国連が2030年までに世界が達成すべきゴールとして掲げた持続可能な開発目標「SDGs」について、もはや知らないビジネスパーソンはほとんどいないだろう。しかし、今のSDGsは果たして本当の意味で地球環境を守る役割を果たしているのだろうか。
株式会社朝日新聞社は「朝日地球会議」の関連企画「朝日地球会議plus」を立ち上げ、2月17日(水)に経済思想家・大阪市立大学准教授の斎藤幸平氏を迎えたオンラインシンポジウム第1弾「斎藤幸平さんに聞く・いまのSDGsでは地球のために『きれいごと』にすらなっていないこれだけの理由」を配信する。
「朝日地球会議plus」とは
「朝日地球会議」は、朝日新聞社が目指すメディアのあり方を実践する国際シンポジウム。
昨年はコロナ禍でオンライン開催とならざるを得なかったが、結果として過去最多の申込者と視聴者を得ることができたことから、参加者らの知的好奇心に応えるスピンオフ企画として「朝日地球会議plus」を発足したという。同イベントは3月以降も第2弾、第3弾を控えている。
オンラインシンポジウム第1弾
今回のシンポジウムでは、ベストセラー『人新世の「資本論」』の著者である斎藤氏をゲストに迎える。同氏は、かつてマルクスが宗教について、危機的な状況を直視させない役割を果たす「アヘンである」と批判したことをもじって「SDGsは現代版の大衆のアヘンである」と語る。
いまのSDGsは「きれいごと」だからいけないのではなく、「ぬるすぎる」ことが問題なのだと指摘し、現代の資本主義システムを根本的に変えることなしにはその実現はありえず、かえって地球の深刻な危機の原因から目を背ける役割を担ってしまっているのだとしている。
人間が考えなければならない本当の問題は何か、SDGsをめぐる動きを出発点に斎藤氏と考えていく。
聞き手は、朝日新聞オピニオン編集部記者・高久潤氏。
【イベント概要】
日程:2月17日(水)20:00から配信開始。
(※2月28日(日)までオンデマンドで視聴可能)
場所:オンライン
参加費:朝日新聞デジタル有料会員は無料
有料会員の登録がない人は1000円(税込)
申し込み方法やそのほか詳細な内容は同社プレスリリースを参照。SDGsに関して理解を深めたい人や、地球環境保全のためのビジネスを立ち上げたいと思っている人などにとって、新しい視点が得られるきっかけともなりそうだ。
出典元:「斎藤幸平さんに聞く・いまのSDGsでは地球のために『きれいごと』にすらなっていないこれだけの理由」
出典元:「朝日地球会議」
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