就活の履歴書や面接の際に聞かれる「趣味」の書き方や答え方で悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
本記事では、就活の際に趣味を答える3つのポイントや例文などを詳しくご紹介します
- 就活で趣味を聞く企業の意図とは?
- 就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの3つのポイント
- 就活での趣味の答え方の例文10選
就活で趣味を聞く企業の意図とは?
そもそも就活の際に、なぜ企業は「趣味」を尋ねるのでしょうか。一見、業務と関係のなさそうな質問にも、企業の意図があります。
企業は、趣味を聞くことで、就活生がどのようなことに興味があるのか、何をするのが好きかなどを知って就活生の人となりを把握しようとしています。
また、面接の場で趣味を聞くことで、緊張を緩めようとする企業の優しさでもあります。
自分の好きなことを伝えることで、自分のことを知ってもらえるように、そして会話の糸口ともなるよう答えられるといいでしょう。
もっと面接で頻出な質問の意図を知りたいという人は、「就活での採用面接でよく質問される25項目と質問の意図【就活の面接対策】」を参考にしてみてはいかがでしょうか。
就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの3つのポイント
自分の人となりをわかってもらうために伝える趣味は、何でもいいわけではありません。
以下では、就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの3つのポイントについてご紹介します。
1.人柄に好感が持てる内容にする
就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの1つ目のポイントは、人柄に好感が持てる内容にすることです。
たとえ本当の内容だったとしても、「パチンコが大好きで週末はずっとパチンコをしています」という趣味は、就活ではあまりおすすめできません。
一般的にギャンブルの趣味はマイナスの印象があるので、「お金に対してルーズ」と思われてしまう可能性があります。しかし、例えば競馬場に就職したい人が「競馬が好きです」のように話すのは、いい印象を与えられることもあります。
このように業界に応じて好印象な趣味が変わるので、志望している企業では受けがいい趣味かどうかは検討しておくのがおすすめです。
また、「毎日12時間ぐらい寝るほど寝ることが好き」のような社会人としての資質を疑われるような趣味は避けておくことが無難です。
「こんな一面もあるんだ!」「この人と一緒に働いてみたい」と好感を持ってもらえるような内容にしておくことがよいでしょう。
2.詳細を聞かれたら困るような嘘はつかない
就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの2つ目のポイントは、詳細を聞かれたら困るような嘘はつかないことです。
金融業界を目指しているので「投資が趣味です」と伝えると、好感度が上がるかも……と安直に考えて投資が趣味と答えてしまうと、深堀りされたときに沈黙してしまう可能性があります。
就活において嘘を付いていると思われると、印象を大きく下げてしまいます。
「趣味で嘘をついたということは、他の質問でも嘘をついているのでは……」のように思われて信用されなくなってしまう可能性があるので、嘘を付くのはやめておきましょう。
本当に好きなことを伝えることで、等身大の自分を伝えれるように意識することをおすすめします。
3.「特になし」や空欄にすることは避ける
就活の面接や履歴書で「趣味」を聞かれたときの3つ目のポイントは、「特になし」や空欄にすることは避けることです。
面接で趣味を聞かれたとき「特にありません」と答えようとしている人や、履歴書の趣味の欄を空白にしてしまおうと思っている人もいるのではないでしょうか。
趣味を聞く質問に答えなかったら「コミュニケーション能力がない」「自分の魅力を伝えようとしていない」などとマイナスの評価を受ける可能性があります。
「趣味というほど続けられていないから……」などとネガティブに考えずに、自分の好きなことを伝えてみましょう。
就活の履歴書での趣味の書き方
履歴書でどのように趣味をかけばいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
履歴書の趣味を書く方法は2通りあります。
1つ目は「趣味:サッカー(高校時代から続けております)」のように、箇条書きで趣味を書く方法です。「()」で加えたい情報を書き足します。
2つ目は「趣味はサッカーです。高校時代から続けております。」のように、文章で書く方法です。
どちらの方法でも問題ないので、自分にとって書きやすい方法を選ぶことをおすすめします。
就活での趣味の答え方の例文10選
これまで趣味を答えるポイントをご紹介しました。しかし、「趣味と言えるほどの趣味はないかも……」「単に好きでしていることだから、何と答えたらいいのかわからない」など、何を趣味とするのか悩んでしまっている人も多いのではないでしょうか。
以下では、就活での趣味の答え方の例文をご紹介します。自分の趣味を伝える際の参考にしてみてください。
旅行
旅行を趣味と答える場合は、どんなところが好きなのか、どのようにして楽しんでいるのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば、「趣味は旅行です。タクシーの運転手さんに美味しい店を聞いてその地域ならではのご飯を食べるのが好きです。」「趣味:旅行(海外旅行に年2〜3回いきます。現地の人と交流をすることで英語も話せるようになりました)」のように伝えることがおすすめです。
趣味を伝えるだけではなく、コミュニケーション能力や英語を話せる能力があることをそれとなく伝えると自己PRにも繋がります。
カラオケ
カラオケを趣味に書きたい人は、どのような歌を歌うのか、どういった点が好きなのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味はカラオケです。両親とよくカラオケに行くので、〇〇のような古い歌も好きになりました」「趣味:カラオケ(歌を歌っているとストレスもなくなり元気になります)」のように伝えることがおすすめです。
面接官の年代に合わせて知っていそうな曲を伝えると「我々世代の歌を知っているのか」「人と合わせて場を盛り上げられる」などの好印象を残せます。
また、自分のストレスと上手に向き合えていることを伝えれるといいでしょう。
読書
読書を趣味に書きたい人は、どんな本を読むのか、どのくらい読むのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
読書は鉄板の趣味なので、他の人と差をつけるのは「具体性」が大切になります。できるだけ具体的に伝えることを意識しましょう。
特に出版業界を希望している人は、好きな本が面接を受けている出版社から出ているのかのような細かい点にも注意することが必要です。
例えば「読書が趣味です。毎月、ミステリーやホラーなどジャンルを問わずに30冊以上の本を読みます。」「趣味:読書(太宰治や芥川龍之介などの文学作品が好きです。最近では芥川賞や直木賞を受賞した本を順番に読んでいます)」のように伝えるといいでしょう。
カフェ巡り
カフェ巡りを趣味に書きたい人は、どういったところが好きなのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味はカフェ巡りです。トレンドの甘いお菓子を食べると幸せになります。」「趣味:カフェ巡り(きれいな庭や静かな空間で自分と向き合い、カフェを出るときには気分がスッキリしています)」のように伝えることをおすすめします。
カフェ巡りはおしゃれなイメージがあります。また、トレンドを押さえたお菓子が好きなことを伝えれば「流行りに敏感」と好印象を持ってもらえる可能性があります。
料理
料理を趣味に書きたい人は、どのような料理を作っているのか・どのくらいの頻度で作っているのかなどを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味は料理です。一人暮らしをするようになって、毎日欠かさず料理を作っています。料理を作ることで自分の体を気遣う機会になりました。」「趣味:料理(両親が和食が好きなので、おいしい肉じゃがを作ろうとしたことがきっかけで料理が好きになりました)」のように伝えることをおすすめします。
「毎日欠かさず作っている」と伝えることで、努力家なのが伝わり自己PRにも繋がります。また「両親のために」のように人のために何かをできる優しい人なのだなと思ってくれる可能性もあります。
趣味欄はただ趣味を伝えるのではなく、自己PRも意識してみることがおすすめです。
ライブ
ライブに行くことを趣味に書きたい人は、どのような歌手が好きなのか、どういうところが好きなのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味はライブ鑑賞です。その現場にしかない空気や雰囲気が大好きで、〇〇のライブには毎回行っています」「趣味:ライブ鑑賞(〇〇という歌手によって人を思いやる力や仲間の大切さを知りました)」のように伝えることをおすすめします。
ライブ鑑賞は、アクティブで元気なイメージがあります。その一方で派手で、少し怖い印象を持つ人もいるので、お年を召した面接官のときは注意が必要です。
漫画
漫画読むことを趣味に書きたい人は、漫画を読んで深く考えたことや成長できたことを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味は漫画を読むことです。ジャンプを読むことで、努力や友情の大切さを知りました。」「趣味:漫画(友達と漫画の話をして感想を言い合い、考察するのが好きです)」のように伝えることをおすすめします。
漫画を趣味にする際に気をつけたいことは、面接官がその漫画を知っているかわからないところです。例えば「〇〇が××をかばって右腕を失ってしまったのに、お前のほうが大切だといったシーンはしびれました」のように具体的に伝えすぎてしまうと、面接官がその漫画を知らないと「何を言っているのかわからない」「相手を思いやりながら話せない」と思われてしまいます。
好きな漫画を熱い思いで伝えたい気持ちは、就活では蓋をしておきましょう。
誰でもわかるように、自分の好きなものを伝えることを意識することをおすすめします。
筋トレ
筋トレを趣味に書きたい人は、どのくらいの頻度で行っているのか・いつから始めたのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味は筋トレです。筋トレをすることで、毎日自分の体が成長していくところが好きで、3年前から欠かさず筋トレを行っています。」「趣味:筋トレ(食事制限や筋トレは苦しいときもありますが、努力は裏切らないことがわかるところが好きです)」のように伝えることをおすすめします。
筋トレの趣味は、コツコツ努力ができる人であるという印象を与えられます。また、身体にも気を使っている印象も与えられるでしょう。
ツーリング
ツーリングを趣味に書きたい人は、ツーリングの何が好きなのかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味はツーリングです。バイクで風を切りながらきれいな景色を見れるところが好きです。」「趣味:ツーリング(美しい景色を見ると、自分の悩みが小さいことだと思わせてくれるところが好きです)」のように伝えることをおすすめします。
ツーリングやドライブが好きな人は、危ない趣味だと思われるような書き方をしないように気をつけましょう。例えば「誰もいない場所をスピードを出して通り過ぎるのが好き」のようにスピード違反が疑われるような書き方は避けることをおすすめします。
ゲーム
ゲームを趣味に書きたい人は、どのようなところが好きなのか、成長できたとことはなにかを伝えると好印象を残せる回答になります。
例えば「趣味はゲームです。どうすればゲームで勝てるのかを友だちと何時間も話してようやく勝てたときは嬉しくて涙が出ました。」「趣味:ゲーム(どのタイミングでアイテムを使うのか、どこを走れば一番早くゴールできるのかなどを考えて検証することが好きです)」のように伝えることをおすすめします。
自分がハマっているゲームについて、詳しく話したくなる人も多いでしょう。しかし、面接官の世代によってはゲームをまったくしたことがない人もいる可能性があります。そのため誰でもわかるような内容に押さえておくことがおすすめです。
就活で答えるのは避けておいたほうがいい趣味もあるので注意
趣味を答える際は、面接官に好印象を残せる趣味を答えることが大切です。
例えば、上記でご紹介した「ギャンブル」だけではなく、お酒・政治・宗教に関する内容は避けておくことが無難。
バーで働きたい人が「お酒を飲むことが趣味です。」と伝えるのは、問題ありません。しかし、お酒が関わらない業界で「お酒が趣味」と伝えると、「趣味が仕事に影響してしまうのでは……」「不健康だ」とネガティブに捉えられる可能性もあります。
また、政治や宗教のように話のネタにしにくい内容を就活で話すのは避けておきましょう。
就活では自分をアピールできる趣味を選んで答えよう
- 趣味を聞く質問は「人となり」を聞くため
- 好感を持てる趣味を伝えて人柄をアピールする
- 詳細を聞かれると困るような趣味を伝えない
本記事では、就活の面接や履歴書で趣味を聞かれた際の答え方や答えるポイントなどをご紹介しました。
趣味が明確に思いついている人は、どのように伝えると好印象を残せるかどうかを考えて書くことをおすすめします。趣味が思いつかない人は、自分が好きなことや長く続けてきたことを考えてみましょう。
本記事を参考に、面接官に好印象を残せる趣味を考えてみてはいかがでしょうか。
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