご紹介します。

P:結論のフレーズ例
  • 私は、〜〜だと思います
  • 結論から申しますと
  • 一番大事なことは
  • 私がここで言いたいのは

 

R:理由のフレーズ例

結論を伝えた後は、結論にいたった「理由」を伝えます。理由は一言で、シンプルに伝えることがポイントです。

以下では、理由を導入するために使えるフレーズをご紹介します。

R:理由のフレーズ例
  • なぜなら
  • なぜかと言うと
  • と言うのも
  • その理由は

頭の中では、次に続く「E:根拠」との関連性を明確にしておく必要があります。理由と根拠を混ぜて話すと、わかりにくくなるので気をつけましょう。

 

E:根拠のフレーズ例

続いて「根拠」を伝えます。具体的なデーターや数字を用いて「説得力」を高めることが重要です。

根拠を示す場合は、引用源やデータの出どころなどを伝えると、より信憑性が上がるでしょう。

以下では、根拠を導入するために使えるフレーズをご紹介します。

E:根拠のフレーズ例
  • 例えば
  • 例を挙げると
  • データを見てみると
  • 具体的に申しますと

 

P:まとめのフレーズ例

最後のまとめは、最初に言った結論の「念押し」です。改めて言うことで、自分が最終的に何を伝えたいかを明確にできる効果があります。

同じことを2回言うのは違和感があると思う人は、言い換えてみたり、「繰り返しになりますが」のフレーズを使ったりしてみましょう。

以下では、まとめを導入するために使えるフレーズをご紹介します。

P:まとめのフレーズ例
  • 以上のようなことから
  • ですから
  • 繰り返しになりますが
  • 色々話しましたが

 

PREP法を学ぶのにおすすめの本

PREP法を本を使ってじっくり勉強したいという人もいるのではないでしょうか。

以下では、PREP法を学ぶためにおすすめの本を2冊ご紹介します。

おすすめの本の1つ目は「話すスキルUP すぐできる! 論理的な話し方 話の組み立て方が上手になるPREP法の使い方 」です。

PREP方の使い方を詳しく解説してくれているので、すぐに実践できるようになります。

おすすめの本の2つ目は「PREP法で簡単に身につく 論理的に「話す」技術 単行本(ソフトカバー)」です。

この本の著者「大嶋 友秀」さんはスピーチ大会で何度も優勝されているほどの実力の持ち主です。また、大学や官公庁でコミュニケーションの方法を教えていらっしゃる経験豊富な人なので、わかりやすくPREP法を学びたい人におすすめです。

 

PREP法と並んで使われる「SDS法」とは?

PREP法と並んで使われる「SDS法」も、コミュニケーションで使えるとさらに会話がわかりやすくなります。

SDS法は、PREP法と同様に論理立てて話をするための手法のことです。

SDS法とは
  • S(Summary:要点)伝えることの要点
  • D(Details:詳細)要点の深堀り
  • S(Summary:要点)最初の要点を再度確認

SDS法は、自己紹介やスピーチなどで汎用性が高い話し方です。

PREP法とSDS法をシーンに分けて使い分けることで、わかりやすい話し方ができるようになるでしょう。

 

PREP法を使って相手の理解を促そう

本記事のまとめ
  • PREP法やSDS法は、論理的に話をするための手段
  • コミュニケーションを潤滑にするためにも、PREP法やSDS法を意識する
  • PREP法を実践するためのフレーズを覚えて、アウトプットする

本記事では、論理的に話をするための手段であるPREP法やSDS法について詳しくご紹介しました。

PREP法やSDS法は、あくまで「手段」であって「目的」ではありません。

PREP法やSDS法を使うことに固執して、話がわかりにくくならないようにすることにも注意しておきましょう。

本記事を参考に結論から話しを伝えることで、論理的にわかりやすく話してみてはいかがでしょうか。
 

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