HOMEインタビュー 新卒入社3カ月目で抜擢!「FinT」新規事業責任者が考える"希望の仕事"に携わるために必要なこと

新卒入社3カ月目で抜擢!「FinT」新規事業責任者が考える"希望の仕事"に携わるために必要なこと

和泉ゆかり

2021/05/31(最終更新日:2021/06/01)


このエントリーをはてなブックマークに追加

田中隼輔さん/提供:株式会社FinT

「新規事業の立ち上げなど、大きな案件に携わりたい」「もっと裁量権のある仕事をしたい」と考えている若手ビジネスパーソンも多いのではないでしょうか?

でも実際は「なかなか希望が通らなくて、もどかしさを感じている」という人もいるかもしれません。

田中隼輔さん(23歳)は、2020年に株式会社FinTへ新卒入社。3カ月目には新規事業の立ち上げに抜擢され、現在も責任者として活躍しています。

ずっと新規事業に携わりたかったという田中さん。希望を叶えるためにどのようなことを心がけてきたか、取材しました。

目指すのは、本質的なインフルエンサーマーケティング支援

株式会社FinTは「世界をまるごとハッピーに。」をビジョンに掲げ、SNSマーケティング支援事業を展開しているベンチャー企業です。女性向けメディアの運営をはじめ、旅行、料理、ファッション、美容等の幅広い分野で累計80以上のアカウントのマーケティング支援を実施(2021年5月時点)。SNS運用の設計から投稿、効果測定まで一貫したサポートを提供しています。

その中でも、田中さんが立ち上げから携わっているのは「インフルエンサーマーケティング事業」。これまで同社が培ってきた経験に基づく投稿分析能力を活かし、企業が抱える課題の解決策を、企画からキャスティング、インフルエンサーとのコンテンツ共創、分析までワンストップで実施しています。その際はインフルエンサーの好きや得意を活かすようにするなど、企業とインフルエンサー、双方に向けて本質的な支援を提供しています。

すでに大手企業も導入しており、立ち上げから半年で売上が会社全体の2割に達する月もあるというほど、急成長中の事業です。

仲間と感情を分かち合える会社で働きたい

提供:株式会社FinT

就職活動時から事業責任者として働く現在に至るまで、田中さんの考え方や行動の軸は、大学在学中に会長を務めた「よさこいサークル」にて育ったといいます。

田中さん:キーワードは「仲間」と「感情」です。よさこいは、一人ひとりが感情を剥き出しにして踊るもの。サークルに所属する、さまざまなバックグラウンドを持つ200人のメンバーが感情をあらわにすることで、それまでにない何かを生み出せると実感していました。では、感情はどこから生まれるのかというと、人との関わりによってですよね。だから、就職活動中も仲間と感情を分かち合える会社で働きたいと考えていました。

-----FinTに入社を決めた理由を教えていただけますか?

田中さん:弊社代表取締役である大槻祐依との出会いの影響が大きかったです。大学4年秋学期に話を聞く機会があり、「こんな社長がいるのか...!」と衝撃を受けました。それまで僕が抱いていた"社長"のイメージは、冷静に物事を考え、ロジカルに伝える人。しかし、目の前にいる大槻は、自分の感情を剥き出しにしてみんなに思いを伝えようとしていて。仲間と感情を大事にしているその姿に、自分と重なるものを感じました。

実は、その時点で他社から内定をもらっていたのですが、FinTに応募することにしました。大学4年2月の話です。

-----入社2カ月前に決断を大きく変えたとは、よほど大槻さんの姿が強く印象に残ったのですね。

田中さん:「大槻が率いる会社なら、仲間と感情を分かち合いながら仕事ができるかもしれない」と、直感的に感じたのです。その後選考が進み、まずはインターンとして、仕事内容を知ることにしました。

-----実際入社して、抱いていたイメージとのギャップを感じましたか?

田中さん:入社前に感じていた通り、仲間と感情を大切にしている会社だと思います。何か提案すると先輩たちは「いいじゃん、やってみようよ」とポジティブな反応をしてくれて。社歴や立場にかかわらず、一人の仲間として尊重されていることを感じました。

新規事業に携わるために徹底したこと

その後正社員になった田中さんは、新規事業責任者に任命されます。インターン時代を含めると、入社して3カ月目のことでした。

田中さん:僕は天邪鬼なところがあり、「他人とは違うことをしたい」とずっと思っていて。そのため、新規事業に携わりたいことは、最初から経営陣に伝えていたのです。そんな僕に経営陣は、「まず目の前のことに全力で取り組んで、周りの人たちからの信頼残高を積むことが大事」と言っていました。

入社したばかりで、実績も経験もほとんどない。そんな僕が信頼を得るために行ったことは、まずスピードと量を意識することでした。自分が担当しているSNS運用ディレクションについては、短い時間でどれだけ対応できるかを重視。また、「何でもやります」と周りの人に経験を積ませてもらっていました。

-----「入社したけれど、思っていた仕事内容と違った」「希望の仕事に携わることができない」と、もどかしさを感じている人たちにもつながりそうな話ですね。

田中さん:そうですね。目の前のことに全力で取り組んで、周りからの信頼を得られれば、環境は変えられると思います。自分が「選ぶ側」に回ることができるのです。ベンチャー企業は、そのような面においてもスピーディーだと感じます。

加えて、「好きや得意を活かす」という弊社のフィロソフィーの存在も大きかったです。周りの人たちから信頼してもらえるよう仕事をしながら、新規事業に携わりたいと経営陣に伝え続けました。

「目の前のことに全力で取り組むこと」と「思いを伝えること」を続けた結果、入社3カ月目で新規のインフルエンサーマーケティング事業立ち上げを任せれ、今も責任者として従事しています。

事業責任者としての役割は、チームの「熱源」となること

念願の新規事業の立ち上げに責任者として携わることになった田中さん。任命されたときはワクワクしか感じていなかったといいます。

田中さん:弊社の「仮説を持ったトライなら、失敗してもナイストライ」という社風が、挑戦することを後押ししてくれました。

-----知識や経験の少なさは、どうカバーしていったのですか?

田中さん:クライアント様から見たら、年齢などは一切関係ありません。提供できる価値や結果が全てだと思っているので、今は人一倍の業務量で補い、頑張っています。そして、自分の弱みを把握し、できないことは他のメンバーに任せること。周りの先輩たちは、僕よりも知識も経験も豊富です。その事実をしっかりと受け止め、自分ができないことは、できるメンバーにお願いしています。

では、今、僕ができることは何か。それは、チームの熱源になることです。「一体なぜこの事業を進めているのか」「どのようなことを目指しているのか」をメンバーに伝え、共に創り出すための熱を生み出すことが僕の役割なのではないかと。だから、「How(どうやって)」よりも「Why(なぜ)」を伝えようと意識しています。

-----大変だなと思うことはありますか?

田中さん:今、どこにリソースを割くべきなのか、意思決定するのが難しいです。事業責任者としては目の前の売上目標を達成しながら、中長期的な視点を持って、タネを巻いていく必要があります。周りの先輩にアドバイスをもらったりして、自分なりに試行錯誤しています。

大切なのは、考えることよりも行動を起こすことです。実際にトライし、経験することでしか感じられないものがあります。

事業拡大のためには、周りを巻き込む力が必要                 

田中さん:事業をより大きくするために意識していることは、成功体験を社内で積極的に発信することです。「今日の商談で、こんな反応をしてもらえた」「この部分が評価された」など、小さなことでも発信し続けると、「あの事業はうまくいっているんだな」とみんなに思ってもらえます。すると、経営陣に「新たにリソースを入れられるよ」と言ってもらえたり、他のメンバーに「自分のアカウントで、こういう提案ができそう」と声をかけてもらえたりと、現場からのサポートを得られやすくなると感じます。

提供:株式会社FinT

田中さんが責任者を務める事業は、クライアント企業やインフルエンサー、そして社内の仲間の協力を得ながら、拡大中。5月には、インスタ版のMEO対策(Map Engine Optimization)『Instagramマップ検索上位サービス』を開始しました。

-----どんなサービスなのでしょうか?

田中さん:Instagram上の地図検索機能において上位表示のアルゴリズムを解析、仮説を立て、3〜6カ月かけて検証を実施。仮説に沿った投稿内容を企画、インフルエンサーをキャスティングし、地図検索時の上位表示や実店舗様の魅力的なページ作成を支援するサービスです。実はこのプラン、ありがたいことにリリース直後からすでにたくさんのお問い合わせをいただいています。

これからも、関わるすべての人たちに満足していただけるよう、サービスを充実させていきます。

-----最後に、個人の目標について教えていただけますでしょうか?

田中さん:目の前にある課題に全力で取り組むことで、本当に自分がやりたいことを見つけていきたいです。実際に経験して初めて感じることもありますし、見つけられる新たな選択肢もあるのではないでしょうか。だから、どんなことでも、挑戦したいと思ったら、まずは行動して、自分の可能性を広げていきたいです。

出典元:株式会社FinT

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード