新社会人のみなさんはそろそろ仕事にも慣れ、仕事の楽しい部分や辛い部分が見えてくる頃ではないでしょうか。
日本労働調査組合は、新社会人(21卒)の入社後の今を調査するため、全国の18~23歳の新社会人(会社員)の男女472人を対象に「新社会人の勤務意識に関するアンケート」を実施。6月9日(水)、その結果を公開しました。
4月に社会人デビューした人たちは、仕事についてどのように考えているのでしょうか。
入社後に退職を検討した人は全体の50.6%
同調査によると、入社後に退職を検討した人は全体の50.6%にのぼると判明。内訳をみると、男性は54.9%で、女性は48.4%となりました。およそ半数の新社会人の頭に「退職」の2文字がよぎったことになります。
この結果から、ゴールデンウィークが終わり、緊急事態宣言が続く中、入社から約2か月で約半数が退職を検討しているとわかり、新社会人が自身の将来に不安を感じている様子を伺い知ることができたといいます。
働き続けることへの懸念材料「やりがい」が第3位に
では、入社したばかりの会社で働き続けることへの懸念材料は何だったのでしょうか?調査結果によれば、第1位が「人間関係」、第2位が「給料が安い」となりました。
続く第3位が「やりがい」で8.2%となり、人間関係、給料関連の次点に「やりがい」が挙がったことに新社会人らしさを感じます。「確かに、入社直後は雑務などの業務も多く、なかなかやりがいを感じられる機会は少ないかも…」と思った人もいるのではないでしょうか。
そんな時は、今向き合っている業務の必要性は?目的は?といったことを明らかにすることで、その業務に対して納得感が得られ、前向きな姿勢に繋がってくるかもしれません。そのために、例えオンラインであっても先輩や上司とのコミュニケーションは大切にしたいものですね。
働くメリットは「自身の成長」が1位に。自己評価、自己肯定感がカギ
ただ、実際に、新社会人の皆さんは決して後ろ向きではないことも明らかになっています。
「入社した会社で働くことのメリットを教えてください」という質問には、第1位が「自身の成長」で18.7%、第2位が「給料がいい」で12.4%、第3位が「人間関係が良好」で11.5%という結果に。
これにより新社会人は、給料よりも自身の成長を重要視していることがわかり、「自身が成長できればお金はついてくる」「自身の成長がキャリアアップに繋がる」など、長期的な視野で仕事に取り組んでいる様子が伺えるとしています。
さらに同調査結果によると、Z世代と呼ばれる新社会人の世代は、他者の評価よりも、自己評価・自己肯定感を重要視していることがわかりました。
コロナ禍にあって自身の将来について考える機会が増える中、本人が自己成長を実感しているか否かが、今後も前向きに仕事を続けられるかどうかのカギになりそうです。なお、詳しい調査結果にはついてはプレスリリースをご覧ください。
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