起業を目指して準備中だが、メンバーが自分のみで先々が心配なビジネスパーソンもいるのではないだろうか。
株式会社ファインディールズが、GOB Incubation Partners株式会社と一般社団法人Work Design Labより出資を受け、1月末に創業した。
複業人材を活用した財務コンサルティング事業を展開していく。
ファインディールズとは
GOBの取締役CFOであり、一般社団法人Work Design Labのパートナーでもある村上茂久氏が創業。
同氏が培ってきた財務やファイナンスに関するコンサルティング事業等を、複数の事業に関わる複業人材を活用しながらスタートアップから大企業まで幅広く提供していく。
財務コンサルティングの特長
同社の提供する財務コンサルティングは、複業人材がチームを組んで事業計画の作成や資金調達を支援をすることが大きな特徴。
実際のコンサルティングでは、ZoomやSlackといったオンラインツールを用いるため、クライアント企業と複業人材は簡単にコミュニケーションがとれる。
そして学術的な理論のみならず、ビジネスの現場で実際に必要とされる実務の両方を踏まえた最新の知見からコンサルティングをしていくという。
支援対象の例としては、資金調達などスポットでCFOが必要なスタートアップ企業、プロジェクト単位で財務の役割や視点が必要な企業、財務に関する不安を抱えていたり財務人材が不足したりしている地方の中小企業、新規事業等において財務的な視点や支援が必要な大企業だとしている。
会社設立の経緯となった2つの社会課題
主に2つの社会課題が、会社設立の契機となったという。
1つは、企業の財務をサポートする人材の不足。初期のスタートアップ企業や中小企業においては経理担当はいるものの、財務の専門家は多くない。ほとんどの場合、代表が1人で財務や資金繰りを管理しているが、それでなくとも多数の業務を抱えている代表では、必ずしも財務を丁寧に見ることができない場合もあるという。
もう1つは複業人材の活用だ。デザイナーやエンジニアといった職種は副業しやすい一方で、ビジネスサイドである営業やマーケティング、事業開発、財務といった副業のマッチングは容易ではないと同社は指摘する。
ファインディールズの複業人材チーム
もともとWDLのネットワークを活用した複業人材チームによる財務支援の取り組みから始まっており、これまで複数社に向けて実証的に展開してきたものをより深化させるために法人化したそうだ。
そのため、その分野の見識や具現化のための実務力を持って各界で活躍するメンバーが、複業という立場から事業支援に柔軟に参画できるというこれまでにない仕組みとなっているという。
そのほか詳細な内容は同社プレスリリースを参照。起業後に頼れるパートナーとしてチェックしておくと、いざというときに心強い味方となってくれそうだ。
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