「数年後、あの人のようになりたいな」という理想の人物像が、あなたのなかには存在するでしょうか。著名なビジネスパーソンであっても、身近な上司であっても、隣に座る先輩であっても、そのような人物像を抱いていることが、自身の成長につながる大きな原動力になることがあります。
「とにかく頭のキレが良くてスマートな上司がいるんです」ユナイテッド株式会社の新卒2年目・春名航希さん(26)は、2020年度全社上半期MVPを受賞した期待の新人。内定当初は、"独立するためのスキル習得"を目的に入社を決めていた彼ですが、とある上司から大きな影響を受け、今は「会社や顧客のために価値を提供できる人材になりたい」という新たな目標を掲げています。
彼はなぜそこまで心を動かされたのでしょうか?そして、「この人のようになりたい」という強い気持ちは、彼をどのように成長させているのでしょうか?春名さんを取材しました。
DXプラットフォーム事業に注力
ユナイテッド株式会社は、2020年4月よりDXプラットフォーム事業をスタート。これまで手掛けてきた投資事業やアプリの開発・運営事業などを通じて培った技術力やノウハウを活かし、クライアント企業に対してDXコンサルティング支援を行っています。
「事業の一部をDX化する」というスポットの施策にとどまらず、「ビジネス全体を変化させるための成長戦略」というより大きな範囲での支援も実施しているといいます。
3月には、書籍「マーケティング視点のDX」の著者・江端 浩人さんを招いて無料ウェビナーも開催。DXに関する情報を積極的に発信しています。
データサイエンティスト志望からビジネス職へ転向
春名さんは、東京大学を卒業後、2020年4月に同社へ新卒入社。若手社員でありながら、DXプラットフォーム事業の戦略コンサルタントとして活躍しています。
-----入社を決めた理由について教えていただけますでしょうか?
春名さん:自分の性格上、特定の企業に属して働くということがあまり合わないのではないかと思っていたことから、大学時代から「独力で生きていけるようなスキルを身につけよう」と考えていました。
そのような考えのもと、プログラミングやデータサイエンスを学んでいるうちに、その分野に興味を持つようになって、「データサイエンティスト」として独立したいと思うように。ただ、いきなり独立は難しいので、スキル習得のため、就職活動を始めたんです。
そのなかで出会ったのが弊社でした。他社と比べ、空気感が自分に合っているなと感じたことが決め手になって入社を決めました。
-----内定当時はビジネス職ではなく、データサイエンティストを目指していたのですね。
春名さん:そうです、もともとスキルを身につけるための入社だったので、「スキルが習得できたら独立しよう」なんて思っていました(笑)。
でも、内定後の2019年6月から入社準備としてインターン活動が始まり、人事の方や社長と接する機会などを通じてだんだんと企業文化に魅力を感じるように。
その頃から、「会社全体をみてみたい、動かしてみたい」と思うようになっていきました。
-----ビジネス職への転向の決め手となった出来事についてお聞かせください。
春名さん:内定者研修で講師を務めていた、執行役員の米田の存在が大きく影響しています。
「新規事業を考える」という内容の内定者ワークに取り組んでいた時、自分があれこれ考えて練りだしたサービスモデルについて、米田にフィードバックを求めたことがありました。
自分自身もそのサービスモデルについては、「なんだか物足りないな、何が足りないんだろう」とずっとモヤモヤしていたのですが、米田はものの30秒で、ホワイトボードに的確な内容のフィードバックを書き出して、さらっと解決してくれたんですよね。
彼の「頭のキレの良さ」「フィードバックの的確さ」に感動して、「この人のもとで仕事をしたい!」と強く思うようになり、その気持ちを会社にも伝え、ビジネス職として入社することになりました。
「やれ」と言われてやる仕事はつまらない
そうしてビジネス職への転向を決め、入社後は米田執行役員とともに、DXコンサルティング事業を担当することになった春名さん。
2020年度における全社上半期MVPを獲得するまでに、大きな成長を遂げています。
-----上半期MVP受賞にあたっては、どこが評価されたとご自身では分析されていますか?
春名さん:マインドセット1本だと思っています。
どんなに忙しくても「暇だ」と言い続け、新しい仕事をどんどん与えてもらう環境をつくっていました。米田からの指導も大切に、新しいことに積極的にコミットしてきた結果なのではないかと考えています。
-----ご自身が成長するために、成果を上げていくために、他に意識していたことはありますか?
春名さん:若手社員として、「上司がやらないような泥臭い作業で、バリューを出しにいく」ということは常に意識しています。
例えば、アプリ開発の業務であれば、競合のアプリを全てダウンロードして使ってみて、使い勝手や評価などを表にまとめる。記述式アンケートをすべてフラグ立てして集計する。
このような作業が、お客様にとって価値のあるものになるのであれば、積極的に行うようにしています。
-----なるほど、周りから「これ、やっておいてね」と言われるわけではなく?
春名さん:そうですね、「言われた時点で負け」だと思っていますし、自分の性格上、「やれ」と言われてやる仕事ってつまらないと思ってしまうので、モチベーションが上がらないんです。
自分からクリエイティビティを出すためにも、指示されるのを待たずに自分で考えて行っています。
大きなプロジェクトでは困難も
入社後から、前向きに積極的に仕事へ向き合ってきた彼ですが、振り返ると「力不足を感じる瞬間」もあったといいます。
-----入社後の1年間を振り返って、最も印象に残っていることや困難だったことは何ですか?
春名さん:つい先月まで、4カ月間にわたる大きなプロジェクトに携わっていたのですが、それがクライアント企業様の全社変革プロジェクトだったんです。
そのため、考えなければいけない事情や知っておかなければならないことが非常に多く、関係者も多い。膨大な論点が複雑に絡み合っていました。
その中で、「論点を整理する」というハード面から「円滑なコミュニケーション」というソフト面まで本当に幅広く学べたなという印象なのですが、その分困難も大きかったです。
「指示を待たずに自分でやれることを考えたい」と思っているのに、プロジェクトが大きく内容のレベルが非常に高かったため、それがなかなかできないもどかしさがありました。
-----次、同じようなプロジェクトを担当することになったら、どうでしょうか?
春名さん:今回の経験が糧になっているので、次はもっとうまくできるのではないかと思っています。
ひとつひとつ経験を積み重ねていくことで、白紙からちょっとずつパズルのピースを埋めていくように出来ることを増やしていきたいですね。
米田執行役員のような人材を目指す
-----個人としての今後の目標をお聞かせください。
春名さん:まさに米田のように、コンサルタントとして、お客様・企業様に価値を提供できるような人材になりたいと思っています。
加えて、いろんな業種や分野を見てみたいというのもあります。
株だったりプログラミングだったりデータサイエンスだったり、これまでを振り返ってもかなり興味が移り変わりやすいので(笑)、特定の分野のスペシャリストというよりは、色々な分野を広くみられるジェネラリストを目指していきたいと考えています。
-----「興味が移り変わりやすい」とおっしゃいますが、裏を返せば、これまでの色々な経験が仕事に活きていると感じられることもあるのでは?
春名さん:そうですね、「Connecting the Dots」というフレーズのような瞬間がたまにあって、その瞬間はけっこう喜びを感じますね。
クライアント企業様向けの課題解決を行う時に、過去に学んだ論理構成をもとに取り組むとすごくきれいにまとまるという気づきなどもありました。
そのような意味では、色々なことに興味をもって、移り変わりながらもその都度取り組んでいくということは、長い目で見ると有益なことなのかもしれません。
内定者研修で目の当たりにした米田執行役員のスマートさに影響を受け、そこから一気に駆け抜けるように大きく飛躍し続ける春名さん。
「この人のようになりたい」と思える人の存在、あなたはもう見つけましたか?
あれこれと興味が移り変わってキャリアビジョンが定まらないという人も、理想の人物像となる人と出会うことができれば、自分のなかで何等かの「軸」を見つけることができるかもしれません。
出典元:ユナイテッド株式会社
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