HOMEビジネス 新卒で就活に失敗したらどうなるの?失敗する3つの原因やその後の対処法

新卒で就活に失敗したらどうなるの?失敗する3つの原因やその後の対処法

U-NOTE編集部

2021/05/20(最終更新日:2021/05/22)


このエントリーをはてなブックマークに追加

「就活で失敗したらどうしよう……」と、もしものことを考えて不安になっている人もいるのではないでしょうか。

また「就活で失敗した!この先どうしたらいいのだろう」と頭を抱えている人もいるでしょう。

本記事では、就活で失敗する原因や今から行うべきこと、将来どうするかなどについてご紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 新卒で就活に失敗してしまった2ケース
  • 就活に失敗する人の主な3つの原因とは
  • 今から行いたい3つのことと、考えられる3つの対処法

 

新卒で就活に失敗ってどういうこと?

「就活で失敗したかも……」「就活で失敗したらどうしよう」など、失敗することを想定している人もいるかもしれません。

しかし、そもそも就活での失敗とはどのような状態なのでしょうか。

まずは、就活における失敗したと考えられるケースを紹介します。

 

ケース1.内定がひとつももらえなく就職浪人する

新卒で就活に失敗したといえる1つ目のケースは、内定がひとつももらえずに就職浪人する場合です。

就活をしたにも関わらず、どの企業からも内定をもらえないことを、無い内定(NNT)と言います。周りの友達が次々と内定を決めていく中、どの企業からも内定をもらえないままだと、焦る気持ちも強くなるもの。

また、就活に真剣に取り組んだのにも関わらず、どの企業からも内定を出してもらえない場合「自分は社会に必要とされていないんじゃないか」と暗い気持ちになるかもしれません。

このように、内定が1社からも得られない状態で就活を終えると、当然、大学を卒業しても入社することはできません。就職浪人をしたり、アルバイトをしたり、別の道を探す必要があります。

 

ケース2.希望する会社から内定をもらえず就職を選ばなかった

新卒で就活に失敗したといえる2つ目のケースは、希望する会社から内定をもらえず就職を選ばなかった場合です。

内定をもらった会社はあったものの、第一志望の企業や業界から内定をもらえず、就職を選ばないケースもあります。

特定の企業への就職は難しくとも、「もう1年就活したら、希望している業界の会社に就職できるかもしれない」と、自ら就職しないケースも、ある意味大学4年生での就職は失敗したとも考えられるのではないでしょうか。

 

就活に失敗する人の主な3つの原因とは?

就活に失敗する人には、共通する主な3つの原因があります。

次に、就活に失敗する原因について詳細を紹介します。

 

原因1.就活のスタートダッシュが遅れてしまった

就活に失敗する人の主な原因の1つ目は、就活のスタートダッシュが遅れてしまったことです。

就活は「大学3年生の3月に説明会、4年生の6月に本選考」といわれています。そのため「3年の3月に始めればなんとかなる」と思って、全く準備をしてこなかった人もいるのではないでしょうか。

しかし、大学3年生の春休みまで入念な準備をしてきた学生と、スタート前に就活の準備をしだした学生では、エントリーシートや履歴書の質、面接の受け答え方、筆記試験の対策などで大きな差がついています。コツコツと準備をした人と全く準備をしてこなかった人の差は歴然です。

また、実は就活では、優秀な人材には早めに内定を出しているという事実があります。

例えば夏季・冬季インターンシップで優秀な成績を収めたり、面接で特別優秀なことが伝わり、企業の人に注目されることもあります。

株式会社ディスコによって行われた「2022 年卒・新卒採用に関する企業調査-採用方針調査」では、大学3年生時の1月〜3月に内定を出している企業は全体1,174社の内の「29.5%」と発表されました。

つまり、スタートダッシュを切りそこねると、就活では差をつけられるということです。

就活で失敗したくない人や、もう一度就活に望む人はできるだけ早く就活をはじめて、興味のある企業のイベントには参加するようにすることをおすすめします。

 

原因2.企業・業界を絞り込みすぎてしまっている

就活に失敗する人の主な原因の2つ目は、企業・業界を絞り込みすぎてしまっていることです。

「絶対に出版業界に行きたい!」「〇〇会社に行くことは絶対に譲れない自分の就活の軸」と自分の将来の選択肢を自ら狭めてしまっている人もいるのではないでしょうか。

もちろん強い意志を持って就活をすることは大切です。しかし、他の企業・業界をよく調べずに偏見だけで「絶対に〇〇がいい」と決めつけてしまうのは危険です。

他企業・他業界の知見を広げることは、希望の企業・業界を深く知ることにも繋がります。まだ時間がある場合は行きたい企業・業界だけではなく、他企業・他業界を調べたり、話を聞きに行ったりしてみることで、希望する業界を相対的に見られるようになったり、自分が将来やりたいことが他企業・他業界でもできるのではないかということに気づけたりするでしょう。

「〇〇業界って残業が多くて給料も低いのでしょ?絶対嫌だ!」のような偏見で業界や企業を見るのではなく、自分の見聞きした情報で判断できるように行動することが大切です。

 

原因3.企業分析・自己分析ができていない

就活に失敗する人の主な原因の3つ目は、企業分析・自己分析ができていないことです。

「また、自己分析か〜」と思った人もいるのではないでしょうか。就活のことを調べると「自己分析、自己分析」と何度も出てきてうんざりしている人も多いでしょう。

しかし、何度も強調されるには理由があります。自己分析は就活では重要な要素のひとつです。

自己分析が不十分だと、就活で使う書類の履歴書、自己PR、エントリーシート、面接の質問に浅い回答しかできません。就活で関わる質問には自己分析が大きく関わってきていることに注意しましょう。

自己分析が不十分だと感じている人や、就活に失敗してしまった人は今すぐに自己分析を再度行いましょう。

また、企業分析をしていない・ホームページを読み飛ばしただけの人もいるのではないでしょうか。

企業分析をしていないと自分の価値観や就活の軸が企業とマッチしているかを考えられないだけではなく、自己PRや志望動機の意図を汲んだ回答ができない可能性が高いです。

また、企業分析をしていないと、そもそもどの企業を受けたらいいのかわからなくなってしまいます。経済産業省によると日本には421.0万もの企業があります。
 

大企業だけでも1.2万社もあるので、企業研究を始めるのが遅いと自分の行きたい企業を探し出せないこともあるでしょう。

自分にとってあっている企業を選ぶためにも、企業分析、そして自己分析を徹底的に行いましょう。

 

面接の段階別就活に失敗する人の特徴や原因とは?

「最終面接まで進んだけれど落ちてしまった……」「いつも一次面接止まり」など人によって、面接での失敗経験があるのではないでしょうか。

以下では、面接の段階別に、就活に失敗する人の特徴や原因をご紹介します。

就職で失敗してしまった人は、原因を改善してもう一度新しい気持ちで就活に挑めるようになりましょう。

 

一次面接で落ちてしまう人の特徴・原因

書類選考で落ちてしまう場合は、条件の面でマッチングしなかったことが推測できます。しかし、一時面接で落ちてしまうと「何が悪かったのかわからない」と悩んでしまうことも多いのではないでしょうか。

一次面接では、複数人で面接をすることも多く、自分のことを伝える時間が少ない傾向があります。そのため、第一印象がとても大切になります。

一次面接で落ちてしまった人は、清潔感がある格好をしていたのか・声の大きさや高さは大丈夫だったのかなど、第一印象を振り返りましょう。

髪の毛がボサボサだったり、シャツの大きさがダボダボだったりすると「身だしなみに気を使えない人」「だらしない人」のように思われる可能性があります。

髪の毛の整え方を知りたい人は「【男性向け】就活時の髪型は?清潔感を出すための7つのポイントを紹介」もしくは「【女性向け】就活で好印象を与える髪型は?前髪・長さ別のアレンジのポイントを紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、明らかに周りと比べて服装が浮いていたという人は服装の見直しから始めてみましょう。

就活時のリクルートスーツの選び方を知りたい人は「就活時のリクルートスーツの選び方5つのポイント!色・値段・持ち運びはどうする?」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、見た目だけではなく声の大きさや明るさ、そして表情も第一印象を変える要素のひとつです。自分を客観的に見たときの第一印象を友だちや家族に聞いてみたり、録画したりして確認し、改善できるポイントがないか探しましょう。

 

二次・三次面接で落ちてしまう人の特徴・原因

「一次面接は大丈夫なのに、二次・三次面接で落ちてしまう」という人もいるでしょう。

二次・三次面接では、一次面接と比べて自分の考えや価値観、就活の軸などを深堀りされるようになります。

面接の質問に対する答えが不十分の場合「コミュニケーション能力がない」「回答が浅はか」「自己分析ができていない」などマイナスの評価をされる可能性があります。

就活の質問に備えたい人は「就活での採用面接でよく質問される25項目と質問の意図【就活の面接対策】」を参考にしてみてはいかがでしょうか。

また、質問の対策を入念に練っていても、おどおどしていたりしどろもどろだったりしていると「嘘をついているのではないか」と怪しまれてしまいます。

本当の自分の経験を話しているのに疑われてしまうのはもったいないので、自信をもってはっきりと話すようにしましょう。

一方で、「周りと差をつけて自分のアピールを頑張るぞ!」と意気込みすぎて失敗しないようにすることも大切です。

例えば「志望動機はなんでしょうか」の質問に対して、時間指定されなかったからといって3分〜5分程度ダラダラと話し続けるのはNGです。

面接時間が決まっているのに自分のことだけ考えている「自己中な人」と思われたり、周りのことを考えられない「空気が読めない人」と思われたりする可能性あります。

選考への影響が高そうな質問でも、要件をまとめて3分以内で伝えることがおすすめです。

 

最終面接で落ちてしまう人の特徴・原因

「最終面接まで残れるのに、なんでいつも最終面接で落ちるんだろう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

最終面接まで残れた人は、第一印象や、面接での印象は問題ないといえます。

最終面接で落ちてしまう原因は、覚悟が足りないように感じられたり、二次・三次面接と言っていることが変わりすぎていたりすることが原因の場合があります。

例えば「弊社に就職する意思はありますか?」「弊社は第一希望ですか?」のような質問に「えーと……」のような回答をするのではなく「第一希望です」と言い切ることをおすすめします。

面接を受けている間は面接を受けている会社のことだけを考え、面接を受けているときはこの会社が第一志望というマインドで挑みましょう。

また、最終面接でさらに自分のことを聞いてくる場合は、二次・三次面接で言っていた内容と矛盾しないように注意する必要があります。

言っていることがコロコロと変わると信用できないと思われるので、矛盾しないように面接で聞かれた内容・答えた内容をメモして最終面接で矛盾しないように気を配りましょう。

 

就活で失敗したと決めるにはまだ早い!今から行いたい3つのこと

面接をいくつもチャレンジしたにも関わらず、内定がもらえず「就活で失敗した……もう終わりだ……」と絶望している人もいるのではないでしょうか。

行動が遅かったのを悔やんでいても、残念ながら過去の行動は変わりません。後悔をするよりも次は何をするべきなのかを考えてみましょう。

以下では、就活で失敗したと決めつける前に今から行いたい3つのことをご紹介します。

 

1.改めて自己分析をしてみる

就職で失敗したと思っている人が今から行いたい1つ目のことは、改めて自己分析をしてみることです。

「〇〇企業にどうしても行きたい」と強い気持ちを持っている人もいるでしょう。

しかし、自分のやりたいことは本当にその企業でしかできないのでしょうか?また、自分のやりたいこととは一体何なのでしょうか?

上記の質問に明確な答えを持てなかった人は、もう一度自己分析をしてみることをおすすめします。

自己分析を行えるサイトに登録してみたり、家族や友人に自分の自己分析を手伝ってもらったりしてみましょう。

家族や友人に自己分析を頼むと「他己分析」になります。他己分析をすることで自分が知り得なかった自分のことを知れるようになります。

より深い自己分析をすることを意識して「どうしてそう思うのか」「なぜそう思うのか」などを考えてみましょう。

 

2.秋採用の企業を探し、応募する

就職で失敗したと思っている人が今から行いたい2つ目のことは、秋採用の企業を探し、応募することです。

夏までに内定をもらっていなければ、就活の失敗というわけではありません。企業によっては留学生を引き込むために秋採用をしていたり、年中採用情報を出している企業があったりします。

来年頑張ろうと諦めずに、秋採用の企業を探して申し込むことをおすすめします。

 

3.第二新卒での転職も視野に入れる

就職で失敗したと思っている人が今から行いたい3つ目のことは、第二新卒での就職も視野に入れることです。

「どうしても行きたい企業があるから、就職浪人をして希望の企業に入ろう」と思っている人もいるのではないでしょうか。

しかし、既卒での就活はデメリットが多いので注意しましょう。既卒の就職は、新卒の就職よりもかなり難しいものです。さらに、就職浪人をしたからといって、希望の企業に就職できるとは限りません。

既卒の就活方法について知りたい人は「既卒の就活方法は?既卒だからこそ知っておきたい7つのポイント&面接対策」を参考にしてください。

それよりも、一度企業に就職をして社会人経験を積み、第二新卒として転職をすることで、仕事を学びながら就職に時間をかけることも検討してみてはいかがでしょうか。

 

新卒で就活に失敗した後はどうする?考えられる3つの対処法

「就活で失敗してしまったけれど、この先どうしたらいいのかな」と、途方に暮れている人もいるのではないでしょうか。

以下では、新卒で就活に失敗した後の考えられる3つの対処法をご紹介します。

 

1.大学院への進学・海外留学

新卒で就活に失敗した後の考えられる1つ目の対処法は、大学院への進学・海外留学です。

就活で失敗してしまった原因は自分の経験の少なさの可能性があります。

大学院に進学して、自分の興味があることをもっと調べたり考えたりして経験を積んでみてもいいのではないでしょうか。

また、海外留学をして視野を広げたり、新しいスキルを身につけてみたりすることもおすすめです。

チャレンジが足りなかったのかもしれないという人は、新しいことにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

2.既卒で就活をする・就職留年をする

新卒で就活に失敗した後の考えられる2つ目の対処法は、既卒で就活をする・就職留年をすることです。

新卒で就職できなかった人は、就職浪人する方法と就職留年する方法があります。

浪人と留年では大きな差があります。就職留年の場合は、高額な学費を払う必要がありますが、新卒として就活できます。一方、就職浪人は、学費はかかりませんが、既卒として就職をしなければいけません。

既卒として就職をする場合は、ライバルが自分よりも若い新卒生・自分よりも経験を積んだ第二新卒がいます。就活がかなり厳しくなるので「もう1年遊べるぞ〜」という甘い気持ちで就職浪人するのは避けておきましょう。

就職を来年にする場合は、就職浪人をするか・就職留年をするかを選ぶ必要があることを覚えておきましょう。

 

3.アルバイト・フリーター・フリーランスとして働く

新卒で就活に失敗した後の考えられる3つ目の対処法は、アルバイト・フリーター・フリーランスとして働くことです。

就活に失敗した後何もせずに就職だけに時間を使うのはもったいないと思っている人もいるのではないでしょうか。また、自分の生活費を稼がないといけないと思う人もいるでしょう。

時間を有効利用したい人は、アルバイトを始めたり、手に職をつけたりしてみてはいかがでしょうか。

アルバイトをしながら就活をするためには「スケジュール管理」が大切になります。1年間という長い時間をどのように使うか、今一度考えてみることをおすすめします。

 

就活に失敗したからと人生に絶望せず、今できることを考え行動しよう

本記事のまとめ
  • 自己分析、企業分析などができているのか振り返ってみる
  • 第一印象・面接の対策・話し方などを見直してみる
  • 来年に備えるのなら、1年間で何をするべきかを考え直す

本記事では、就活における失敗の原因や今から行うべきことなどについて詳しくご紹介しました。

思うような結果が出ない場合、就活を苦しく思う人もいるのではないでしょうか。たとえ採用されなくても、その会社に自分が合わなかっただけです。「自分自身に問題があるのでは?」と悩まずに自分のアピール方法を見直してみることをおすすめします。

本記事を参考に、就活で失敗する原因を確認し、就活で成功できるように自分を見直してみてはいかがでしょうか。
 

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード