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就活での「短所」はどう答える?20のGOOD例&NG例を紹介【例文あり】

U-NOTE編集部

2021/05/13(最終更新日:2021/05/13)


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就活で頻出の「あなたの短所はなんですか?」という質問が苦手な人も多いのではないでしょうか。

ネガティブなことを聞く質問は、正直に答えるとマイナス評価にならないか不安なもの。対策をしていないとうまく答えられないでしょう。

本記事では、就活で短所を答えるときの5つのポイントや短所の見つけ方、ベストアンサー20選などをご紹介します。

本記事の内容をざっくり説明
  • 就活での短所を答えるときの5つのポイント
  • 就活での短所の見つけ方3つの方法
  • 就活で短所を聞かれたときのGOOD例

 

就活で「短所」を聞かれる理由

就活の際、短所や弱みについてはよく聞かれる内容です。そもそもなぜ、企業は短所を聞いてくるのでしょうか。

質問の意図を明確にわかっていないと、的はずれな答えをしてしまい、高評価をもらえない可能性があります。

まずは、就活で企業が短所を聞く理由について確認しておきましょう。

 

自己分析ができているのか把握するため

就活で企業が短所を聞く大きな理由は、自己分析ができているのかを把握するためです。

普段の生活で、自分の嫌なところを見ようとするのを無意識に避けしまう人も多いのではないでしょうか。

しかし、ビジネスにおいて自分に必要なスキルを身に着けたり、成長したりするためには、短所を正しく把握しておくことが重要です。短所を理解したうえで、どのように補うのか、そして克服するためにどのような努力をするのかが重要になります。

そのため企業は、就活生が自分自身の欠点を把握しているのか、つまり自己分析できているかを把握するために短所を尋ねています。

 

短所との向き合い方について知るため

企業は、ただ単に短所を知りたいのではなく、自己分析ができているのか、そして短所についてどのように向き合っているのかを把握したいと説明しました。

そのため、「あなたの短所はなんですか?」という質問に「〇〇です」と答えるだけではこの質問の意図がわかっていないとみなされてしまいます。

短所を聞く質問の回答では、自分の短所と短所だと思っている理由、短所をどのように改善しようとしているかなどの情報を答える必要があります。

短所をどのように改善しようとしているかを伝えることで、問題解決能力の有無や、問題との向き合い方がわかります。

自己分析によって自分の短所を明確にし、どのように克服するのか一度検討してみるといいでしょう。

もっと就活で頻出の質問の意図を知りたいと思っている人は「就活での採用面接でよく質問される25項目と質問の意図【就活の面接対策】」を参考にしてみてはいかがでしょうか。


 

就活での短所を答えるときの5つのポイント

就活で短所を聞く質問の意図をご紹介しました。

面接官に自分が自己分析できていて、短所と向かい合っていることをわかってもらうためには、答え方も重要です。就活で短所を答えるときには、以下でご紹介する5つのポイントに注意しましょう。

 

ポイント1.ポジティブな印象を与えられるように言葉を選ぶ

就活での短所を答えるときの1つ目のポイントは、ポジティブな印象を与えられるように言葉を選ぶことです。

短所を答える際「〇〇ができません」「〇〇は無理です」などと、ネガティブにしか感じられない言葉で短所を伝えるのは避けておきましょう。

短所を伝えるときは、短所ではあるけれど見方を変えればポジティブになるような言葉を使うことをおすすめします。

 

2.短所を克服・カバーしようとしていることが伝わるようにする

就活での短所を答えるときの2つ目のポイントは、短所を克服・カバーしようとしていることが伝わるようにすることです。

「私の短所は〇〇です。」とだけ伝えてしまうと、短所を放置しているように聞こえてしまう恐れがあります。

短所を治そうと努力していることが伝わらないと、「悪いことや嫌なことに向き合えないのかな」「克服することを諦めているのかな」と思われかねません。

短所を理解したうえでどのようにカバーしているのか、どのように改善しようとしているのかを、相手にうまく伝わるように言葉にしましょう。

 

3.人としての資質が疑われる内容にしない

就活での短所を答えるときの3つ目のポイントは、人としての資質が疑われる内容にしないことです。

例えば「極端にめんどくさがりでお風呂に一週間入らない」と言われると、面接官は常識がない人だと困惑してしまいます。

また仮に本当だったとしても「人と話すのが嫌だ」「朝に起きられず昼ごろまでダラダラしてしまう」のような社会人として活躍するのが難しいのでは、と思わせる短所を伝えるのはやめておきましょう。

このような人としての資質が疑われる内容は、面接の場ではマイナスの印象を与えるので、別の内容を答えるほうがベターです。

 

4.企業や職種にマッチしているものを選ぶ

就活での短所を答えるときの4つ目のポイントは、企業や職種にマッチしていることを答えることです。

例えば「ご飯を食べるのが遅い」「寝付きが悪い」などの仕事とは関係のない短所を伝えるのは避けておきましょう。仕事と関係のない短所を伝えても、自己アピールはできません。面接官が知りたいのは、仕事と関係のある短所です。

また、営業職を希望する人が「人と話すのが苦手」「人にすぐ流される」のような短所を伝えてしまうと、営業職に向いていないとみなされてしまいます。

短所が希望の職に向いていない場合は、改善しようと努力をしていても、面接で正直に話すのは避けるほうがおすすめです。

 

5.短所はない、はNG

就活での短所を答えるときの5つ目のポイントは「短所はない」と答えないことです。

短所を問う質問に対策をしていないと「短所はないです」と答えたくなる人もいるのではないでしょうか。

自分に自信があることは、とても大切なことです。

しかし、短所を問う質問に短所はないと言うと「自己分析ができていない」「自分のミスを認めない」「短所を克服しようと努力をしていない」のようにネガティブに見られる可能性が高いです。

そのため、就活の面接では自己分析を行い、自分の苦手なことと向き合うことをおすすめします。

 

就活での短所の見つけ方3つの方法

「本当の短所を伝えると、就活で不利になってしまいそう」と、就活の面接で話せるような短所が見つからないという人もいるのではないでしょうか。

自己分析をして短所を把握することは重要ですが、面接の場ですべてを正直に答える必要はありません。

以下では、就活をするうえでの短所の見つけ方、3つの方法をご紹介します。

 

1.長所の裏返しを短所とする

就活での短所を見つける1つ目の方法は、長所の裏返しを短所とすることです。

例えば「集中力が高い」ことは長所ですが、裏返すと「ひとつのことに集中しすぎて周りが見えなくなる」といった短所にもなりえます。

長所の裏返しを短所にすると、単にネガティブな面しか持たない短所ではなく、捉えようによってはポジティブな面もあることが伝わりやすいのもポイントです。

面接で伝えられるような短所が見つからない人は、まずは長所を探してから、裏返してみてはいかがでしょうか。

 

2.自己分析をする

就活での短所を見つける2つ目の方法は、自己分析をすることです。

就活で大切と言われる「自己分析」が苦手な人も多いのではないでしょうか。また、そもそも、どうして自己分析をしないといけないかわからない・自己分析できているのかわからないという人もいるでしょう。

自己分析をして自分を知ることは、これからの自分の人生をどうしていくのか、どのような仕事をするのかを考えることに繋がります。

また、就活のためだけではなく、自分を知ることでいい方向に自分の性格を変えたり、生きやすくなったりするなどのたくさんのメリットがあります。

就活では自己PRや学生時代に力を入れていたこと、自分の長所・短所、どうしてこの業界を選んだかなどを問われます。これらの就活で頻出の質問に答えるために、自己分析は必須だといえるでしょう。

ただ、「自己分析をしたけれど、自分のことはよくわからない」という人も多いのではないでしょうか。自己分析をしても自分のことを理解できていないのは、分析の深さが足りないことに原因があります。

自己分析を深く行うためには、「なぜ?」の気持ちが大切になります。

例えば「アルバイトリーダーを頑張った」という人は、「なぜ」アルバイトリーダー頑張れたのか、「なぜ」アルバイト先で結果を残したいと思ったのか、「なぜ」そのバイトを選んだのかなどを考えましょう。「なぜ」を最低でも5回繰り返して考えると、自分のことを深く分析できます。

 

3.他己分析をしてもらう

就活での短所を見つける3つ目の方法は、他己分析をしてもらうことです。

他己分析とは、自分以外の人に自分について分析してもらうことです。自己分析をさらに質の高いものにしたい場合や、他の人から見た自分を知りたい場合には、他己分析が役に立ちます。

また、自分1人で自己分析をしたけれど、就活で使える短所が見つからない……と思っている人にも他己分析はおすすめです。


他己分析をすることで「自分が知っていることで他人が知っていること」だけではなく「自分が知らないことで他人が知っていること」を知ることができるようになります。

自分が知らない自分を知ることで自己分析がさらに深まり、短所も見つけやすくなるでしょう。

また、友達や家族に相談することで自分を客観的に見ることができ、自分で短所を見つけられることもあります。

付き合いの長い友達や、自分のことをよく知っている家族などに、就活のために自己分析をしていることを伝え、真剣にあなたのことを分析してもらう時間を作ってもらってみてはいかがでしょうか。

 

就活で答える短所のNG例

就活において企業は、あなたが企業でどのように活躍できるのか、企業とマッチングをしているのかを検討しています。そのため、質問の意図を理解して質問に答えることが重要です。

就活で短所を聞かれたときには、ふさわしくない答え方があるので注意しておきましょう。

1つ目の避けたい回答は「短所はありません」です。上記でご紹介したとおり自己分析ができていないことがわかるので、NGです。

2つ目の避けたい回答は自分の努力では克服できない内容です。特に、「生まれつき病気がちであること」「身長が低い・高い」といった身体的なことは避けましょう。

また、自虐的に答えることもNGです。例えば「何かを継続することが苦手です。このようにふくよかな体型をしていることでわかるように〜」のような身体的な特徴を上げた自虐はふさわしくありません。

自虐をしてしまうと他の同じ体型の人を無意識に傷つけることになるだけではなく、常識がないと判断されかねません。

3つ目の避けたい回答は、社会人として資質がないことがわかることです。例えば「早起きが苦手で、毎日遅刻する」「人と話すのができない」など、社会人として致命的な内容を伝えるのは避けておきましょう。

 

就活で短所を聞かれたときのGOOD例

では、就活で短所を聞かれたときにはどのように答えるのがよいのでしょうか。最後にGOOD例をご紹介します。

「心配性」や「慎重」「細かい」「神経質」を短所として伝える人は、「細かいことまで気を配りすぎてしまう」とネガティブすぎないワードを使うと良い回答になります。

短所:細かいことまで気を配りすぎてしまう
  • 「私の短所は心配性なところです。細かいところまで気を配りすぎて、〇〇がなかったら、××のときにどのように対応すればいいのかなど様々なことに悩んでしまいます。慎重にことを進めようとして、期限ギリギリまで考えてしまうことも多いです。今は自分の性格を把握して、時間に余裕を持って取り組み、期限ギリギリにならないように努力しています。」

上記のように答えると、ネガティブな印象ではなく、自分自身のことをよく理解してコントロールしているように捉えられます。また、丁寧に仕事をしてくれそうといったポジティブなイメージも与えられるでしょう。

また、「あがり症」「人見知り」「緊張しがち」といった短所を答える場合は、そう思った経験やきっかけ、そして治そうとしている努力を伝えることをおすすめします。

短所:緊張しがち
  • 「私の短所は緊張しがちなところです。発表会の本番に失敗したらどうしようなど色々と考えてしまいます。あがり症なところを直すために事前に何度も練習したり、イメージトレーニングをしたりして緊張を和らげようと努力しています。」

その他の短所もポジティブな印象にも捉えられるように言い方を工夫しましょう。

短所をポジティブに言い換える方法
  • 頑固・自己主張が強い→一度決めたことは、意思を突き通してしまう
  • 優柔不断・自己主張が弱い・主体性がない」→周りに意見を合わせてしまいがち
  • せっかち・計画性がない→スピード感を重視する・直ぐに行動に移してしまう
  • 理屈っぽい・考えすぎる・完璧主義→考え込んでしまい、なかなか行動に移せない
  • おせっかい→つい人の世話を焼きがちになってしまう
  • 飽きっぽい→新しいものに目移りしてしまう・いろいろなことに興味を持ってしまう


その他、「負けず嫌い」を短所として伝える人は、どのような点で負けず嫌いだと思ったのかというエピソードを詳しく話すことをおすすめします。「負けず嫌い」には、ポジティブなイメージがあるので、そのまま「負けず嫌い」と相手に伝えても大丈夫です。

「不器用」を短所として伝える人は、どのように不器用な点を改善しているのかを詳しく伝えましょう。例えば「予習復習を欠かさず行っています」「メモをとるように心がけ、必要ならチェックシートを作ってミスがないように行っています」「忘れ物をしないように、毎朝、毎晩確認しています」などと、改善点を伝えると「努力しているのだな」とポジティブに捉えてくれるでしょう。

 

就活では短所の伝え方に気を配ろう

本記事のまとめ
  • 短所に向き合うため自己分析を徹底的に行う
  • 短所の話でも、ポジティブな言葉を選びながら話す
  • 短所を克服しようとしている意思を見せる

本記事では就活で頻出の短所を問う質問に答えるときのポイントや、印象の良い答え方などをご紹介しました。

短所に向き合うことは簡単ではなく、ときにはつらい気持ちになってしまう人もいるのではないでしょうか。単に就活のために自己分析をするのではなく、就活を機会に自分と向き合い、人として成長するきっかけにしましょう。

本記事を参考に、自分自身の短所に向き合った結果を、就活で面接官に自身を持って伝えられるようになってみてはいかがでしょうか。
 

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