HOMEインタビュー 「自分を大事にして」教育プログラムABAY第1期優秀者が気付いた、ビジョン設定の意外な落とし穴

「自分を大事にして」教育プログラムABAY第1期優秀者が気付いた、ビジョン設定の意外な落とし穴

白井恵里子

2021/03/25(最終更新日:2021/03/25)


このエントリーをはてなブックマークに追加

河島萌さん/提供:アチーブメント株式会社

例えば、「営業職に就きたい」「医者になりたい」「起業したい」などの明確な目標を持っていても、その先にある「どんな人生を歩みたいか」「人や社会にどう役立ちたいのか」といった"人生ビジョン"まではっきり見えているという人は、実は少ないのではないでしょうか。

「人生ビジョンから逆算して、細かく目標設定をした結果、就職する道を選びました」そう語ってくれたのは、アチーブメント株式会社が運営する学生向けのビジネスリーダー教育プログラム『Achievement Business Academy for Youth(ABAY)』第1期に参加した河島萌さん(21)。

彼女は、昨年11月から今年2月にわたり開催された第1期プログラムにおける、個人部門の最終ミッション優秀者。1年後に同社への入社が内定している期待の人材でもあります。

河島さんは、ABAYのプログラムを通じて、これまで掲げてきた自分の人生ビジョンに欠けていたものを発見したといいます。そして、それはあらゆる人にとって、ビジョン設定における"意外な落とし穴"とも言えるべきものかもしれません。

彼女が気付いたその落とし穴とは?そして、新たに掲げた人生ビジョンは、具体的に彼女をどう動かしたのでしょうか。河島さんを取材しました。

学生向けのビジネスリーダー教育プログラム「ABAY」

ABAYは、社会で活躍するための「実践的なビジネススキル」を徹底強化する3カ月間のオンライン講座。

具体的には「プレゼンテーション」「リーダーシップ」「ロジカルシンキング」「マネジメント」「セールス」「組織開発」という6つのスキルについて、明日からでもビジネス現場で活かせる"実践的なノウハウ"を学べる場です。

そして、社会人教育の第一線で活躍する研修講師やコンサルタントなどを講師に迎え、「どうしたらスキルを実践し、成果に結びつけられるのか?」に焦点を当てて講義を展開していくといいます。

最終日には「最終ミッション」と称された1Day研修を用意。ここで参加者は、習得したスキルを活かして自身が歩むトップリーダーとしてのキャリアプラン、目指す未来をアウトプットしていきます。

第1期には、大学生17人が参加し、ひとりひとりがスキル習得の先にある自身のキャリアビジョンに向き合いました。

第1期最終ミッションの様子/提供:アチーブメント株式会社

ABAYの運営インターンとして参画

河島さんは、福岡工業大学3年生。学生が主体となって活動しているロボットチーム「FUKUOKA NIWAKA」の組織運営や広報などの業務を担いながら、昨年5月頃からはABAY立ち上げ運営メンバーとしてアチーブメント株式会社にてインターンシップ活動も行っています。

-----ABAYの第1期に参加された経緯・きっかけについて教えてください。

河島さん:そもそもABAYの運営インターンとしてアチーブメントに携わり始めたことがきっかけです。

携わっているロボットチームの組織運営について悩んでいて、そのことをTwitterで呟いていたら、アチーブメント人事の山森さんがコメントをくれたんです。

そして、山森さんに組織運営についていろいろと相談させていただいているなかで、アチーブメントの掲げる「選択理論」という考え方にとても共感して。

そこから、インターンとして携わることになり、さらに深く学ばせていただくためにプログラム第1期生としても参加することになりました。

-----共感されたという「選択理論」とは?

河島さん:外的コントロールによって人は変えることはできなくて、あくまでその人自身の内発的な動機が大切であるという考え方です。これは自分の組織のマネジメントでも活用できると考え、すぐに取り入れて実行したところ、組織の雰囲気が大きく変化しました。

私はけっこう"外的コントロール"の強い環境で育ってきたので、より一層、この考え方に納得ができたのかもしれません。

"自分を大事にすること"を忘れていた

ABAYでは最終ミッションにおいて、個人部門の最優秀者と、チーム部門の最優秀チームを選定。評価ポイントは、「明確な想い」「その想いを伝達する表現力・プレゼンスキル」「3カ月という期間における成長度」の主な3つです。

河島さんは、最終ミッションで自身の人生ビジョン「教育で全員が自分と人を大切にする社会をつくる」を発表し、個人部門で最も優秀な成績を修めました。

-----どのような経緯で人生ビジョンが固まったのですか?

河島さん:もともと私は、「教育に携わりたい」「自分を犠牲にしてでも他者へ貢献したい」などの想いがあって、「教育で全員が人を大切にする社会をつくる」というビジョンを持っていました。

でも、ABAYのキックオフ研修を通じて、「自分が満たされていなければ他者も満たすことはできない」ということを学び、同時にこれまで"自分を大事にすること"を忘れていたことに気がついたんです。

これまでいろんな人の相談にのったり、ロボットチームの組織運営に携わったりという経験を振り返ると、私と同じように「自分を大事にできていない人」が多いということも改めて実感。「自分を大事にできる人が増えれば社会ももっと良くなるのでは」と思うようになり、そこから「人を大切にする」だけではなく「自分と人を大切にする」という新しいビジョンが浮かび上がってきました。

-----そのことに気が付いた後、どんな行動に移されたのですか?

河島さん:ABAYの他参加者とビジョン設定について一緒に考えているときに、「自分を大切するという考え方は忘れていない?」と問いかけるようにしたり、プログラム終了後にはロボットチームのメンバーに対し、各個人のビジョンについて改めて考えるためのオンラインミーティングを行ったりしました。

-----そのミーティングでは具体的にどんなことを?

河島さん:そもそもチームに入った理由(=過去)、今なぜ続けているのか(=現在)、チームの目標「世界一をとる」にどう貢献していくか(=未来)という3本立てで、メンバーそれぞれが語り合う場を設けました。

100人ほどメンバーがいる比較的大きな団体でありながら、コロナの影響もあってなかなか想いを語り合える場というのを設けられていなかったので、チーム内のコミュニケーション活性化という意味でもとても有意義なミーティングとなりました。

河島さんによる個人プレゼンの様子/提供:アチーブメント株式会社

人生ビジョンから逆算してキャリアプランを決める

河島さんは、すでに同社への内定が決まっており、1年後には入社予定です。

-----入社を決めた理由について教えていただけますか?

河島さん:もともと「教育に携わりたい」という想いがあったので、ずっと教員を目指していたのですが、学べば学ぶほど今の教育が"自分を大切にする"ということを実現できていないと感じ、当事者の方々もその必要性を感じながらも変えることを恐れている印象がありました。

であれば、民間から変えていくという道はどうか?と思うようになって、就職活動を行っていたという経緯があります。

そのなかでアチーブメントに出会って、そのミッションやビジョンに共感し、「ここでなら自分が成し遂げたいことができる」と思えたたことが、入社の決め手となりました。

-----入社まであと1年あるわけですが、その1年間で達成したい目標などはありますか?

河島さん:人生ビジョン「教育で全員が自分と人を大切にする社会をつくる」を実現するために、"組織のこと"を知る必要があり、そのためには"人のこと"を知る必要があると思っています。

このように逆算した結果、ファーストキャリアとして入社時には「採用担当」になりたいと思っているので、そのためには何が足りないのか?ということをさらに逆算して細かく目標を設定し、ひとつひとつ達成していきたいと考えています。

-----就職活動や今後のキャリアについて悩んでいる同世代にメッセージを伝えるとしたら?

河島さん:まずは、「自分を大切にしよう」ということを伝えたいです。

「周りが就活しているから自分もやらなきゃ」「だから軸を決めなきゃ」ではなく、自分が本当にやりたいことは何なのか?にちゃんと向き合い、そこで辿りついた結論に就活が必要なのであれば、すればいい。そのような考え方で決めていくことが、「自分を大切にする」ことにも繋がるのではないでしょうか。

取材の様子(オンライン)

ABAYを通じて大切なことに気が付き、それをベースに具体的行動にも移している河島さんの姿はとても潔く、頼もしくもあります。

あなたには、自分の人生ビジョンがありますか?自分を大切にするという視点を忘れてはいませんか?まずはこの問いにしっかり向き合うことで、"その先の一歩をどこに踏み出せばよいのか"を決めることができるのではないでしょうか。

出典元:アチーブメント株式会社

出典元:Achievement Business Academy for Youth(ABAY)

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード