「この仕事、やってみない?」先輩や上司から声をかけられたとき、もしその内容に興味を持つことができなかったら、あなたならどうしますか?
忙しさを理由にやんわり断る?渋々やってみる?それとも…。
「前職で、上司に推薦されてリクルーターを務めたことが今のキャリアに繋がっています」株式会社セレブリックスで新卒採用を務める若手社員・岡部彩さん(26)は、同社への転職理由についてこう語っています。
実は、もともとはSEを目指して就活をしていたという岡部さん。紆余曲折を経て今があるといいますが、キャリアにおいて彼女が一貫して持ち続けていた信念とは、何だったのでしょうか。
営業のプロフェッショナル集団
同社は、営業代行や営業コンサルティングといった営業支援事業(セールスカンパニー)を展開している営業のプロフェッショナル集団です。
今年5月には、「新規開拓でなかなか成果が出ない」「成果が出ない原因がわからない」といった悩みを抱える営業パーソンに向けて『新規開拓営業における生産性を向上させるための139のチェックリスト』を公開。同社が生み出した独自の「顧客開拓メソッド」をもとに、営業パーソンや営業組織がもつべき基本的なスタンスから、起こすべき行動、実際の営業活動で実施すべき項目までまとめています。
内容は個人向けですが、営業チーム内の教材としても役立つ内容なのだそう。営業職でスキルアップ・キャリアアップを目指している若手ビジネスパーソンにもおすすめです。
もともとはSEを目指していた
岡部さんは、2018年に新卒入社した前職で営業に従事するかたわら、上司の推薦によりリクルーターとしての活動も行っていました。そこで「新卒採用をもっとやりたい!」と思うようになり、2020年10月に新卒採用担当者として株式会社セレブリックスへ入社。取締役直下で「攻めの採用」を意識し日々仕事に臨んでいます。
-----就活では営業職を目指していたのですか?
岡部さん:いえ、実は就活ではSEを目指していました。「これからの時代、手に職をつけて生き残っていくためにはどうすればよいか?」そんな風に考えた結果、辿り着いた結論でした。
-----では、前職にはSE希望で入社されたということですか?
岡部さん:そうなんです。でも、入社後3カ月の研修で、早くも「SEの仕事は自分に向いていないかも…」と気づいてしまって(笑)。
研修を終えての配属面談でも、技術的に「こうなりたい」「これがしたい」ということを全く話せなかったんです。そこで、上司とも相談し「ファーストキャリアの入口では、最前線に立ってみよう!」と決心。営業職としてスタートを切ることになりました。
上司の推薦を受けリクルーターに
こうして、法人営業としてキャリアの一歩を踏み出した岡部さん。営業の仕事はとても楽しく充実していたそうですが、ある日上司からの推薦を受け、リクルーターとしての業務を兼任することになりました。
-----リクルーターの活動にはもともと興味があったのですか?
岡部さん:いえ、どちらかというと「営業の仕事に集中したいのに…」と、リクルーターの業務に対しては消極的でした。
ですが、いざ始めてみると、けっこう自分に合っていたようで、上司からも「岡部は自分の言葉で人を前向きにさせる能力がある」と言ってもらえたんです。
確かに、自分の経験や会社の魅力について、学生さんにストーリー性をもって伝えていくという点にはやりがいを感じていましたし、自分の言葉で学生さんが前向きになってくれた瞬間などは本当に嬉しくて。
そこから、「新卒採用をやりたい!」と思うようになって、社内でも異動の希望を出したのですが、すぐには難しいということだったので、今後のキャリアプランを改めて考えた結果、転職を考え始めました。
「攻める採用」でチャレンジしたい
SE志望から営業、そして新卒採用へ。岡部さんは自分の気持ちに正直に、キャリアを積み重ねていきました。
-----そうして転職活動をされた結果、セレブリックスに辿り着いた理由は?
岡部さん:基本的には営業経験しかなかったので、「営業職の採用をやりたい」という前提がありました。そのなかでも、データなどに基づいた「科学された営業」に携わりたいという想いがあり、そのような軸で企業探しをしている時にセレブリックスに出会いました。
そして、セレブリックスは決して大手というわけではないので、それゆえ優秀な学生を採用するために「攻める採用」をしている印象があって。私もここで1から企画を立てたり、新しいチャレンジをしたり、前のめりにやっていきたい!と思い、入社を決めました。
-----入社されて、実際新しいチャレンジなどもされているんですか?
岡部さん:そうですね。今まさに初の試みとして、選考過程中の学生さんに向けて、独自のオンラインイベントを企画し、運営するという挑戦を行っているところです。
もちろん「学生さんにセレブリックスを選んでほしい」という気持ちはありますが、大前提にある想いは「会社のいいところも悪いところも全て知ってほしい」ということ。そのうえで選んでもらった方が、双方にとって結果的に最善だと思っています。
採用も「営業」である
-----これまで力不足や経験不足を感じた時、周りからかけてもらって良かった言葉などはありますか?
岡部さん:一緒に仕事をしている取締役からかけてもらった言葉が印象に残っています。
「苦手なこと(マイナス)を得意なこと(プラス)にするのは大変だけど、マイナスはゼロにできれば十分。プラスをもっと伸ばしていけばいい。」
今できないことに対して落ち込むのではなく、まずはそれをマイナスだと認識してゼロにもっていく。そして、得意なことを伸ばすという点に注力しよう、ということです。この考え方の転換は、今の自分にとっても支えになっています。
-----岡部さんにとって、伸ばしていきたい「得意なこと(プラス)」とは?
岡部さん:やっぱり対「人」のコミュニケーションですね。この得意分野をもっと伸ばすために、セレブリックスで持っている「営業のノウハウ」はしっかり身につけていきたいと考えています。
というのも、採用も「営業」だと思っているんです。
学生さんが持っているものや、今後目指したい姿を聞かせてもらって、それに対して現状はどうで、セリブリックスに入社するとどうなるか?その学生さんのビジョンは実現できそうか?
営業のように学生さんをコンサルしていくのが「採用」だと思っているので、今後はもっと「いち営業パーソン」としてのスキルも上げていきたいと考えています。
----最後に、今後のキャリアプランについてお聞かせください。
岡部さん:採用に関しては、今後戦略の設計にも重きを置いてやっていきたいと思っていますが、キャリアプランについては…その時々で自分の気持ちに正直に進んでいきたいですね。
これまでもそうしてきて、その結果として今があるので、「何でもやってみよう!」という想いが大きいです。
その時その時の自分の気持ちに従って、与えられたチャンスにも真摯に臨んできたからこそ、今のキャリアに辿り着いたという岡部さん。前職での営業経験も、確実に今の仕事に繋がっているようです。
「数年先のキャリアは…正直分からないですね」そう笑う彼女の姿は、ある意味潔く、頼もしくもあります。
"食べず嫌い"で拒むのではなく、未知の仕事にも積極的に取り組んでいくと、あなたもこれまで気が付かなかった自分の強みや「やりたいこと」に出会えるかもしれませんね。
出典元:株式会社セレブリックス
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