社会人になってから、プライベートの場で人と話す時に「この話は仕事にも使えそう」「こんな考え方もあるのか…あの案件の参考になるかもしれない」と、意識的に仕事に結びつけているという人も少なくないのではないでしょうか。ちょっとした会話が大きなヒントになる、ということも。
「さまざまな業界や世代の人の話を聞き、"自分の仕事にどう活かせるか"を考えて自分事に落とし込めるよう、積極的に行動しています」株式会社ギブリーの新卒1年目社員・山口達矢さん(23)は、セールス事業部にて、美容業界を中心としたインサイドセールスを担当。「最近、自分の中で仮説を立て、自信をもって営業できるようになってきた」という彼は、その理由についてこう話してくれました。
さまざまな人と積極的に話すことが、彼の仕事にどのような変化を及ぼしたのでしょうか?山口さんを取材しました。
チャットボット型マーケティングツール「SYNALIO」などを運営
株式会社ギブリーは「すべての人に成長を」を理念に掲げ、Conversation Tech事業・DX事業・HR Tech事業などを展開。
Conversation Tech事業では、チャットボット型マーケティングツール「SYNALIO(シナリオ)」、LINE公式アカウント運用ツール「LIBERO(リベロ)」、およびリモート接客ツール「Virtual Store(バーチャルストア)」などを運営しています。
5月には、マーケティングカンファレンス・COMMUNICATION ACADEMY『TSUNAGU - hub(つなぐ - はぶ)』をオンライン開催。BtoC企業のマーケティング従事者に向けてOMO(Online Merges with Offline)時代に取り組むべきことをテーマに、ユーザの体験価値を向上させるノウハウを発信しました。
初月から商談獲得数のKPIを達成
山口さんは、今年4月に同社へ新卒入社。約1カ月間の新人研修を経て、5月よりセールス事業部に配属されました。
ここでは主に、チャットボット型マーケティングツール「SYNALIO」のインサイドセールスを担当。顧客は、これまで自身があまり馴染みのなかった"美容業界"が中心だといいます。
-----まず、入社の経緯について教えていただけますでしょうか。
山口さん:個人理念とのマッチ、その企業のビジョンと働き方がしっかり繋がっているか、役員と近くで仕事ができるベンチャー企業、という3本柱を軸に就活をしていました。
ギブリーには、そのすべての軸にマッチしていたことにくわえ、「すべての人に成長を」という理念に共感したことや、挑戦できる風土を感じたことから、入社を決めました。
-----5月から配属となったセールス事業部では、初月から商談獲得数のKPIを達成できたそうですね。その背景にはどんな努力があったのでしょうか?
山口さん:2年目社員と同じレベルのチャレンジングなKPIだったこともあり、実は5月初めから半ばまでは、なかなか獲得数が伸びずに苦しい時期でした。
ただ、新人ということもあり、基本をしっかりおさえながら、先輩からのアドバイスを確実に行動に移したり、同期同士でノウハウを出し合ったり、できることは何でもしていましたね。
-----基本、というのは?
山口さん:見通しを含めた「準備」と、お客様の課題感を引き出す「ヒアリング」でしょうか。
単にお客様に「課題は何ですか?」と聞いても、求めている回答が返ってくるわけではありません。自分でまず仮説を立てて、それを提案することで、サービスを活用する具体的イメージを持っていただくことが重要だと思っています。
社外の30人ほどから話を聞くことが、自信に
基本に忠実に、粘り強い姿勢で仕事に臨んだからこそ、成果につながったという山口さん。最近は自信を持って営業できるようになってきたといいます。
-----自信を持てるようになった理由として、どのようなことが挙げられますか?
山口さん:最近、いろいろな業界や世代の人の話を聞き、"自分の仕事にどう活かせるか"を考えて自分事に落とし込めるよう、積極的に行動しているんです。
特に美容業界は僕自身にとってこれまで馴染みが薄く、業界の仕組みって?どんな状況?美容品を使っている人の気持ちは?と、分からないことだらけでした。
そのため、知り合いや、そのまた知り合いなど、社外の30人ほどから話を聞いて、自分の仕事に使えそうな内容はどんどん取り入れていくようにしたんです。
-----そこから得られた気づきや学びが、自信に繋がっていったのですね?
山口さん:はい!例えば、美容品をよく使う女性や販売員の方から、「美容品を選ぶ時のこだわりは?いつもどう選んでいる?」といったことをヒアリング。
これまで自分の固定概念というか、勝手な想像で、「美容品はコスパで選ばれることが多いんだろう」と思っていたんですが、いろいろな人の話を聞くことで、実はそうでもない、ということも分かってきました。「気に入ったアイテムはずっと使い続ける傾向にある」「コスパのいい商品にどんどん移り変わっていく人は意外と少ない」これは当時の自分にとって、目から鱗の情報でした。
結果、そこから得られた情報をもとに、自分で仮説を立てて、リアルな提案ができるようになってきたと感じます。まだ新人なので未熟なところも多いのですが、それが少しずつ自信に繋がっていると思っています。
------美容関連以外の人とも話すことはありますか?
山口さん:そうですね、料理人とか、事業者とか、本当に幅広くいろいろな人と話しています。
直接今の仕事に活かせる内容ではなかったとしても、「自分以外の人から見た世界はこんな景色なのか」という気付きもあるので、これからのキャリアにおいてもきっと糧になってくるのではないかと思っています。
将来的には人事を目指したい
山口さんには、将来的には採用や育成などの人事業務に携わってみたいという想いがあるそうです。
-----なぜ人事に興味をお持ちなのですか?
山口さん:「成長している企業は、理念がひとりひとりのメンバーまでしっかり浸透している状態にある」と思っているので、経営者の考え方をいかに組織の中に浸透させていくか…といったところに貢献できるようになりたいんです。
そのために、今は役員と近い場所で、近い視点で仕事をすることを大切にしながら、そして役員の考え方をしっかり吸収しながら、キャリアを積み重ねていきたいです。
-----就活の軸に「役員と近くで仕事ができるベンチャー企業」とあったのは、そういった想いも根底にあったのですね。
山口さん:そうですね。学生時代に500人ほどの学生団体で人事を担当していたことも大きく影響していると思うのですが、個人の人生ビジョンとして「この国を支える人を支える存在であり続ける」を掲げていますので、ギブリーを通じて事業者の方々を支えたいという想いだけでなく、ギブリーのメンバーとしてしっかり会社を支えられる存在になりたいという気持ちも強いです。
業界や世代を絞らずさまざまな人と話すことで、目の前の仕事のみならず、自分のキャリアや未来の仕事に役立つ発見や学びが得られたという山口さん。
コロナ禍により、なかなか人と会うことが難しい状況ではありますが、仕事に煮詰まった時や未経験のことに挑戦する時などは、意識的に多くの人の意見に耳を傾けてみることから始めてみると何か手掛かりが得られるかもしれませんね。
出典元:株式会社ギブリー
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