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「助かります」とビジネスシーンで目上の人に敬語で伝えるときの言い換え表現

U-NOTE編集部

2021/07/06(最終更新日:2024/05/23)


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「助かります」をビジネスシーンで使っていいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。

本記事では、「助かります」の使用方法や言い換え表現、「助かります」といわれた場合の返答方法などを詳しくご紹介します。

適切な言葉遣いを使って、相手が気持ちよく会話できるようになりましょう。

本記事の内容をざっくり説明
  • 「助かります」は丁寧語のためビジネスシーンでも使っていいの?
  • 目上の人に「助かります」と伝えるときの言い換え表現
  • ビジネスシーンで「助かりました」と言われたときの返信例

 

「助かります」は丁寧語のためビジネスシーンでも使ってOK?

「助かります」は敬語のひとつでもある「丁寧語」です。

丁寧語とは、「ます」や「です」などを使って相手への尊敬を表します。

では、丁寧語の「助かります」はビジネスシーンで使用しても問題ないのでしょうか。以下で詳しくご紹介します。

 

同僚・後輩には使ってもOK

「助かります」は、同僚や後輩には使ってもOKな言葉です。

力を貸してくれてことに関する感謝の気持ちを伝えるときは、「助かります」を使うことをおすすめします。

例えば「やり方がわからなくて困っていたんだ、助かりました」「手伝ってもらえたら助かります」のように使えます。

 

敬語ではあるが目上の人には使わないようにする

「助かります」は、上司や取引先の人などの目上の人には避けるほうが賢明です。

「助かります」は、「自分の手間が減る」というニュアンスを感じる人もいます。また、ねぎらいの言葉は、立場の下のものが使うべきでないという考えもあります。

そのため、「助かります」を目上の人に使うのは避けておきましょう。

また、「助かります」と同様に「ご苦労さま」もねぎらいの言葉です。同じ理由で、「ご苦労さま」は目上の人に使うのはやめておくことをおすすめします。

詳細は、「「お疲れ様です」を目上の人に使うのはNG?「ご苦労様です」の意味の違いは?【ビジネスシーンの敬語マナー】」をご確認ください。

 

ビジネスシーンで目上の人に「助かります」と伝えるときの言い換え表現

では、目上の人に「助かります」と伝える際は、どのような言葉を使えばいいのでしょうか。

以下では、ビジネスシーンで目上の人に「助かります」と伝えるときの言い換え表現をご紹介します。

ありがとうございます

単純に感謝を伝えたいときは、「ありがとうございました」と伝えるとシンプルです。「ありがとうございます」は、目上の人や同期、後輩など誰に使っても違和感がない言葉です。

「ありがとうございます」の使用例文
  • 先ほどはありがとうございました。
  • ご協力、大変ありがとうございます。
  • 丁寧なご返事、ありがとうございます。

 

心からお礼申し上げます・感謝申し上げます

「ありがとうございました」では、ひねりが足りないように感じる人もいるのではないでしょうか。

その場合は「心からお礼申し上げます」「深く御礼申し上げます」「感謝申し上げます」のように言い換えられます。

言い方を変えることで丁寧なニュアンスが伝わるので、相手によって言葉遣いを工夫してみてはいかがでしょうか。

「ありがとうございます」よりも丁寧な「助かります」の言い換え表現
  • 心からお礼申し上げます
  • 深く御礼申し上げます
  • 感謝申し上げます

 

恐れ入ります

感謝の気持ちを伝える際には、「恐れ入ります」を使用することも一案です。

「恐れ入ります」はクッション言葉にも使えるので、覚えておくといろいろなシーンで使用できます。以下で、使用例をチェックしてみましょう。

「恐れ入ります」の使用例
  • お忙しい中、恐れ入ります。
  • 恐れ入りますが、⚪️日までに報告書の作成をしていただいてもよろしいでしょうか?

 

幸いです・幸甚に存じます

ビジネスシーンでは、相手に自分の依頼を頼む際「幸いです」がよく使われます。「幸いです」と伝えることで、婉曲的に助けを望んでいることを伝えることが可能です。

また、「幸いです」をさらに丁寧に伝える言葉に、「幸甚(こうじん)に存じます」という言葉があります。それぞれの使い方をチェックしてみましょう。

「幸いです・幸甚に存じます」の使用例文
  • 本日中に確認していただけますと幸いです。
  • 〇〇についての報告書の提出を金曜日までにしていただけると幸いです。
  • 〇〇の件、チェックしていただけますと幸甚に存じます。

 

〜していただいてもよろしいでしょうか

依頼をするときの「助かります」は、直接的に「〜してください」と伝えることも可能です。しかし、「〜してください」の「ください」は命令形の口語なので、上司や取引先の人に使うのはおすすめしません。

どうしても、婉曲ではなくわかりやすくお願いする必要がある場合は「〜していただいてもよろしいでしょうか」と伝えることをおすすめします。疑問文にすることで相手に断る余地を残せるため「〜してください」と伝えるよりは、丁寧度が増します。
 

ビジネスシーンで「助かりました」と言われたときの返信例

では、ビジネスシーンで相手に「助かりました」といわれた場合は、どのように対応すれば適切なのでしょうか。

以下では、ビジネスシーンで「助かりました」と言われたときの返答例・返信例をご紹介します。

 

感謝の意味での「助かりました」「助かっております」への返信例

「助かりました!」と感謝を伝えられた場合は、どのように答えるといいのでしょうか。

感謝の意味での「助かりました」への返信例
  • お役に立てて光栄です
  • 恐れ入ります
  • とんでもないです

「助かりました」にポジティブな返答・返信をしたい場合は、「お役に立てて光栄です」を使うといいでしょう。

「お役に立てて光栄です」は、相手の役に立てたことを喜ぶ表現です。

また、「恐れ入ります」「とんでもないです」のように、謙遜した受け答えをすることもできます。

他にも、感謝の気持ちに応える際に、「どういたしまして」という言葉が思いつく人もいるのではないでしょうか。

目上の人に「どういたしまして」と伝えるのは、上から目線のように感じる人もいるので、避けておきましょう。

 

依頼の意味での「助かります」への返信例

「〜していただけると、助かります」のように依頼された場合は、どのように答えるといいのでしょうか。

依頼の意味での「助かります」への返信例は以下のとおりです。

依頼の意味での「助かります」への返信例
  • 承知しました
  • かしこまりました
  • 喜んで〜させていただきます
  • 引き受けます

メールで返信する場合は「承知しました」「かしこまりました」などが使えますが、使い方には注意が必要です。

メールで「承知しました」だけを伝えると、「何に対して承知したのか」が相手に伝わりません。

そのため、「〜の件について、承知しました」「◯◯日までに必要とのこと、承知しました」のように復唱する形で伝えるとよりよいでしょう。

相手と対面して話している際は、「引き受けます」「喜んで〜させていただきます」と伝えるといいでしょう。

メールの場合と同様に口語の場合も、復唱すると丁寧です。不自然にならないように復唱できる場合や大切な仕事の場合は、「〜のことですね。承知しました」「喜んで〜させていただきます」と伝えることをおすすめします。

 

ビジネスシーンでは「助かります」を相手にあわせて使い分けよう

本記事のまとめ
  • 「助かります」は目上の人には使わないようにするほうが賢明
  • 感謝を伝えたい場合は「ありがとうございました」を使う
  • 依頼したい場合は「幸いです」「〜していただいてもよろしいでしょうか」を使う

本記事では、敬語である「助かります」のビジネスシーンでの適切な使用方法や、言い換え表現をご紹介しました。

感謝を伝えたい場合は、「ありがとうございます」「御礼申し上げます」のように伝えることをおすすめします。

また、依頼したい場合は「幸いです」「幸甚に存じます」のような言葉を使えると丁寧です。相手によって、表現を変えられるように表現を覚えておくといいですね。

本記事を参考に、相手を敬った丁寧な言葉づかいをできるように練習してみてはいかがでしょうか。

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