入社間もないのに輝かしい成果を出している若手ビジネスパーソンたち。彼らはどのように仕事に向き合い、結果に繋げたのでしょうか。
株式会社アスナロの新卒2年目社員 明石和也さん(23歳)は、長期インターン時に1カ月で100万円の売上を達成し、社内表彰を受賞。現在は、インサイドセールスのリーダーとして10人以上をマネジメントするなど、若手社員にもかかわらず驚くほどの成果を上げています。
仕事にどのように向き合ってきたのか?どのような行動が成果に繋がったのか?明石さんに話を聞きました。
次世代にバトンを繫ぐ「アスナロ」
株式会社アスナロは「人生の角度を変えることで、前のめりな社会人を増やす」をコンセプトに事業を展開する、2018年創業のスタートアップ企業。
学生のキャリア支援サービス「CLUTCH(クラッチ)」や「CLUTCH Business Academy(クラッチビジネスアカデミー)」等を運営しています。
会社ではなく“自分のスキル”を安定の柱に
同社2年目社員の明石和也さんは、1997年6月生まれ、現在23歳。
大学では社会学部で心理学を専攻し、大学4年の1年間、株式会社アスナロで長期インターンを経験。インターン生としてインサイドセールスの立ち上げを行ったほか、フィールドセールスを実施し1カ月で100万円の売り上げを達成。インターン生の中でトップセールスとなり社内表彰されたそうです。
現在も、採用責任者として10人以上の採用に成功、マーケティング担当として半年間でTwitterフォロワー2500人を達成するなど、着実に成果を積み上げています。
-----大学時代はどのようなキャリアを思い描いていましたか?
明石さん:大学3年の頃までは、先のことよりも目の前のことを楽しみたいという想いが強く、将来の自分のキャリアについて全く考えていませんでした。
キャリアを考えるようになったのは、就職活動を始めた大学3年生の春。
その頃は、父親が大手企業に所属していたことなどから、自分も大手企業に就職するのだろうとぼんやりと思い描いていました。
-----大手志向からベンチャー志向に転換したきっかけは?
明石さん:株式会社アスナロ 代表の中川との出会いにより、僕のキャリア感が大きく変わりました。
大学3年の秋に参加した就活支援セミナーに、中川が講師として登壇したのですが、とてもイケている外見で立派な経験や実績も持っているにもかかわらず、低姿勢な中川の様子に驚くとともに、中川が講演した内容にとても感銘を受けました。
「不確実性の高い時代においては、会社に依存するのではなく、安定できるようなスキルを自分が身につけることが大切なのではないか。」
「学生時代の部活のように、時間を忘れてのめりこむこと=マイナスだとは捉えられないことも多いはず。それを仕事にあてはめた途端に“ブラック”と定義するのはナンセンスなのではないか」
といった話を聞いたことで、これまでの自分の考え方や価値観が一変。自分自身のスキルを身に付けるためには、ベンチャー企業に就職するのがベストなのではないかと考えるようになりました。
理念への共感・仲間・裁量を重視
-----キャリアを選ぶにあたって大切にした軸は?
明石さん:企業を選ぶ基準として大切にしたのは、「企業理念への共感と浸透」「一緒に働く仲間」「裁量」の3つです。
会社と自分の向いている方向性が同じで、かつ、その理念が社内に浸透しているのか。一緒に働く仲間が、同じ理念のもと前向きに仕事に取り組めているか。自分の提案が反映される環境で自分らしく働くことができるか、ということを重視していました。
入社を目指し、インターンで実績を上げた
明石さんは、インターンをきっかけに同社に入社したのではなく、同社に入社したいという強い想いを持っており、その手段として長期インターンに参加したそうです。
-----アスナロで長期インターンをすることにした理由と経緯を詳しく教えてください。
明石さん:どうしてもアスナロで働きたかったからです。
先ほど、就活セミナーで代表の中川と出会った話をしましたが、その後も縁あって2回ほど中川と会う機会があり、その人柄や仕事に触れるうちに、「ぜひアスナロで働きたい」と思うようになりました。
そこで、入社したいという想いを中川に伝えたところ、今は新卒採用はしておらず、受け入れ態勢も整っていないので、まずはインターンから始めることを提案されました。
インターンとして働き、自分の給料分を継続して稼げるようになる等の条件をクリアすれば社員として雇用するという条件を提示され、入社を目指してインターンの仕事に取り組みました。
-----インターン時代に輝かしい実績を残されていますが、当時は仕事にどう向き合っていましたか?
明石さん:意識していたのは、上司に言われたことや指示されたことを、ひたすら行動に移すことでした。
わからないことを自分で調べたり考えたりすることももちろん大切ですが、同時に、まだ知識もなにもない学生だったので、ビジネスの先輩である上司のアドバイスを遵守するように心がけていました。
頑張れたのは、会社のみんなのおかげ
そうして、インターンとして成果を出し、提示された入社条件を満たしたことで、同社への入社が実現したそうです。
-----入社まもなく責任のある仕事を任されたことに、プレッシャーはありませんでしたか?
明石さん:入社後は大変なことの連続でしたが、プレッシャーよりも、むしろ期待されることに喜びを感じていました。
-----具体的にどのような困難があったのですか?
明石さん:一番大変だったのは、任される仕事の範囲が膨大に広がったことです。
営業だけでなく、採用、マッチングイベントの運営、他社の採用代行など、幅広い業務を担当させてもらえたのですが、手が回らない状況に陥りました…。
せっかく仕事を任せてもらっているのに期待に応えられない自分を許せず、とても辛かったです。
-----その困難をどう乗り越えましたか?
明石さん:頑張れたのは、周りの社員の支えがあったからです。
例えば、代表の中川は毎週のように「お前なら絶対に乗り越えていける」といった個人的な励ましのメッセージを送ってくれて、僕の折れかかっていた心を支えてくれました。
また、上司のアドバイスにより“優先順位を大切にすること”など、自分に足りていなかった部分に気づけたことも、乗り越えることができた理由の1つです。
当初は、“自分で全てをやりきる”と考えていたのでキャパオーバーになってしまっていましたが、優先順位をつけて、何を選び何を捨てるかを心がけて取り組むようになったことで、次第にスムーズに仕事を進めることができるようになりました。
アウトプットで“わかる”を“できる”に
-----自分を磨くためにしていることはありますか?
明石さん:インプットとアウトプットを増やすことです。
本に書かれている情報や他者の知見、自分の経験から得た学びなどをインプットすることはもちろん大切ですが、そうやって得たものを確実に自分のものにして定着させるためにはアウトプットすることも大事だと考えています。
アウトプットまで行うことで、“わかる”を“できる”に変換することが可能になるのではないでしょうか。
あたり前の積み重ねが“信頼”を生む
-----明石さんが、仕事をするにあたって大切にしていることは?
明石さん:一番大切にしているのは、「あたり前のことに、あたり前に取り組むこと」です。
自分の”あたり前”の基準を高く持って、“あたり前”だと思っていることは必ず行動に移す。
例えば、僕は“あたり前”のこととして、相手の目を見て話すこと、すぐに返事をすること、たくさんチャレンジしてたくさん失敗すること、素直であること、自分としっかり向き合うことなどを心がけています。
そういった細かい“あたり前”を積み重ねることでこそ、信頼が生まれると思っているからです。
-----素直であることとは、具体的にどのようなことですか?
明石さん:変化に素直に対応し、人からもらったアドバイスにも素直に感謝して自分の行動に素直に反映することです。
そうすることが成長につながるのではないかと考えています。
-----自分としっかり向き合うこととは?
明石さん:自分と向き合って自分を律することで、中長期的な視点で自分にとってベストになる行動をするように心がけています。
これは、その瞬間には“辛い”と思ったことでも、挑戦したことにより自信や成果に繋がったことがある一方で、楽な道を選んだがために、自分のことを嫌いになったり、行動が鈍化して成果が出せなくなったりした自分の実体験からきています。
楽な道を選ぶことで一時的には幸せになれても、長期的にみるとマイナスになってしまうことが多々あります。ですので、僕は迷った時は、自分のためになると信じてあえて辛い道を選ぶようにしています。
もし、つい楽な道を選んでしまう自分を変えたいと思っている人がいたら、韓国ドラマ「梨泰院クラス」を見ることをおすすめします! 主人公のパク・セロイが信念を持って、困難な状況を乗り越える姿を通して、自分の価値観を変えるきっかけをつかめるかもしれません。
自分にとっての“あたり前”を疎かにせず、着実に実行し続けることで成果に繋げている明石さん。
今回の取材でも、メールのレスポンスがすぐに届く、Web会議には早めに出席する、丁寧な言葉遣いを心がけるなど、細かな点をおろそかにしない明石さんの仕事ぶりを実感することができました。
「今、これをしたほうがいい」と頭ではわかってはいるものの、実行するひと手間が面倒でつい疎かにしてしまったり、あと伸ばしにしてそのまま忘れたりしてしまっていることはありませんか?
まずは、自分が“あたり前”と考えていることを着実に実行し、次に自分の”あたり前”の基準を上げて、それを実行することを繰り返すことこそが、成果に繋がる道なのかもしれません。
出典元:アスナロ
出典元:キャリア支援サービスCLUTCH(クラッチ)
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