HOMECareer Runners 夢を叶える決定打!目標達成コミュニティ『きっかけ基地』メンバーが「人に頼ってもいい」と語る理由

夢を叶える決定打!目標達成コミュニティ『きっかけ基地』メンバーが「人に頼ってもいい」と語る理由

白井恵里子

2021/05/02(最終更新日:2021/05/02)


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高野泰士さん/提供:きっかけ基地

「この資格を取得したい」「キャリアアップのために転職したい」自分の将来を真剣に考えている人には、達成したい目標が多々あるのではないでしょうか。

しかし、目標を達成するためには、いくつものハードルを乗り越えなければなりません。そのハードルのひとつが、自分自身。特に「モチベーションを維持すること」は、自分ひとりでは意外と難しいものです。

「でも、自分で設定した目標なのだから、自力で達成しなければ」そんな風に、一人で抱え込んでしまってはいませんか?

20代限定の目標達成コミュニティ『きっかけ基地』メンバーである高野泰士さん(23)は、「人に頼ることは大切」「弱さを見せることもひとつの強さ」という考え方の持ち主です。

彼はなぜそのような考え方に辿り着いたのでしょうか?そんな彼が目指す目標とは?社会人1年目としてこの春新しいスタートを切ったという、高野さんを取材しました。

やりたい!をできない…で終わらせないオンラインコミュニティ

『きっかけ基地』は、やりたい!をできない…で終わらせないための20代限定オンラインコミュニティ。

パナソニック株式会社、株式会社ロフトワーク、カフェ・カンパニー株式会社の3社が共同で開設した、これからの時代を担う若い世代とともに新しい価値の創造に取り組む「未来をつくる実験区 100BANCH」の採択事業にも選ばれています。

参加メンバーを少人数制のグループに分け、目標の設定からサポート。専用アプリを活用し、目標に向かって継続的に頑張れるように"助け合える環境作り"と"仕組み化"している点が特徴です。

また、それぞれの目標に向けて取り組む活動に加え、横のつながりを生む「部活」や興味のあるトピックについて話し合う場も用意しており、メンバー全員が実行するまでやり切れる環境をつくっているそう。

このコミュニティは2020年8月より活動をスタートし、約8カ月でメンバー数50人を達成しました。

目標の設定からメンバーと一緒に取り組む

高野さんは、現在社会人1年目。この春より、デジタルマーケティングの会社でディレクターを務めています。

きっかけ基地には2020年10月より参加。現在もメンバー間で励まし、刺激し合いながら、目標達成に向かって挑戦している最中です。

-----コミュニティに参加した経緯について教えてください。何かきっかけがあったのですか?

高野さん:仕掛け人の前田さんと、就活時期にOB訪問アプリで出会ったことがきっかけです。

その後、SNS経由できっかけ基地がオープンしたことを知り、同世代とのつながりをもっと持ちたいという想いで参加を決めました。

-----明確な目標があって参加を決めたというわけではなく?

高野さん:きっかけ基地では目標の設定からメンバーと一緒に取り組むので、参加にあたって明確な目標が必須というわけではないんです。

実際私も、コミュニティに入ってから、目標を決めていきました。

-----そうして決まっていった、今の目標を教えていただけますか?

高野さん:一番大きな目標は「エンタメの体験をつくれる仕事をすること」と、「プロのコーチになること」です。

どちらも、"人の心を豊かにするサポートがしたい"という想いがベースになっています。

エンタメという没入体験は人の心を元気にしてくれますし、コーチングというのは、"思い込み"を取っ払って本当に実現したいものを一緒にサポートしていく取り組みです。

きっかけ基地では、この大きな目標を達成するために、小さい目標から中くらいの目標を設定して、達成に向けて頑張っています。

提供:きっかけ基地

大学時代に陥った「社会不安障害」

高野さんは今月入社した会社でも、UXデザインという、ユーザー体験をデザインする仕事に携わっていきたいと考えているのだそう。UXデザインの考え方やスキルは、エンタメをはじめ様々な企画を生み出す際に役立つといいます。

-----"人の心を豊かにするサポートがしたい"と思うようになったのはなぜですか?

高野さん:大学時代に社会不安障害という精神疾患に陥った体験が大きく影響しています。

幼いころから小食だったのですが、例えば給食を食べきれないことが許されないなど、ご飯を残すことを「悪」とされる環境でずっと育ってきました。その中で自然と、「ご飯を残すと変な奴だと思われる」「残さず食べなきゃ」というプレッシャーが膨らんでいき、大学時代についに爆発してしまったんですよね。

症状としては、息苦しく、ご飯の匂いがしただけで吐き気を催し、食事のことを考えるだけで体が震える。本当に辛かったです。

-----それは辛かったですね…そこからどのようにして乗り越えていかれたのですか?

高野さん:心療内科を受診したことがきっかけでした。

薬の処方に加えて、お医者さんに「残してもいいじゃん!周りのことなんか気にすんな!」と言ってもらえたことがすごく救いになって。

信頼できる人に打ち明けることで、自分で自分を認めてあげることもできたんです。

その後、お医者さんからのアドバイスもあり、色々なこと積極的に手をあげて挑戦するようになって、そこでの成功体験が生きる勇気と自信につながっていきました。

-----考え方を大きく変えることができたのですね。

高野さん:そうですね。この経験から、「自分の当たり前とみんなの当たり前は違って当然」「気づいてほしいと思うことは勇気をもってちゃんと伝えよう」と思えるようになりました。

そして、私自身、心の存在・大切さに気づき、"人の心を豊かにするサポートがしたい"という想いが生まれました。

取材の様子(オンライン)

目標はそんなに高く設定しなくてもいい

きっかけ基地では、目標の組み立て方から、目標に向けて一歩を踏み出すチャレンジの具体案など、メンバーから教わることも多いといいます。

-----目標設定の方法という観点で、きっかけ基地を通じて学びとなったことはありますか?

高野さん:まず「目標ってそんなに高く設定しなくてもいいんだ」という気づきがありました。

まずは何でも「やってみる」ことが大切で、でもそれが一番難しいことだったりするんですよね。

なので、例えば「月に3冊の本を読む」という目標がクリアできなかったら、次は「2冊」「1冊」に減らしてもいい。ハードルを下げていってもいいので、何かしら行動を起こせたという達成感を味わうことが大切なのではないでしょうか。

-----きっかけ基地の活動のなかで、一番印象に残っていることは何ですか?

高野さん:仕掛け人の前田さんが、私の「きっかけ基地内で体験セッションを始めてみたい!」という要望に対して、「じゃあ、きっかけコーチングというチャンネルを作ってみれば!」というご提案をしてくださったんです。

その結果、実際に20人ぐらいにコーチングする機会をいただくことができました。

勉強の一環として始めたことだったのですが、そのうちの1人が「これから、お金を払ってでも継続して受けたい!」と言ってくれて、初めてのクライアントを持つことができたんです。これが本当に嬉しかったですね。

-----今の目標を達成した後も、参加を継続したいと思われますか?

高野さん:今掲げている目標を達成しても、その先にはまた新たな目標ができると思うので、きっかけ基地での活動は今後も継続したいです。

「人を頼る」ということは大切

自身の辛い経験があったからこそ生まれた、明確な想い・ビジョン。

そして、それを道標に、具体的な目標に落とし込み、着実に前へ進み続けている高野さんの姿は、今困難に直面しているという人にとって活力となり、励みともなるのではないでしょうか。

-----過去の高野さんのように、自分を認めてあげられず心の行き場を失って、苦しい思いをしている人に伝えたいメッセージはありますか?

高野さん:まず、「人を頼る」ということは大切だということを伝えたいです。

弱さを見せることもひとつの強さですし、魅力でもある。いくら「察して!」と思っても、人の心って伝えないと分からないものだと思うんです。

なので、まずは誰かに気持ちを伝えること、人に頼っていいんだと思うことから始めてみてほしいです。

提供:きっかけ基地

きっかけ基地の活動も、メンバー同士が助け合って、協力しあって、それぞれの夢を叶えていくというもの。辛いときも、目標達成がなかなかできなくて苦しいときも、「人に頼っていいんだ」と思うことができれば、少し心が軽くなって、その先の道へ一歩踏み出す勇気が生まれるかもしれません。

出典元:100BANCH
出典元:きっかけ基地

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