転職理由、アフターコロナはスキルアップなど「個人的かつ将来を見据えた目標」にシフト｜doda調べ

さえきそうすけ

2021/03/23（最終更新日：2021/03/23）

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目次: +コロナ前は人間関係や職場環境にまつわる理由が上位に; +コロナ後は昇給やスキルアップなど「個人の将来を見据えた目標」にシフト

「転職をしたい」と思う理由は人それぞれですが、世の中を一変させた新型コロナウイルス流行の前と後で、人々の転職理由に変化はあったのでしょうか？

パーソルキャリア株式会社が運営する転職サービス「doda」は3月22日（月）、昨年4月の緊急事態宣言前後に転職したビジネスパーソン約600人を対象に、転職理由について調査し、比較した結果を「転職理由トップ10」として公開しました。

コロナ前は人間関係や職場環境にまつわる理由が上位に

同調査によると、緊急事態宣言前（2020年1月～3月）の転職理由は、1位が「社内の雰囲気が悪い」（12.5%）、4位の「人間関係が悪い／うまくいかない」（5.9％）、9位の「尊敬できる人がいない」（3.8％）など、人間関係にまつわるものが目立ったそうです。

また、4位「ハラスメントがあった（パワハラなど）」（5.9％）、7位「個人の成果で評価されない」「雇用形態を変えたい」（4.5％）といった働く環境に関する理由も上位に。

コロナ前は毎日会社に通い、職場の人たちと家族以上に長い時間を過ごすのが当たり前という人も多かったでしょう。今となっては懐かしい感じさえしますが、仕事への想いに人間関係が大きく影響したというのはうなずけますね。

ところがアフターコロナはご存じのとおり状況が一変。リモートワークが進み、良くも悪くも職場の人たちと顔を合わせる機会が激減した人が多かったようです。人間関係や職場環境にまつわるものにとって代わる転職理由が上位を占めることになります。

コロナ後は昇給やスキルアップなど「個人の将来を見据えた目標」にシフト

緊急事態宣言後（2020年4月～8月）の転職理由は、1位に「給与が低い・昇給が見込めない」（9.7％）、2位に「スキルアップしたい」（8.0％）、7位に「他にやりたい仕事がある」（5.2%）がランクイン。

コロナ後は転職理由が将来を見据えた個人的な目標に変化したことがわかります。背景には、コロナ禍での会社の業績不振により給与が下がったことや、「このままこの会社にいてよいのか」といった不安が生じたと考えられるとか。

また、コロナ禍という未曽有の事態に直面したことで、将来を見据えて理想の働き方を追求する機運が高まったとも。実際に7位の「他にやりたい仕事がある」（5.2％）、9位の「働く場所を変えたい（U・Iターンしたい）」「不規則な勤務をやめたい」（4.2％）といった理由がランクを上げています。

これまでの当たり前が当たり前ではなくなり、自身の想いやキャリアのあり方、働き方、仕事そのものと向き合う人が増えたのでしょう。周囲の影響というよりも、自分自身の想いを優先して転職する傾向が強いようです。「今まさにこのような理由で転職を考えている！」という人もいるのではないでしょうか？胸を張って転職活動にのぞめそうですね。

【調査概要】