HOMEインタビュー やりたくないことから会社を探せる「就活TV」が学生に好評!ミギナナメウエ古鍜冶代表に学ぶ、仕事を楽しむコツ

やりたくないことから会社を探せる「就活TV」が学生に好評!ミギナナメウエ古鍜冶代表に学ぶ、仕事を楽しむコツ

長澤まき

2021/04/09(最終更新日:2021/04/09)


このエントリーをはてなブックマークに追加

株式会社ミギナナメウエ/代表取締役社長 古鍜冶賢さん

「どうせなら、仕事を楽しみたい」と、誰しも一度は思ったことがあるのでは?しかし、実際に心から楽しめる仕事に出会い、楽しいという気持ちを維持しながら働き続けるのはなかなか難しいもの。仕事を楽しむことができている若手ビジネスパーソンは、“働く”ことにどのようにむきあっているのでしょうか。

「就活TV」や「ブラック企業合コン」「パワハラ体験会」など、斬新な企画を次々に生み出している株式会社ミギナナメウエ 代表取締役の古鍜冶賢さん(22歳)は、面白いことを追求する若き経営者。

古鍜冶さんにとって“働く”とは何か?仕事を楽しむためにはどのように仕事に向き合えばいいのでしょうか?話を聞きました。

想像を超え続ける「ミギナナメウエ」

株式会社ミギナナメウエは、“想像の右斜め上を超え続ける”を理念として、自社アプリ開発や企業のPR・採用支援等を展開。

ブラック企業で働く人のみが参加できる「ブラック企業合コン」やパワハラの社内研修「パワハラ体験会」など斬新な企画を発表し、たびたび話題になっています。

今年1月には、採用動画を持っている企業のみを掲載した新卒求人メディア「就活TV」をリリース。「いまどき、トレンド」「誰もが知る会社・商品」といったイメージ検索や、「転勤がない」「営業には配属されない」などやりたくないことから絞り込みを行う“消去法検索”など、これまでにない機能を備えた新しい新卒求人サービスです。

中でも、やりたくないことから企業を絞り込める“消去法検索”は、「自分がやりたいことを探すのは難しいけれど、やりたくないことならわかる」という学生たちにとても好評だそうです。

最終的には、自分のやりたいことや大切にしたいことを軸に選択できることが理想的ではありますが、キャリアについて悩む就活生にとって、"選択肢を広げるための面白いきっかけ"という存在は、心強いのではないでしょうか。

人生を開拓している経営者に憧れ、起業

古鍜冶さんは1998年5月生まれ、現在22歳の大学生。大学1年時に、国際交流イベント団体の代表を任され、100人規模のイベントを毎週開催。19歳で個人事業を始め、20歳で起業して広報PR業界に参入しました。

今年リリースした「就活TV」は、コロナ禍で就活に苦戦している学生の姿を目にして、現在学生である自分たちだからこそわかる就活の課題を解決しようと考えて生み出したサービスだといいます。

-----いつ頃から起業を考えていましたか?大学入学前はどのようなキャリアを思い描いていましたか?

古鍜冶さん:大学入学前は起業に興味がなく、「大学在学中に留学して、グローバルな会社に入社したい」「卒業して就職して、結婚して…」といったレールに沿った人生を思い描いていました。

起業を決断したのは、大学1年の冬です。

当時所属していた国際交流団体のアドバイザーの方が、中卒でお笑い芸人を目指した後、会社をつくって社長になったという経歴の持ち主でした。

学歴も関係なく、自分の人生を開拓しているその方の生き方に憧れ、自分も起業してみたいと思うようになりました。

-----個人事業や起業に向けて、どう動きましたか。

古鍜冶さん:学生起業家の本や起業体験談などをたくさん読みました。

人脈については、当時は全く人脈が無かったので、銀座のブランド店から出てくる人に声をかけて名刺を配るなど、できると思ったことを全てやりました。

-----全く知らない人に声をかけることに、不安や怖さはありませんでしたか?

古鍜冶さん:最初はもちろん不安もありましたが、「声をかけたからといって、何も殺されるわけではない」と思い、行動し続けているうちに、次第に気にならなくなっていきました。

学生目線で考え出した「消去法検索」

同社はこれまで、広報PR業界にて事業を展開。新たに始めた「就活TV」は、就活市場という新しい業界での挑戦になります。

-----「就活市場」という新しい業界で事業を始めるにあたり、どのように動きましたか。

古鍜冶さん:僕自身が大学生なので、周りに実際に就職活動をしている学生がたくさんいます。

そこで、まず、就活の真っ只中にいる世代の200人ほどに直接会い、就活における悩みや進め方、利用している媒体、コロナ禍による影響・変化などについてヒアリングを行いました。

-----「消去法検索」というユニークな絞り込み方法は、どのように発案しましたか?

古鍜冶さん:就活中の学生たちに話を聞く中で、職種や業界のことが詳しくわからないという学生が多くいることが分かりました。

まだ仕事経験もない大学生にとって、世の中にある多種多様な業種を正確に把握することは難しいのではないでしょうか。そのような状況にもかかわらず、まず業界や職種から会社を選ぶ従来の就活の流れでは、学生の将来の選択肢を狭めることになるのではないかと思いました。

だったら、就活のスタートを変えて、自分がやりたくないことから検索した上で業界を検索することで、少しでも多くの会社に巡り合ってほしいと考え、消去法検索をつくりました。

消去法検索に載せる項目は、「転勤はしたくない」「毎日スーツを着るのは嫌だ」といった学生へのヒアリングで分かった内容をもとに掲載しており、これから項目をもっと増やしていく予定です。

-----「就活TV」で特にこだわった点は?

古鍜冶さん:学生目線を意識しました。

消去法検索やイメージ検索など、学生たちが実際に会社を探す時に「使いやすね」と言ってもらえるように工夫しました。

同サービスは、これからさらに成長させていく予定ですが、学生たちに「このサービスは、自分たちのことを考えてくれている」と思ってもらえるような媒体にしたいと考えています。

アイデアは掛け合わせで生まれる

-----会社の理念である「想像の右斜め上を超え続ける」を実現するのは大変なのでは?アイデアや企画はどのように生み出していますか?

古鍜冶さん:大変ですが苦痛ではなく、むしろ楽しいです。

アイデアや企画を生み出すにあたって大切にしていることは、圧倒的にインプットの量を増やすこと。隙間時間を活用して、ビジネス書はもちろん、アニメなどいろいろなものを見たり、自分が少しでも興味を持ったことはどんどん調べて深掘りしていくことを癖にしています。

また、アウトプットをする際には、何かひとつにこだわるのではなく、全社員に各々のこれまでの経験をもとに話をしてもらうようにしています。そうやって、それぞれのアウトプットを掛け合わせることこそが、アイデアが生まれる仕組みだと思っています。

-----数々のアイデア・企画の中から、「実行しよう」と決断する判断基準は?

古鍜冶さん:他の人に話してみて、面白いと思ってもらえるかどうかです。

例えば、社内で盛り上がったアイデアでも、友達に話すと全く笑ってもらえないこともあります。常日頃からアイデアを周りに話すことを習慣にしています。

提供:ミギナナメウエ

発言は否定せず磨いていく

-----ミギナナメウエな企画を続々と発案されていますが、周りと差をつけるために工夫していることは?

古鍜冶さん:差をつけること自体はあまり意識しておらず、「一番自分たちが面白いことをする」ことを意識しています。

工夫していることを強いて言えば、常識に捉われないことです。社会では「これを言ってはいけないのでは」「これを言ってはシラケるのでは」と発言を控えるシーンも多いかと思いますが、当社は「発言しないことは悪」というスタンスです。

想いや考えを全て発言することで、面白いアイデアが出てくると思っています。

-----他のメンバーがアイデアを出しやすくするために、工夫していることはありますか?

古鍜冶さん:否定しないことです。会議においても、発言やアイデアにはプラスの返事をし、そこからブラッシュアップしてその発言・アイデアを磨いていくようにしています。

-----新しい挑戦を続けるにあたって、周りの反応や厳しい声にくじけそうになることは?

古鍜冶​​​​​​​さん:多少ショックを受ける時もありますが、何も関心を持たれないよりは良いと考えています。想像とは違う反応が返ってきても、それも学びの一つ。逆に、何も反応が得られないほうが怖いです。

提供:ミギナナメウエ

自分が満足できる働き方を

-----これまでを振り返って、「楽しかった」「やって良かった」と思う経験は?

古鍜冶​​​​​​​さん:会社としてゼロから1を生み出して、それを社会に評価してもらえる経験はとても面白いです。

また、やって良かったと思う経験を挙げるとすれば、若いうちに起業したことでしょうか。若いということは、それ自体が価値になります。同じことをしていても、“若い”という点で評価してもらえる、見返りを求めずに可愛がってもえらる、といったことがありました。

-----古鍜冶さんにとって“働く”とは?仕事への向き合い方を聞かせてください。

古鍜冶​​​​​​​さん:僕にとって、仕事と遊びは一緒です。働くこと=遊び。遊び=働く。趣味に近いです。

遊びと仕事の境界線は曖昧。仕事の中にも遊びと思える瞬間もありますし、遊んでいる時にも仕事のことを考える時間があります。自分が楽しいことをやっているだけなので、「やりたくない」と思うことはあまりありません。

働き方についていろいろな考え方はありますが、自分が満足できる働き方ができればいいのではないかと思っています。

力強い点をつくって線を繫げていく

-----最後に、「仕事を楽しみたい」と考えている若者に向けて、伝えたいことやアドバイスをいただけますか?

古鍜冶さん:やりたいことって、すぐに見つかるものではないと思います。なので、何でもいいので、いろいろなことに触れてみればいいのではないかと思います。

ただ、触れる時には、自分の限界まで触れる!

よく、「とりあえずいろいろな経験をすれば、点がたくさんでき、それがつながって線になる」と言われることがありますが、弱い点だらけでは線はうまく繋がりません。

一つ一つにしっかりと向き合って本気で努力することで、その経験がしっかりした点となり、うまく線として繋がっていくのではないでしょうか。

国際交流イベント団体の代表として100人規模のイベントを毎週開催、人脈をつくるために銀座のブランド店から出てきた人に声をかけるなど、一つ一つに本気で向き合うことで力強い点をつくり、それをつなげて事業を展開している古鍜冶さん。

全力を出し切ることで充実感を感じることができるスポーツと同じように、働くことにおいても、仕事・キャリアの過程で出会うさまざまな出来事に本気でとことん向き合うことこそが、仕事を楽しむためのコツなのかもしれません。

出典元:ミギナナメウエ
出典元:就活TV

【関連記事】


hatenaはてブ


この記事の関連キーワード