エンジニアとして今後キャリアを積み重ねていきたいと思っている若手ビジネスパーソンのなかには、特定の専門分野に特化した上で異なる分野の知識を有する"T型人材"を目指したいと思っている人もいるのではないでしょうか。
株式会社メイテックが運営するエンジニアのためのキャリア応援マガジン「fabcross for エンジニア」は、20~59歳のエンジニア800人を対象に、「専門分野以外の知識、技術習得」に関するアンケート調査を実施。3月24日(水)にその結果を公開しました。
およそ8割が、自身の専門分野以外の知識や経験が「必要になったことがある」と回答したことがわかりました。
「専門分野以外の知識・経験が必要になったことがある」78.5%
この調査は、「IT・制御・ソフトウェア系エンジニア」200人、「製造系エンジニア(電気・電子系)」200人、「製造系エンジニア(機械系)」200人、「素材・化学系エンジニア」200人の計800人を対象に実施。
調査の結果、78.5%の人が、「業務上で専門分野以外の知識・経験が必要になったことがある」と回答しました。
「必要になったことはない」と回答した人は、どの職種でも1割前後だったそうです。
業務上、関わることが多い分野を選択
では、「必要になったことがある」という人は、そんな分野の知識や経験が必要になったのでしょうか?
職種別にみると、IT・制御・ソフトウェア系エンジニアは「ハードウェア」、製造系エンジニア(電気・電子系)は「機械」、製造系エンジニア(機械系)は「電気・電子」、素材・化学系エンジニアは「機械」と、開発工程上、関わることが多い分野を選択する傾向が伺えました。
「今後、複数分野の専門知識が必要になると思う」77.4%
800人全員に「これから先の時代、エンジニアには複数分野の専門知識が必要になると思うか」と尋ねた結果、「そう思う」と回答した人は77.4%を占めたといいます。
そして、「自身の専門分野以外の専門知識を学んでみたい」と回答したエンジニアは59.9%と半数以上。どの職種においても、6割前後がそのように思っていることが判明しました。
「ソフトウェア」「情報処理」などが上位
これから学びたい専門知識については「ソフトウェア」「電気・電子」「情報処理」などが上位を占める結果となりました。
「ソフトウェア」「情報処理」を選択した人からは、「在宅勤務でより必要性が明るみになり、今後さらに人材が必要とされる分野だろうから(24歳・製造系エンジニア - 電気・電子系)」「情報化社会において身につけていて損がないと思うから(29歳・製造系エンジニア - 機械系)」などのコメントがあったといいます。
詳しい調査結果についてはプレスリリースをご確認ください。これからT型人材を目指して新しい専門知識を身につけたいと思っている人は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
【調査概要】
調査方法:ネットリサーチ
期間:2021年2月1日~15日/2021年2月22日~3月1日
対象:20~59歳のエンジニア800人
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