「自力でなんとかしなきゃ」「他の人も忙しいんだから、相談なんてしたら迷惑かな…」若手ビジネスパーソンなら誰でも、こんな風に思った経験があるのではないでしょうか。
しかし、自分一人でできることは限られています。大切なのは、そのことに早い段階で気がついて、周りを"正しく"頼ること。プレイヤーからマネジメントへとステップアップする時には、特にこの「人を頼れる勇気」が必要となってくるのではないでしょうか。
「"あなたも頼られたら嬉しいでしょ"と言われて、ハッとしました。確かに、身近な人から頼られて嫌な気はしませんよね。」株式会社キュービックのインターン生・西原由希子さん(21)は、仕事で得られた大切な気付きについて、こう話してくれました。
西原さんは、昨年6月に社内総会にて新人インターン賞を受賞。同年12月には優秀インターン賞も受賞し、1年で2度も表彰されたという期待のエースです。
彼女は「人を頼る勇気」を持てたことで、どう変化し、成長することができたのでしょうか?
長期インターン紹介サービス『ドットインターン』
株式会社キュービックは今年3月より、本気で自分に合った会社を見つけたい人のための長期インターン紹介サービス『ドットインターン』をリリース。
未経験者から複数社経験がある長期インターン上級者まで、誰でも相談が可能。長期インターンのプロがひとりひとりに向き合って、その人に合ったインターン先を紹介します。
一般的には3カ月以上のインターンを「長期インターン」と呼びますが、ドットインターンでは6カ月~1年程のインターンを紹介。6月上旬時点で25社と連携し、登録学生は3300人を超えています。
同社は2006年の創業時より培ってきたインターン採用・育成・新卒登用のノウハウを活かし、長期インターンシップを"新卒採用の新たな当たり前"として根付かせることを目指しています。
自分の強み・弱みを知るためにインターンを開始
西原さんは、2019年12月(大学2年次)より同社にて長期インターンをスタート。デジタルメディア運営の業務に携わった後、今年3月からはドットインターンの業務を担当しています。
-----キュービックでインターンを始めた経緯について教えてください。
西原さん:「大学卒業後、自分はどんな仕事がしたいんだろう?」という問いに答えが出せなかったので、色々なことに挑戦するなかでまずは自分の強みや弱みを知ろうと思い、インターン開始を決めました。
最初は別企業でインターンをしていたのですが、そのうちに「もっと難しいことに挑戦したい!」と思うようになり、新しいインターン先を探すようになったんです。
キュービックに出会ったのは、キュービックでインターンをしている学生のインタビュー記事を読んだ時。「私もこんな風になりたい」と、選考を受けることを決めました。一緒に働きたいと思える社員の方々や、インターン中にひとつの業務ではなくさまざまな業務に挑戦できることから、キュービックでインターンを開始することにしました。
-----インターン入社後、具体的にはどんな業務に携わってこられたのですか?
西原さん:最初はデジタルメディアの記事の企画などを行っていました。
できることが増えるにつれて、任される仕事も大きくなりました。具体的には、メディア全体でどう成果を出していくのかを考え、メンバーのディレクションを行う業務やインターン生をマネジメントするという難しい仕事まで担えるようになりました。
自ら手を挙げてドットインターンへ異動
-----インターンでありながらマネジメント…大きな挑戦でしたね。その後、ドットインターンへ異動したのはなぜですか?
西原さん:とにかく「いろいろな業務をやってみたい」という気持ちがありましたし、キュービックではその「やってみたい」という想いに応えてくれる、社内ジョブマッチングの仕組み『インターンキャリアチャレンジ制度』があるため、自ら手を挙げてドットインターンへの異動を希望しました。
自分自身も長期インターン生として「三方(学生・会社・社会)よしの長期インターンシップを日本中に広め、日本の就活をアップデートする」というドットインターンのミッションに強く共感したことが大きな理由です。
-----デジタルメディア運営の仕事とは随分と異なる領域ですよね。
西原さん:そうですね、だからこそやってみたかったんです。
ドットインターンでは、学生との面談やイベントなど、ユーザーと1対1で直接対話できる機会が多い。ひとりの体験により深くより長く寄り添える点が、デジタルメディア運営時とは一味違う、ドットインターンならではの仕事の面白さかと思います。
それからドットインターンのユーザーも私自身も、同じ学生です。自分が実際のユーザーと近い立場にあることも、この仕事に惹かれた理由のひとつ。近い立場にあるからこそユーザーのインサイト(深層心理) に迫りやすく、サービスの発展に貢献できるのではないかと思いました。
2度目の表彰で感じた「メンバーへの感謝」
"色々なことに挑戦したい"と、常に前向きな姿勢を忘れない西原さん。半年に1度行われる同社の総会では、2度も表彰を受賞したという功績の持ち主でもあります。
-----1度目の表彰と、2度目の表彰。心境の変化というものはありましたか?
西原さん:かなり、ありましたね。2度目の表彰では、喜びが格段に大きかったのを覚えています。
というのも、1度目は、チームの一員としてメディアの企画を担当していた時。2度目は、ディレクターとして、"チームで成果を出す"ことを意識していた時だったんです。
そのため、2度目はとにかく「かかわってくれたチームメンバーへの感謝の気持ち」が大きかったですね。一人ではできないことに挑戦していたので、数値として成果を出せたことも、表彰されたことも、すべてメンバーのお陰だと思いましたし、その分喜びも大きかったです。
-----初のマネジメント業務で成果を出すことができた理由として、どんな工夫や意識が挙げられると思われますか?
西原さん:私はこれまで、周りに弱みを見せたり、相談したり、人を頼ることがなかなかできないタイプだったんです。
ですが、チームのマネジメントをしていると、どうしても「一人では無理!できない!」という状況があります。そんな時、社員の方に「あなたなら頼られて嬉しいでしょ」と声をかけてもらったことがあって。
確かに言われてみたら、誰でも頼られるのって嬉しいですよね。この気付きをきっかけに、例えば事業部長に時間をいただいて相談したり、チームメンバーにタスクを割り振ったり、"正しく人を頼る勇気"を出せたんです。
すると、周りは思った以上に助けてくれましたし、自分が弱みをみせることで相手も弱みをみせてくれるということも分かって、「周りと支え合いながら成長していく」という良い好循環が生み出せたような気がします。
自ら体感している"長期インターンの良さ"を広げたい
「あなたなら頼られて嬉しいでしょ」と声をかけてくれたのは、ドットインターンの責任者を務める上司。異動前、違う部署であったにもかかわらず、奮闘する西原さんの姿を気にかけて、こうアドバイスしてくれたのだそう。
大切な思考の転換をくれた人が、今自分の上司だという事実について、西原さんは「所属部署が同じ直接の上司と部下という関係でなくても、会社全体をひとつのチームとして捉えてメンバー同士支え合う…こういうところがキュービックのいいところだと思うんです」と嬉しそうに話してくれました。
-----最後に、今後の目標について教えてください。
西原さん:当面は、ドットインターンをグロースさせて、ミッションを実現させたいと思っています。
私自身、長期インターンでは、自分の強みや弱みを知ることができるほか、今後どういった会社でどんな仕事をしたいのか、自分の就活の軸も固めることができると体感しています。
このことから、「長期インターンに挑戦して良かった」と思える学生を一人でも増やしたいですし、自分の目標や目的を達成できるインターン先を探すお手伝いがしたいという気持ちも強いです。そのためにまずは「長期インターン」という仕組みを知らない学生に向けて、発信も続けていきたいです。
一人ではできない大きな仕事に挑戦したからこそ、周りとの支え合いが不可欠だと学んだ西原さん。その気付きは確実に彼女の可能性を広げ、"次なる挑戦へ進もう"というモチベーションにも繋がったのではないでしょうか。
出典元:株式会社キュービック
出典元:ドットインターン
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