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ワーケーション実施者1000人に調査!「また行きたい」半数以上|クロス・マーケティング/山梨大学調べ

白井恵里子

2021/05/06(最終更新日:2021/05/06)


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イメージ画像/AdobeStock

最近よく耳にする「ワーケーション」。意外と「気になっているけれど、まだ試したことがない」という人が多いのではないでしょうか。

株式会社クロス・マーケティングは、山梨大学生命環境学部地域社会システム学科の田中敦教授・西久保浩二教授の研究グループと共同で、「ワーケーションに関する調査(2021年3月)」を実施。ワーケーション実施者1000人に実態を聴取した結果を、5月6日(木)に公開しました。

実際にワーケーションを経験したことがある人は、どんな風に過ごし、そしてどのような感想を抱いているのでしょうか。未経験者にとっては特に気になるところです。

実施場所は「自宅や会社から離れた観光地」が約半数

全国47都道府県に在住する男女20~64歳の就業者(指定職業・職種を除く、7万6834人)のうち、「直近1年間にワーケーションを実施した」1000人を対象に調査を実施。

最も多かった実施場所は「自宅や会社から離れた観光地(ホテル・旅館・キャンプ場等)(49.0%)」。なかでも「ビジネスホテル(43.1%)」「リゾートホテル(31.4%)」「シティホテル(27.0%)」が上位を占めていたといいます。

1日当たりの平均労働時間は5.4h

では、ワーケーション先ではどのように過ごしている人が多いのでしょうか?

調査結果によれば、「仕事中心に過ごし、業務時間外であっても遊びや観光をしない派」と「仕事中心だが、業務時間外では遊びや観光をする派」が同程度となり、1日当たりの平均労働時間は5.4hと通常の勤務時間より少し短い結果に。

また、ワーケーション実施者の約半数が「1人旅」と回答していました。

9割以上が「普段の仕事の一部」「普段の仕事と全く同じ仕事」

ワーケーション先ではどのような内容の仕事をしているのでしょうか?

調査結果によれば、9割以上が「普段の仕事の一部」もしくは「普段の仕事と全く同じ仕事」と回答したそう。特別な仕事を集中して行うというよりは、通常業務や推考を要する仕事を行っていたことが判明しました。

半数以上が「また行きたい」

では、実際にワーケーションを経験した人は、どのような実感を得ているのでしょうか?

調査結果では、「リフレッシュできて仕事の効率が上がった」「整理整頓されたホテルでの作業でとても集中できた」「使った費用以上にリフレッシュでき気分転換と仕事の両立がうまくいった」というポジティブな意見が多く挙がったといいます。半数以上が「また行きたい」と回答していたことや、ワーケーションを経験した管理職以上の6割が会社への導入意向を示していたことから、経験者の満足度が高かったことが伺えます。

ちなみに、ネガティブな意見としては、「ON/OFFの切り替えの難しさ」「コミュニケーションが円滑にいかない」「ネットワーク環境が意外とネック」など。ワーケーションを試してみる際には、ON/OFF切り替えのための施策やネットワーク環境など、事前にしっかりと準備しておく必要がありそうです。

"隠れワーケーター"も実は多い

今回の調査結果では、ワーケーション経験者のうち、制度として会社にワーケーションが導入されていた人は6割程度であることも判明しました。

会社の制度はあるものの、利用せずに有給や連休と合わせて実施した人や、会社に制度がないためこっそり休暇的な環境を楽しむ"隠れワーケーター"も全体の4割程度を占めていたといいます。

この結果を受けて山梨大学の田中敦教授は「企業側は(中略)フレックス・プレイス制度の導入など働く場所の自由度を高め、社員が安心してワーケーションを行うことができる仕組みを検討する必要がある」とコメント。今後ますますワーケーションのチャンスが増えていくのではないでしょうか。

調査結果の詳細についてはプレスリリースをご確認ください。

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