ビジネスシーンにおいても、誠心誠意自分の思いを伝えても相手の考えは変わらないという、苦い経験をした人も多いでしょう。どうしたら相手の心を変えることができるのか…何か秘策があるのなら皆知りたいのではないでしょうか。
そんな人に参考になりそうな、科学的根拠に基づき、相手の心に変化をもたらす方法を綴った書籍が間もなく登場します。
株式会社かんき出版は、「THE CATALYST 一瞬で人の心が変わる伝え方の技術」(ジョーナ・バーガー・著、桜田直美・訳)を、3月16日(火)より全国の書店・オンライン書店等(一部除く)で発売します。
新たなコミュニケーションのバイブル
タイトルの「カタリスト」とは「触媒」という意味。大学教授でありAppleやGoogle、NIKEなどをクライアントに持つコンサルタントでもある著者が、未成年の喫煙を大幅に減らした行政キャンペーンや、凶悪犯をおとなしく投降させた人質交渉人のテクニックなどの具体例を語った1冊です。
セールスパーソンは顧客の気持ちを変えたいと思い、マーケターは人々の購買行動を変えたいと思っています。つまり「人は誰でも、何かを変えたいと思っている」と同書は説いています。
しかし、何かを変えるのはとても難しいこと。社会人になってこのことを身に染みるように実感しているという人も少なくないのではないでしょうか。
同書では、ファイナンシャル・アドバイザーが顧客に賢い投資を促す方法や、新しいシステムに早く慣れさせるIT技術者のテクニックなども交えつつ、「人の心を変える新しいメソッド」を披露。ビジネスはもちろん、プライベートでも幅広く活かせそうなメソッドだそうなので、ぜひマスターしてみたいものです。
力ずくで押すのではなく、障害物を取り除く
では、変化を起こすためには、どんなことを意識する必要があるのでしょうか?
同書によると、変化を起こすために必要なのは力ずくで押すことではありません。説明がうまいとか、説得力があるということも関係ないそうです。
一番大切なのは、自分が触媒(カタリスト)になること。つまり、障害物を取り除き、ハードルを下げることで人々の行動を促すべきだといいます。
同書では、「優秀な人質交渉人はどのようにして容疑者の懐に入り、信頼関係を築くことができるのか」といったメソッドが、さまざまなシーンにおいて応用ができるとしています。
専門的で難しいようにも思いますが、「興味深い実例、最新科学、的確なアドバイスが満載で、人の心に変化を起こしたいすべての人の必読書」「すべての人は、この深い叡智から多くを学ぶことができるだろう」と称賛されており、一読の価値は十分にありそうです。
【目次】
第1章 心理的リアクタンス-相手に自分で自分を説得させる方法
第2章 保有効果- 行動を起こさないことのリスクを相手に気づかせる方法
第3章 心理的距離- 小さなお願いから始めて相手の考えを変える方法
第4章 不確実性-心理的ハードルを下げて購買に誘導する方法
第5章 補強証拠- 証拠を重ねて相手の心を動かす方法
著者紹介など、詳細についてはプレスリリースにてご確認ください。科学的な根拠に基づくメソッドに触れ、人の心を動かせるようになればまさに鬼に金棒。ビジネスでもプライベートでも一目置かれる存在になれるかもしれません。
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