大学生になると、成績の良し悪しを「GPA」を用いて判断することが多いのではないでしょうか。また、GPAが就活にどの程度関係するのか不安な人もいらっしゃるでしょう。
本記事では、GPAの計算方法やGPAの平均について詳しくご紹介します。
「GPAってどのくらいあればいいのかな?」と悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
- GPA制度の計算方法や平均について詳しく解説
- 就活にGPAの成績は影響するの?
- GPAが低い場合の対処法
そもそもGPAとは?
大学生になって急に耳にする機会が増えた「GPA」を詳しく知っている人は少ないのではないでしょうか。
まずは、GPAとは一体どういうものなのかについて詳しくご紹介します。
アメリカの大学で一般的に導入されているGPAは、日本の大学でも徐々に浸透してきました。
GPAとは「Grade Point Average」の略で、「優」「良」などの成績を数字で表したものであるGPの平均をいいます。
GPAは、高ければ高いほど優秀なことを表す指標になりますが、大学によってその指標は異なることがほとんどです。
そのため、GPAの優劣を比べる際は、同じ大学であることが望ましいでしょう。
GPA制度の計算方法や平均について詳しく解説
「どうやって成績の良し悪しを表すGPAを計算すればいいの?」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
以下では、GPA制度の計算方法や平均について詳しくご紹介します。
計算方法や平均は大学によって異なる
自分の大学では成績を優良可の三段階で表すという人もいれば、A・B・C・D・Eの5段階で表すという人もいるのではないでしょうか。
このように、大学によって成績の付け方は異なります。そのため、成績の平均を表すGPAの計算方法や平均も違ってくることに注意しましょう。
例えば、京都大学の成績の付け方は、A+・A・B・C・D・Fの6段階です。
京都大学の場合、A+を4.3、Aを4.0、Bを3.0、Cを2.0、Dを1.0、Fを0として、GPAを計算します。そのため、仮にすべての成績がA+だった場合、GPAは4.3になります。
早稲田大学の成績の付け方は、A+・A・B・C、不合格の5段階です。早稲田大学はA+を4.0、Aを3.0、Bを2.0、Cを1.0、不合格を0として、GPAを計算します。
このように、同じA+でも「4.3」「4.0」とGPが異なるのでのGPAの計算方法が異なります。
また、京都大学では最高のGPAは「4.3」ですが、早稲田大学では「4.0」になり、大学が異なるとGPAで比べる意味がなくなるのもわかるのではないでしょうか。
3段階でGPAを計算する方法
具体的なGPAの計算方法を知りたいという人も多いでしょう。
自分が獲得したGPを履修登録した単位数の合計で割ると、GPAが算出できます。
自分が獲得したGPは、単位数×GPで計算できます。
言葉だけではわかりにくいので、以下では具体例を用いてご紹介します。
優良可・ABCのような3段階でGPAを計算する方法では、GPを優が3.0、良が2.0、可が1.0、不可が0としている場合が多いです。
単位数が1.5の科目を優を1つ、良を2つ、可を3つ取っていたとすると、自分が獲得したGPの合計は(1.5×3×1+1.5×2×2+1.5×1×3)の15GP獲得したことになります。
履修登録した単位数は、(1.5×6)の9になり、GPAは、15÷9で1.67となります。
5段階でGPAを計算する方法
ABCDFのような5段階でGPAを計算する方法では、GPをAが4.0、Bが3.0、Cが2.0、Dが1.0、Fが0としている場合が多いです。
単位数が1.5の科目をAを1つ、Bを2つ、Cを3つ、Dを4つ、Fを5つ取っていたとすると、自分が獲得したGPの合計は(1.5×4×1+1.5×3×2+1.5×2×3+1.5×1×4+1.5×0×5)の30GP獲得したことになります。
履修登録した単位数は、(1.5×15)の22.5になり、GPAは、30÷22.5で1.3となります。
GPAは最高でどのくらいなの?平均3.5以上あれば優秀って本当?
「GPAはどのくらいあれば優秀なことになるの?」「3.5あれば優秀だと聞いた」などとGPAがどのくらいあればいいのか不安な方もいるのではないでしょうか。
GPAの最高値は、一番高いGP値です。例えば、優のGP値が3.0の場合は、3.0のGPAが最大になります。
また、すでにご紹介したように、GPAの基準は大学によって異なります。最高のGPAに近ければ近いほど、優秀なことはわかりますが、〇〇以上あれば優秀という判断は一概にはできません。
どうしても自分がどの程度の位置にいるのか知りたい人は、友達や先輩にGPAの話を聞いて、比べてみることをおすすめします。
就活にGPAの成績は影響するの?
就活にGPAの成績が影響するか不安に思っている人もいるのではないでしょうか。
就活にGPAの成績が考慮されるか否かは、企業によります。
GPAは、大学でどれほど勉強してきたかが見える指標だと大切にしている企業もあれば、GPAが大学によって基準が違うことを知っていることからGPAをあまり重視しない企業もあります。
GPAをあまり重視しない企業は、学問だけではなく就活生の人柄やその他の活動などを重視していることが多いです。
GPAが低い場合の対処法
GPAを重視する企業を志望しているのに対し、GPAが低い場合はどう対処すればいいのでしょうか。
「GPAが低いことは、大学内で勉強を怠っていたのかな」と人事の人に推測され、マイナスの印象を与えてしまうこともあります。
GPAが低い人は、GPAが低くなった理由を説明することが大切です。
例えば「ボランティア活動につい熱を入れすぎてしまった」「部活動に集中的に取り組みすぎたために、勉強で結果を出せなかった」などと伝えるといいでしょう。
「テストのときに熱を出してしまって集中して受けられなかったので、GPAが低いです」のようなあからさまな言い訳をしてしまうと、信用できないと思われることもあるので要注意です。
まだ、大学生活を過ごす人は、テスト勉強や出席などに真面目に取り組んでGPAをあげる努力をすることをおすすめします。
GPAの計算を行って自分がどれくらいの成績を取れているか把握しよう
- GPAは、成績を数字で表したもの
- GPAは、大学によって基準が異なるので他大学と比べる必要はない
- GPAが低くても、就活は挽回できる
本記事では、GPAの説明や出し方、GPAが低い場合の対処法などをご紹介しました。
大学のテストや出席などにどれほど真面目に取り組んできたかが如実にわかるのが、GPAです。
就活で、GPAが低くて悩んでいる人は、課外活動でアピールすることをおすすめします。
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