新型コロナウイルスの影響で生活様式はもとより、ビジネスのあり方や働き方、仕事への想いも一変して1年あまり。そんななか転職を考えはじめたという人も多いのではないでしょうか。
理系プロフェッショナルを中心とした採用プラットフォームを提供するアスタミューゼ株式会社は、「アスタミューゼ転職ナビ」にて、転職希望者にアンケート調査を実施。3月5日(金)に回答のまとめを公開しました。
これにより、コロナ鍋で約1年が経過し2度の緊急事態宣言の発出や延長を経て、転職希望者の意識にどのような変化が生じたか明らかになりました。
コロナから1年が経過し、積極的な転職希望が急増
調査結果によると、コロナ禍前後でほぼ変動がなかった「転職意欲」の割合で、積極層が急増していたといいます。「既に転職する意思が固まり、積極的に探している」が昨年8月の前回調査時に比べ、20%以上増加していました。
転職意欲については、コロナ禍前・直後・半年経過後も「積極的に探している」という意欲が高い層が若干増えていただけでしたが、1年が経過した今年2月には「積極的に探している」が急増。
昨年までは、これまで経験したことのない世の中の急変を前に動くに動けず、様子を見るしかなかった人も多かったのでしょう。
今回の積極層の急増はコロナの早期の終焉は見込めない状況で、様子見だった層が覚悟を決めて転職活動にかじを切った面もありますが、一方で「やむにやまれず…」という事情も多いのでは、と同社は予測しています。
企業の事業見直しにより、希望しない業務やポジションになる人員が急増
転職・退職理由については、コロナ禍前から半年経過後は「やりがいを感じない」が1番多く、2番目が「給与が上がらない」という結果に。
しかし今年2月は「自分のキャリアプランと違う仕事に配属された」が急増して1位になったそう。「経営の方向性を感じられない」が2位と、大幅な変動があったとしています。
この点については、コロナ禍1年を経て、組織改編や人員整理、事業の見直しが本格化している企業が増えたことに伴い、希望しない業務やポジションになる人員が急増していると、同社では分析しています。
前述のやむにやまれず転職活動に積極的になった人が急に増えた理由はここにあるようですね。企業にとっても本人にとってもコロナは想定外、当初思い描いていた仕事ができない現状を鑑み、転職して軌道修正をはかりたいという気持ちが生まれたのかもしれません。
転職先に求めるものは「社会貢献性」が1位に
一方、転職先に求めるものについてはこれまで「給与の向上」がずっと1位だったそうですが、今回初めて「社会貢献性」が逆転して1位になったそうです。
転職希望者の半数以上が、転職先の企業に「社会貢献性」を求めており、また「経営ビジョンと事業の連動」も急増し2位だったとも。
コロナによって生活様式や社会のあり方が大きく変化しつつある今、そこにどう関わるべきか主体的に考える転職者が増えたと、同社では分析しています。
【調査概要】
■対象:「アスタミューゼ転職ナビ」登録者、有効回答数は2202件
■実施期間:コロナ禍前後の比較を見るため、以下の年月の結果を抽出。
・2019年8月1日~同31日(コロナ禍の半年前)
・2020年2月1日~同29日(コロナ禍開始直後)
・2020年8月1日~同31日(コロナ禍開始から半年経過)
・2021年2月1日~同28日(コロナ禍開始から1年経過)
これまで大きな変化が見られなかった転職希望者の意識が大きく変わり始めた昨今。詳細についてはプレスリリースで確認できますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
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