最近世界的に注目されるようになってきた「ナラティブカンパニー」をご存じですか?今後は企業と消費者をつなぐ際に欠かせなくなるとみられる「ナラティブ」について、起業を目指す人や企業の広報・PR担当者は特に知っておく必要がありそうです。
そんな人たちに参考になるであろう、戦略PRの第一人者・本田哲也さんによる、ビジネス視点でナラティブを解説する教科書が登場するのでご紹介します。
株式会社本田事務所が5月14日(金)に発売する、『ナラティブカンパニー 企業を変革する「物語」の力』です。
「ナラティブ」とは、企業と消費者との「共体験」の物語
同書によると、ここ数年の大きな社会変化としては、SNSの浸透とスマートフォンの普及や、SDGsやESG投資といった社会課題への関心の高まりが挙げられるそうで、コロナ禍によってこれらの変化は加速しているといいます。
一方、企業コミュニケーションにおける新たなキーワードとして、企業と消費者(生活者、ユーザー)との「共体験」の物語のことをあらわす「ナラティブ」という概念が世界的に注目されているそうです。
同じ「物語」でも主人公が企業のストーリーでは、発信は一方通行になりますが、ナラティブでは生活者やステークホルダーも主人公となり、企業と共に物語を「共創」していくことが大きな違いとか。
特にコロナ禍にあって「共体験」の価値が高まり、企業に対して「自分らしさ」が問われたり、距離感の変化などが見られているようで、社会的な共創に向け、企業としては新たなアプローチの手段として「ナラティブ」を注目することが増えているそうです。
ナラティブカンパニーの事例、ナラティブスクリプトの描き方と実践法
同書では「ナラティブカンパニー」を、「ナラティブを生み出し、その構造の中でマーケティングや広告・PR活動を行うことで、業績や企業価値の向上を果たしている企業」と定義しています。
コロナ禍でも顧客やユーザーとのコミュニケーションで注目される企業には、この「ナラティブ」が共通項として見られるといいます。
ナラティブカンパニーが出現する社会的変化、企業価値に直結するナラティブとは何かなどについて、ナイキやソニー、アマゾン、メルカリなど、グローバル企業からスタートアップ企業まで、事例を紹介していくとしています。
また、ナラティブスクリプトを描くことから実践方法までを解説し、ナラティブカンパニーの可能性と未来について考察するとも。基本的な知識から実践方法までを網羅した1冊というわけですね。
企業として大切にしたい「ナラティブ」という視点について、その具体的な事例や実践方法を知ることができるのは嬉しいですね。同書は、起業を目指す人や広報・PR担当者にとって心強い教科書となってくれるでしょう。
【目次】
PART1 なぜナラティブが求められるのか?―ニューノーマルの3つの変化
PART2 ナラティブを実践する5つのステップ
PART3 企業価値に直結するナラティブ
著者紹介および同書の詳細についてはプレスリリースでご確認ください。世界的にも注目を集める「ナラティブ」に関する理解を深め、そのけん引役を目指してみてはいかがでしょうか。
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