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就活での「適性検査」とは?種類・対策方法・難易度など知っておきたい基本事項を解説

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2021/05/25(最終更新日:2021/05/25)


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就活のことを調べていくうちに「適性検査」があることに気づいて、どんな内容なのか気になっている人も多いのではないでしょうか。

適性検査は、事前に対策をしていないと、時間内にすべての問題に手を付けられなかったり、よくない成績を取ってしまったりして選考に影響する可能性があります。

本記事では、適正審査をよく知らない人のために適正審査の種類や対策方法などを詳しくご紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 就活での「適性検査」とは?難易度や問題の傾向は?
  • 適性検査の主な5つの種類
  • 就活時の適性検査の5つの対策方法

 

就活での「適性検査」とは?結果次第で落ちることもあるの?

就活で行われる「適正審査」がどのような審査なのか詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。

まずは就活で適正審査が行われる理由や、適正審査とは一体何?という疑問にお答えしていきます。

 

大きく分けると「能力検査」と「性格検査」の2種類

適正審査とは、企業が就活生をどのような人材であるかを判断するために使われるテストです。

適性検査で聞かれる内容は大きく分けて「能力検査」と「性格検査」の2種類があります。

数学の問題や、国語の熟語について聞かれたりするテストが「能力検査」です。センター試験のようなイメージをするといいでしょう。

能力検査では、業務を遂行できる基礎能力があるのかを判断されます。

また、性格検査では「あなたは努力家だと思うか」のような、性格や判断基準を問う質問に答えていくことで、人柄や考え方についてを確認する試験です。

特に能力検査は、事前に対策をしていないと時間切れになったり、思うような結果がふるわない可能性もあるので注意が必要です。

 

選考の初期段階で基礎能力や、性格や特性が企業の社風にあっているか確認する

企業が採用試験の一貫として適性検査をする意図を知っている人は少ないのではないでしょうか。

面接では、その人の考えや人となり、価値観を聞けても、語彙力の有無や一般知識の豊富さを測ることはできません。

適性検査をすることで、一般的な知識の有無や論理的思考力があるのか、基礎的な能力があるのかを判断できます。

また、性格検査をすることで面接をする前に社風にあっているのか、面接時の印象と差異はないかなども判断されています。

要は、面接だけでは確認できない要素を、より深くチェックしているといえるでしょう。

 

足切りとなる可能性もある

「適性検査で成績が低かったら落とされてしまうの?」と不安に思っている人もいるでしょう。

適性検査は企業の足切りになる可能性があります

たった1回のテストだけで大切な将来を決めないでほしいと思っている人も多いでしょうが、大手企業の場合、数千人〜数万人の応募者がいることも少なくありません。すべての応募者の人となりや価値観などをすべて面接をして見極めるのは時間がかかりすぎてしまいます。

そのため、適性検査の結果は、ざっくりとふるいにかけるために使われることも多く、選考に重大な影響を与える可能性が高いことに注意しましょう。

また、適性検査には「嘘を付く性格ですか」のような、明らかに社会人としての資質がない人をあぶり出す質問もあります。間違って資質がないことを表す選択肢を選んでしまった人は、適性検査で落とされる可能性が高まるので、選択肢をよく読んで回答するように注意することをおすすめします。

 

適性検査は難しい?どんな問題が出るの?

選考で大切となる適性検査の難易度や、頻出の問題を知っておきたい人も多いでしょう。

以下では、「能力検査」と「性格検査」にわけて、それぞれのテストを詳しくご紹介します。

 

能力検査は「言語分野」と「非言語分野」

まずは、能力検査についてご紹介します。

能力検査は、大きく分けて「言語分野」と「非言語分野」があります。

言語分野は、国語力が問われる問題が多いです。例えば、語彙力が問われる問題や対策によって解けるようになる文法問題、読解力を聞く問題など様々な問題があります。

例えば、「次第に、だんだんとという意味を持つ言葉は次の5つのうちどれか?」「りんご:果物という関係と同じのを次の3つから選びなさい」「食べられると同じ意味のれるを使っているのは次のうちどれか」などの問題があります。また、文章を並び替える問題や空欄に何が入るのかを選ぶ問題もあります。

語彙力の問題に苦手意識がある人は、新聞や本などを読み語彙力を増やすことを意識してみましょう。また、頻出の言葉をチェックしてみることもおすすめです。はじめはわからなくても、練習を重ねることで解けるようになるので安心してください。

次に、非言語分野は、主に数学の問題が出ます。「微分積分など高校生のときの数学はもう忘れてる……」と思って焦る人もいるのではないでしょうか。

非言語分野の問題では、言葉遊びのような問題や確率、場合の数、速度の公式などの簡単な数学の問題などが出ます。高難易度の数学の問題は出ないので心配しなくても大丈夫です。

例えば、「AはBに含まれる。また、BはCに含まれる。AとBとCの関係は次のうちどれか。正しいものをすべて選びなさい」「次の図を隣り合う色が違う色になるように塗る方法は何通りか」「サイコロを3つ投げたとき、目の和が15になるのは何通りか」などの質問があります。

「これならできそうかも?」と思う人もいるでしょうが、すべての問題には制限時間がありスピードも求められることに注意が必要です。問題のパターンを把握して、スピーディーに回答できるように対策しておきましょう。難しく感じた人は、問題練習を積み重ねることをおすすめします。

 

性格検査は大量の質問に回答していく

性格検査は大量の質問に回答していく形式のテストです。

200〜400問の質問に制限時間内に答える必要があり、スピードや判断能力が大切になってきます。

「200〜400問の質問って多すぎないか」と思う人もいるでしょう。答えるだけでも疲れてしまう可能性があるので、たくさんの質問に回答する練習をしておきましょう。

例えば「あなたは1人でいる時間が好きですか?」のような質問に「YES」もしくは「NO」で答える質問があります。

また「自分は考えすぎてしまう傾向がある」のような質問に「当てはまる」「どちらかといえば当てはまる」「どちらかといえば当てはまらない」「当てはまらない」という4つの選択肢で答える問題もあります。

自分についての質問に考え込んでしまう人は、頻出の質問にはスピーディーに答えるため、そして自己理解のためにも対策をしておくとよいでしょう。

 

適性検査の主な受験方法

適正審査には、Webテストやペーパーテストなど様々な受験方法があります。今回は主な4つの方法をご紹介。

希望の企業が行う適性検査がどのような方式の検査なのかを調べてみることをおすすめします。

 

テストセンターでの受験

まずは、テストセンターでの受験です。「テストセンター」と呼ばれるテストをするための会場に行って、テストを行います。

テストセンターで受験する特徴は2つあります。

1つ目は、スケジュールを合わせやすいところです。

就活生は、就活だけではなく大学の授業や卒論などもあり、スケジュールの調節が難しいケースも多いでしょう。テストセンターでの受験は自分の希望日に行えます。日にちに融通がきくのは、就活生にとって嬉しいことでしょう。

しかし、テストを受ける時期が大勢の就活生とかぶってしまうこともあり、なかなか予約ができないこともあります。土日に予約が集中することもあるので、なるだけ早く予約をすることをおすすめします。

2つ目は、テスト専用の会場で集中して問題を解けることです。

ただし、テストセンターが自宅から遠いこともあります。当日遅刻してしまわないように、前もって交通手段を調べ、余裕を持ってテストセンターに行けるように対策しておきましょう。

 

Webテスト(Web受験)

適性検査の中には好きな場所で受けられる「Webテスト」によって受験する方式を取る企業もあります。

「Webテストとテストセンター」「Webテストとペーパーテスト」のように、Webテストは他のテスト方式と組み合わせて使われることが多いことも特徴です。

Webテストの特徴は、好きな場所・好きな時間で受けられることです。

自宅やカフェなどの好きな場所で受けられるので、会場に行くまでの時間や労力がかかりません。また、明確な日にち指定がないWebテストも多く、企業が指定する期間内ならいつでもスキマ時間を使って受験できます。

しかし、Webテストを受験する際には注意しておきたいことが2つあります。

1つ目は、通信環境に気をつけることです。スマホやパソコンで手軽にできるWebテストですが、通信環境が悪いと画面が動かなくなる可能性があります。時間制限があるテストでうまくスマホやパソコンが動かないと焦ってしまうので、なるべく通信環境がいいところでテストを受けるように注意しておきましょう。

「パソコンやスマホの操作が苦手でうまくできるかわからない」と不安になっている人もいるのではないでしょうか。適性検査を練習するためのテストを受けたり、よく操作方法を読んだりして、テスト本番に備えておくことをおすすめします。

Webテストを受験する際には注意しておきたいことの2つ目は、集中できる場所で受けることです。

自宅ではうるさくて集中できない!という人は、静かな場所を探して受験することをおすすめします。また自宅で受ける人も、パソコンやスマホの通知を切っていないと、集中が途切れる可能性があります。

集中できる環境を自分で整えて、テスト本番に挑みましょう。

 

ペーパーテスト(筆記試験)

企業によって指定された日時に、テストを受けるための会場に行く方式の「ペーパーテスト」も行われることもあります。ペーパーテストは試験日をずらしたり、試験会場を変えたりできないことに注意しておきましょう。

ペーパーテストの特徴は2つあります。

1つ目の特徴は、紙媒体なので機械のトラブルを心配しなくていいことです。パソコンやスマホを使い慣れていない人は、安心してペーパーテストを受験できるでしょう。

2つ目の特徴は、問題を確認しながら解けることです。解くべき問題が紙で与えられているので、他の問題を確認して捨てる問題や解く問題を決められます。また、感覚的にもどの程度問題を解いたのかがわかりやすいもの特徴です。

ペーパーテストを受験する際は、マークミスに気を配ることをおすすめします。

センター試験のように機械によって自動で丸をつけられるので「本当はここに丸するつもりだったのに……」「マークが一個ずつずれていた!」となっても取り返しがつきません。必ず、ある程度問題を解いたらマークミスがないか確認するようにしましょう。

 

企業でのインハウスCBT受験

企業の指定された場所でテストを受ける場合もあります。

自分のパソコンやスマホで受けられるWebテストとは違い「企業でのインハウスCBT受験」では、企業によって準備されたパソコンを使って受験する必要があります。

テストを受ける就活生がほとんど同じ環境で受験できるため、通信環境の設備が整っていない人やパソコンやスマホを持っていない人に嬉しい受験方式でしょう。

しかし、使い慣れないパソコンで操作方法がわからずに困惑する可能性があります。機械が苦手な人は、パソコンの簡単な操作方法を前もって勉強しておくことをおすすめします。

 

適性検査の主な5つの種類

適性検査の主な受験方法をご紹介しました。

受験方法は、受ける適性検査の種類によって異なります。

以下では、適性検査の主な5つの種類と、受験方法をご紹介します。

 

SPI3

SPI」という適性検査の種類を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。SPIとは「Synthetic Personality Inventory」の略で、たくさんの企業に選ばれている適性検査です。

SPI3では、性格検査と、言語分野と非言語分野の能力検査が行われます。また、企業によっては英語の能力を問う試験もあります。

また、SPI3にはどのくらい問題を間違ったのかを表す「誤謬率」が出されることもあるので、当てずっぽうで答えないようにしましょう。

受験方法は、テストセンターでの受験・Web受験・ペーパーテスト・インハウスCBT受験があります。

どの受験方法を企業が選んでいるかで、問題数や問題を解く時間が変わってくることに注意しましょう。

 

玉手箱

玉手箱」は、SPIと同様に多くの企業で実施されている適性検査です。

玉手箱の試験は性格検査と、計算理解などの非言語分野、英語を含めた言語分野の能力検査が行われます。

SPI3よりも素早く問題を解く力を判断される傾向があるので、問題を解くのになれておきましょう。

また、SPI3のように一問一答形式の問題だけではなく、ひとつの大問に対して複数の問題を聞かれることもあります。

受験方法は、テストセンターでの受験・Web受験があります。

 

GAB・CAB

数学能力や論理的思考力に重きをおいた「GAB・CAB」という適性検査もります。

GAB(ギャブ)とCAB(キャブ)は、玉手箱と同じ日本SHL社の適性検査ですが、出題項目が違います。似たような読み方・字面なので、読み間違えて違う方の対策をしないように注意しましょう。

GABは、主に総合職につく能力があるかを測る適性検査で、最も難しい適性検査のひとつだといわれています。GABも性格検査と、言語分野と計数分野の能力検査が行われます。

SPI3では短い文章の問題が多い傾向がある一方で、GABは長文の問題が多く出される傾向があります。長文を瞬時に処理をする能力が必要なので、練習をしておきましょう。

GABの受験方法は、テストセンターでの受験・Web受験・ペーパーテストがあります。テストセンターでの受験をする「C-GAB」は、英語の試験もあります。GABを受ける場合でも、どの受験方法なのかによって試験内容・試験時間が異なることに注意しましょう。

CABは、日本語では「コンピュータ職適正診断テスト」と呼ばれ、その名の通りコンピューターを使うための適性を判断するテストです。

コンピューターを使うための試験だからといって、プログラミング言語やHTMLなどについて直接聞かれるわけではないので安心してくださいね。

CABは性格検査と、法則性・命令表・暗算・暗号・四則逆算の能力検査が行われます。特に暗算は50問を10分で解くスピードが求められます。スピードが大切になる試験なので、必ず対策をすることをおすすめします。

CABの受験方法は、Web受験・ペーパーテストがあります。

 

TG-WEB

GABと同様に難しいとされる「TG-WEB」にも注意が必要です。

TG-WEBは、性格検査と計数・言語能力検査の問題が出題されます。企業によっては、英語の試験もあるので注意しましょう。

抽象的な問題が多く、問題自体が難しいといわれています。また、新しいタイプの試験と従来使われていたタイプの2通りあります。

TG-WEBの受験方法は、テストセンターでの受験・Web受験があります。受験方法・英語の試験の有無・試験タイプに注意して、希望の企業が実施する試験を調べてみることをおすすめします。

 

CUBIC

「CUBIC」は、コミュニケーション能力や性格などを重視する試験のひとつです。

CUBICは、性格検査と、数理・図形・論理・英語・言語能力検査の問題が出題されます。中高生レベルの比較的解きやすい問題が出題される傾向がありますが、長年解いていなかった数学を対策しなかったために解けなかった……とならないように注意しましょう。

CUBICの受験方法は、テストセンターでの受験・Web受験があります。

CUBICは、就活生の回答に矛盾があるかを判断する「信頼係数」という項目があります。そのため、企業によく見せようと嘘をつくような行為は避けることが賢明です。

 

就活時の適性検査の5つの対策方法

「適性検査ってどうやって対策をすればいいの?」と焦っている人もいるのではないでしょうか。

以下では、就活時の適性検査の5つの対策方法をご紹介します。

 

対策1.応募する企業や業界の適性検査の種類を事前に調べる

就活時の適性検査の1つ目の対策方法は、応募する企業や業界の適性検査の種類を事前に調べることです。

上記でご紹介したように、適性検査にはたくさんの種類と受験方法があります。また、同じ適性検査でも企業によって、出題科目・出題時間・受験方法が違うことに注意しましょう。

「英語の対策はしていなかったのに、当日英語の試験があった」とならないためにも、希望度が高い企業の試験方法を調べることを忘れないようにしましょう。

 

対策2.問題を一通り解いて、傾向を理解する

就活時の適性検査の2つ目の対策方法は、問題を一通り解いて、傾向を理解することです。

どの適性検査の対策をするか決めた後は、問題に取り組みましょう。何度も解くことで、問題形式になれたり、忘れていた過去の公式や解き方を思い出したりするでしょう。

また、自分がどの問題を間違えたかを知ることで、どのような問題の対策をするべきなのかがわかるようになります。

時間があれば、間違えた問題をファイリングして試験直前に解いてみることをおすすめします。

 

対策3.ニュースや時事ネタを確認する

就活時の適性検査の3つ目の対策方法は、ニュースや時事ネタを確認することです。

企業は計算能力や論理的思考力だけではなく、一般的な知識を持っているかをテストで確かめようとしています。

そのため、ニュースや時事ネタに関する問題も出ることがあるので対策をしておきましょう。

ニュースや時事ネタを確認することで、適性検査の対策だけではなく面接対策にもなります。

 

対策4.時間配分を検討する

就活時の適性検査の4つ目の対策方法は、時間配分を検討することです。

問題を一通り解いてみると、時間が思っているより短いこと気づいた人もいるのではないでしょうか。

「難しい問題に時間をかけすぎて、時間切れになってしまった……」とならないためにも、「読解の問題には◯秒かけてそれ以上かかるなら飛ばす」というルールを決めて効率よく解けるようになりましょう。

また、問題ごとに時間設定をするのは難しいと思う人は、大問ごとに時間設定をしたり、科目ごとに時間設定をしたりして、自分が解きやすい時間配分方法を見つけてみてはいかがでしょうか。

 

対策5.自己分析をして自分の強み弱み、思考パターンなどを検討しておく

就活時の適性検査の5つ目の対策方法は、自己分析をして自分の強み弱み、思考パターンなどを検討しておくことです。

問題を繰り返し解いている中で、「またこの問題を間違えてしまった」と思うだけでは、成長することはできないでしょう。

どうして同じ問題を何度も間違えるのか、自分が間違える問題の傾向は何なのかなどを分析することをおすすめします。また、間違えた問題ばかりを集めた自分だけの問題集を作るのも手です。

例えば、問題をざっと読みすぎて時間は余るけれど正答率がいまいちの人は、落ち着いて問題を解くようにしてみましょう。

また、長々と問題を考えてしまうタイプの人は自分の性格を把握した上で、どの程度時間をかけたら諦めるかを決めることをおすすめします。

 

適性検査を実施する企業は増えているため、後悔しないためにも念入りに対策しておこう

本記事のまとめ
  • 適性検査は能力検査と性格検査に大きく2つに分けられる
  • 企業によっては、適性検査が足切りになる場合もある
  • 適性検査の種類・受験方法・必要な科目などを調べておく

本記事では、就活での適性検査の種類や対策方法、受験方法などをご紹介しました。

どのような種類の適性検査なのか・受験方法は何なのか・英語の試験はあるのか・時間はどのくらいなのかなどは企業によって違います。

自分の希望する企業が実施する試験方法を調べておくことで、当日焦らずに薦めることができるでしょう。

本記事を参考に、就活の適性検査の対策を進めてみてはいかがでしょうか。

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