就活時にどんなネクタイをつけていくか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
体の中心にあるネクタイは自分の印象を大きく左右するので、慎重に選ぶ必要があります。
本記事では、就活時に好印象を与えるネクタイの選び方や色・柄別の印象などを詳しくご紹介します。
- 就活時のネクタイは、面接や証明写真で印象を変える大きなアイテム
- 就活時のネクタイの色・柄の選び方は?
- 就活時のネクタイの色別・柄別の印象と選び方
就活時のネクタイは、面接や証明写真で印象を変える大きなアイテム
「ネクタイなんてどれも同じ」と思ってる人もいるのではないでしょうか。
ネクタイは体の中心に位置し正面からもよく見えるので、自分の印象を大きく変えてくれる重要なアイテムです。
そのため、なりたい自分のイメージを想像して選ぶことをおすすめします。
ネクタイの柄や色だけではなく長さや太さ、素材、結び方などネクタイは奥が深いので、慎重に選びましょう。
就活時のネクタイの色・柄の選び方は?
「大切なネクタイをどうやって選べばいいのかわからない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
まずは、就活時のネクタイの色・柄の選び方をご紹介します。
基本的には業界にあったもの&与えたい印象のものを選ぶ
ネクタイの選び方の基本は、自分の与えたい印象のものを選ぶことです。
「顔が地味だから派手なものをつけて明るくしたい!」「印象付けるために、印象的なネクタイをつけよう!」考えている人もいるのではないでしょうか。
派手なネクタイをつけてしまうと、就活の場では協調性がないと思われてしまう可能性があります。明るくするためには、派手なものではなく「黄色」のようなポップなものを選んでみてもいいでしょう。
また、金融業界やホテル業界では、服装について厳しく見られる場合があります。堅い業界では、無地の落ち着いた色のネクタイが好まれます。
一方、アパレル業界やIT業界の場合は、服装について寛容な見方をしているところが多いです。特にアパレル業界の場合は自分の個性をアピールする機会だと思ってネクタイを選びましょう。
ネクタイの微妙なNGラインやOKラインは、インターンシップや説明会で企業の人がつけているものを見て判断することをおすすめします。
自分の与えたい印象だけではなく業界にあったものを選ぶことを意識しましょう。
就活時に避けたいネクタイの色
就活時のネクタイでは、絶対にNGな色のネクタイがあります。
NGな色のネクタイとは、「白色」と「黒色」のものです。
就活時ではスーツや靴下、鞄の色が黒色を選ぶ人が多いですが、ネクタイは黒色にするのはNG。
無地の黒色や白色のネクタイは冠婚葬祭の際につけるものだからです。白色のネクタイは結婚式や披露宴などのお祝いの場でつけるもので、黒色のネクタイは葬式や告別式などのお別れの場でつけるものです。
黒色や白色のネクタイを身につけて就活の場に挑むと「常識がない人」だと思われてしまいます。
また、金色やどぎついピンクなどのネクタイはカジュアルすぎてスーツには合わないのでやめておきましょう。就活ではフォーマルな印象を持つ落ち着いた色を使うことをおすすめします。
就活時に避けたいネクタイの柄
就活時では避けたいネクタイの柄も存在します。
避けておきたいネクタイの柄は以下のとおりです。
- キャラクター柄
- 派手なロゴがあるもの
- クレリックタイプ
- ベイズリー柄
出版社に就職したい人で「キャラクター柄」のものをつけていったら好印象をえられるかも知れないと思っている人もいるのではないでしょうか。
「好きなキャラのネクタイをしてきました」と面接官に告げても好印象をもらえるかはその面接官次第です。キャラクターのことをよく調べている・愛していると思っていい印象を抱いてくれる人もいれば、「本気で面接を受けているのか」とマイナスな印象を抱く人もいるでしょう。そのため、キャラクター柄のネクタイをつけるのは避けておくほうが無難です。
また、「高いもの=いいもの」と安直に考えてブランド物のロゴが派手に見えるものは避けておきましょう。面接のようなフォーマルな場ではふさわしくありません。
「クレリックタイプ」や「ベイズリー柄」を知らない人もいるのではないでしょうか。以下では、クレリックタイプやベイズリー柄についてご紹介します。
クレリックタイプとは、ネクタイの柄が途中で違う柄になっているものです。個性的でパーティーでは華やかなネクタイですが、就活の場では避けておきましょう。
また、ベイズリー柄はミドリムシや勾玉などの形をした柄のことをいいます。柄が大きく派手なので、就活の場ではおすすめしません。
就活時のネクタイの色別の印象と選び方
就活時では避けておきたいネクタイの色や柄をご紹介しました。
基本的には上記で紹介した色・柄を避けていれば、マナーを守ったネクタイを選べます。
以下では、就活時のネクタイの色別の印象と選び方をご紹介します。
なりたい印象をイメージして、どの色にするか決める参考にしてみてはいかがでしょうか。
青・紺色
青・紺色のネクタイは、「真面目」「誠実」なイメージを与えます。
就活の定番のカラーなので「ネクタイで悪目立ちしたくない」という人におすすめです。
また、落ち着いた知的なイメージがあるので金融業界やホテル業界などの、見た目を厳しく判断される業界を目指す人にもおすすめです。
青色のネクタイを選ぶ際は、真っ青なものではなく少し明度を落としたものを選ぶといいでしょう。明度が高すぎると暗めのスーツではネクタイ部分が浮いてしまうからです。
水色
青色や紺色のものと比べて水色のネクタイは、「若々しくフレッシュ」な印象を与えられます。
同じブルー系であっても水色は少しカジュアルなイメージがあるので、堅い企業の場合は避けておくほうが無難です。
夏のインターンに水色のネクタイをつけると涼しげな印象をもたらせます。しかし、冬に水色のネクタイを着けると寒々しい印象を与えてしまい「季節外れ」と思われることもあります。
水色のネクタイをチョイスする場合は、気温にも気を付けるようにしてください。
グレー
グレーは「上品」「穏やか」「安定感」がある印象を与えれる色です。
グレーも青や紺色のネクタイと同様に堅い企業におすすめの色です。
しかし、かなり控えめな色なので自己主張が弱く見える可能性があります。積極的に頑張ろうと思っているときはグレーのネクタイは避けるといいでしょう。
逆に「協調性がある」ことをアピールしたい場ではグレーがおすすめです。
赤・エンジ
赤は、「勝利」「情熱」「アクティブ」といったパワフルなイメージを与えます。
エンジは赤に黒を足した色で、赤よりも落ち着いたイメージがあります。
赤やエンジはやる気を感じさせる色なので営業職希望の人にはおすすめです。
しかし、赤にはポジティブな印象がある一方で「攻撃的」「興奮」「血」というネガティブな印象を与える場合もあります。そのためあまりにも派手な赤は避けておくほうがいいでしょう。
赤に「落ち着き・真面目」のイメージをもたらす黒色が加わったエンジや、抑えめな赤を選択することをおすすめします。
ピンク
ピンクは「明るい」「優しい」という印象を与えられる色です。
しかし、ピンクはカジュアルな印象にもなりがちです。派手なピンクやピンクを全面に出したネクタイは避けておくほうが無難です。
ピンクをネクタイに使いたい場合はネクタイの「差し色」にピンクを使っているものをおすすめします。
黄色
黄色は「明るい」「陽気」「元気」というフレッシュな印象を与える色です。
コミュニケーション能力があり協調性があるイメージを抱かせるので、グループディスカッションの際におすすめの色です。
しかし、黄色は少しカジュアルな印象があるので明るさを押さえた黄色を選びましょう。
紫
紫は「高貴」「優雅」というイメージがあります。
「冠位十二階」と呼ばれる聖徳太子が定めた制度において、紫は最上位の位階だったことから高貴なイメージがついたといわれています。
また、同時に「神秘的」で何を考えているのかわからないというイメージを抱かせるかもしれません。
紫のネクタイを選びたい際は、全体的に紫があるものではなく、紫が差し色になっているものを選びましょう。
就活時のネクタイの柄別の印象と選び方
上記では、ネクタイの色についてご紹介しました。
ネクタイを選ぶ際は「色」だけではなく「柄」をあわせて考える必要があります。
以下では、就活時のネクタイの柄別の印象と選び方をご紹介します。
なりたい印象をもつ柄と色を組み合わせて、就活にふさわしいネクタイを選んでみてはいかがでしょうか。
無地
無地のネクタイは就活で定番の柄で、「清潔感」「忠実」というイメージを与えられます。
無地のネクタイの場合は選んだ色が目立つので、色を選ぶ際は慎重に決めるようにしましょう。明るすぎず落ち着いた色を選択することをおすすめします。
また上記でご紹介したとおり黒や白色の無地のネクタイはNGです。
ドット・水玉
ドット・水玉のネクタイは「落ち着いている」「上品」「大人っぽい」というイメージがあります。
しかし、ドットが大きいとカジュアルな印象を与えてしまう可能性が高いです。
そのため、ドット・水玉のネクタイを選ぶ際は柄が小さめのものを選びましょう。
チェック
チェックのネクタイは「元気」「活発」というイメージを持っています。
チェック柄が目立つものはカジュアルな印象を強く与えすぎてしまう可能性が高いです。そのため、細かいチェック柄のものを選ぶことをおすすめします。
チェック柄そのものにカジュアルな印象があるので、堅い企業を目指している人は避けておくほうが無難です。
ストライプ・レジメンタル
就活生が最も多くつけているネクタイの柄が「ストライプ・レジメンタル」です。
レジメンタル柄のネクタイは、もともと軍隊の所属を示すものでした。そのため「忠実」「真面目」というイメージを持っています。
しかし、外資系企業にはレジメンタル柄のネクタイを付けるのは避けておくほうが無難でしょう。「ネクタイで所属を表しているのか?」と困惑される可能性があるからです。
小紋
小紋のネクタイはドット柄に似ていて「真面目」「上品」というイメージを持っています。
小紋柄のネクタイを選ぶ際は、派手な紋章のものを選ばないように注意しましょう。
就活時にはクールビズの場合でもネクタイが必要
「夏の暑いときにネクタイをしたくない」と思っている人もいるのではないでしょうか。
就活時では、基本的にネクタイ・ジャケットはクールビズの場合であっても必須です。
首周りが暑くて苦しく感じるでしょうが、ネクタイを付けるのを忘れないようにしましょう。
企業から「クールビズでお越しください」とアナウンスがあった際は例外的にネクタイ・ジャケットを脱いでも問題はありません。
就活時のネクタイの結び方・締め方
ネクタイには様々な結び方があるのをご存知でしょうか。
プレーンノット・ウィンザーノット・ダブルノットなどの様々な結び方があります。
就活の場合は「プレーンノット」がおすすめです。プレーンノットは一番簡単なネクタイの結び方で、社会人でも多くの人がプレーンノットで結んでいます。
ネクタイを結ぶのが苦手な人でも、プレーンノットだけでも習得しておきましょう。
ネクタイの結び方をもっと知りたい人は「【超入門】正しいネクタイの結び方・マナー違反になる締め方を確認しよう」を参考にしてみてはいかがでしょうか。 就活時や、社会人になって初めて自分でネクタイを締める人もいるのではないでしょうか。学生の頃は、結ばれている状態で固定されていたネクタイを使っていた人も、社会人になるからには自分で結べるようになり...【超入門】正しいネクタイの結び方・マナー違反になる締め方を確認しよう
就活時のネクタイの長さの選び方
ネクタイの長さにも様々な種類があります。
身長が低い人は短めのネクタイを、身長が高い人は長めのネクタイを選ぶことをおすすめします。
ネクタイの長さの目安は、自分の身長から15cm引いた長さです。
ネクタイを結んだ後に「ベルトのバックルが隠れるぐらい」になるように、ネクタイの長さや結び方を調整しましょう。
ネクタイの正しい長さについてもっと知りたい人は「【スーツのビジネスマナー】ネクタイの正しい長さは?一発で結ぶコツも紹介」を参考にしてみてはいかがでしょうか。 朝急いでいる時にネクタイを結ぶと、なかなか長さが合わずに困った経験はありませんか?また、ネクタイの正しい長さについてはっきりとわからない方も多いでしょう。本記事では、多忙な朝でも一発でネクタイの...【スーツのビジネスマナー】ネクタイの正しい長さは?一発で結ぶコツも紹介
就活時の証明写真を撮影するときのネクタイの選び方
証明写真のネクタイを決めかねている人もいるのではないでしょうか。
証明写真用のネクタイは、上記でご紹介したとおりNGな柄や色を避ければどんなネクタイを選んでも問題ありません。
また、証明写真で使ったネクタイと面接で使うネクタイが異なっていても大丈夫です。
証明写真の場合と面接の場合でネクタイの色や柄を変えることで自分の雰囲気を変えてみてもいいのではないでしょうか。
就活時のネクタイに関するQ&A
以下では、就活時のネクタイについてもっと知りたい疑問にお答えしていきます。
素材・幅・ネクタイピンなどに疑問がある人はぜひ参考にしてください。
素材は何がおすすめ?
どの素材のネクタイにすればいいのか悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
ネクタイのおすすめの素材は「シルク」です。シルクは高級感があり上品な印象を与えてくれます。
避けておきたいネクタイは「ポリエステル」のネクタイです。洗濯可能で安価ですが、安っぽい見た目をしているので就活には不向きです。
また、「リネン」「ニット」などの素材もありますが、カジュアルな印象を与えるので避けておきましょう。
幅はどのくらいものがいいの?
ネクタイの幅も印象を大きく左右するものなので慎重に選ぶ必要があります。
細すぎず、太すぎない自分にあったサイズを見つけましょう。
日本人男性の体にフィットする7~9センチの幅がおすすめです。
就活時にはネクタイピンをつけたほうがいい?
ネクタイをもっとおしゃれに着こなすためのアイテムとして「ネクタイピン」があります。
ネクタイピンはファッション性が強いので、就活時にはつけないほうがいいといわれています。
どうしてもネクタイが曲がるのが嫌だと思っている人は控えめなネクタイピンを選びましょう。
就活時のネクタイはブランドものを選んでもいいの?
「両親からもらった高価なネクタイをつけて面接に挑みたい!」と思う人もいるのではないでしょうか。
ブランド物のネクタイはロゴがはっきり入っているものは避けておきましょう。面接官にいい印象を与えられる可能性が低いからです。
ロゴが悪目立ちしていない高価なネクタイは「上品」なイメージがあるので、ブランドの柄が入っていないものを選んでみてもいいでしょう。
例えば、ポールスミスやタケオキクチなどネクタイは、ロゴが控えめで人気のブランドです。
自分にあった就活用のネクタイを見つけよう
- 無地の白・黒のネクタイは就活時にはNG
- 派手な色やベイズリー柄などは就活時には避けておく
- 自分のなりたい印象にあった柄や色を選ぶ
本記事では、就活時のネクタイの色や柄別の選び方やネクタイの幅、素材などについて詳しくご紹介しました。
ネクタイ一本を選ぶのにたくさんのことを考えなければいけません。つけるだけで気持ちが引き締まるようなこだわって選んだネクタイは、就活時に必ず役に立つことでしょう。
本記事を参考に、自分の作りたい雰囲気を作れるネクタイを探してみてはいかがでしょうか。
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