新型コロナウイルスや働き方改革により、テレワークをはじめとする場所に縛られない働き方に注目が集まっている。「いつかは移住したい」と考えて、移住先を探している人も少なくないのではないだろうか?
株式会社宝島社の月刊誌「田舎暮らしの本」は、1月4日(月)発売の2月号で「2021年版 第9回 住みたい田舎ベストランキング」を発表した。
どのような田舎が移住先として注目されているのか?この記事では、同ランキングの結果を「若者世代部門」にフォーカスして紹介する。
移住・就労支援など272項目を調査
移住定住の促進に積極的な市町村を対象に、移住支援策・医療・子育て・自然環境・就労支援・移住者数などを含む272項目のアンケートを実施。
645の自治体から届いた回答をもとに、田舎暮らしの魅力を数値化し、人口10万人以上の「大きな市」・人口10万人未満の「小さな市」・「町」・「村」の全4グループに分けてランキングした。
また、世代によって移住者のニーズや施策が多岐にわたるため、全世代対象の「総合部門」のほか、「若者世代部門」「子育て世代部門」「シニア世代部門」の全4部門を設置している。
大きな市「愛媛県西条市」が4冠
「大きな市」ランキングで1位を獲得したのは、愛媛県西条市。総合部門・若者世代部門を含む全ての部門で1位となった。
市内に特急停車駅が2つ・高速道路ICが3つ・松山空港まで車で1時間弱という抜群の交通アクセスや、工業地帯があり求人が豊富なこと、多様な自然、安くておいしい食材に恵まれていること、湧水が豊富なため水道代が無料の地域もあることなどが住みやすさのポイントだという。
小さな市「大分県豊後高田市」が4冠
「小さな市」ランキングでは、大分県豊後高田市が全4部門で1位を獲得した。
168項目におよぶ移住・定住支援や都市機能がコンパクトな地域に集中していること、泉質の異なる6つの温泉が身近にあること、地域の人と移住者の交流が盛んなこと、国東半島の自然と歴史が住みやすさのポイントだという。
なお、同市は9年連続でベスト3入りしている。
町では「島根県飯南町」が3部門で1位
町ランキングでは、総合部門・若者世代部門・子育て世代部門の3部門で、島根県飯南町が1位を獲得した。
住まいに関する支援制度の豊富さや移住者の受け入れに積極的な風土、高等教育と医療の充実、伝統文化が根付いていること、米や果樹、和牛など食の宝庫であることが住みやすさのポイントだという。
村、若者世代1位は「長野県木島平村」
村ランキングで若者部門1位を獲得した村は「長野県木島平村」。
コンパクトで生活に必要な施設へ車で15分以内にアクセスできることや、北陸新幹線飯山駅から車で約15分という立地、米と野菜が安くておいしいこと、温泉・スキー・キャンプ・登山などが楽しめること等が住みやすさのポイントだという。
なお、総合部門では「長野県宮田村」が1位を獲得している。
詳細は同社プレスリリースを参照。「田舎暮らしの本 2月号」では、全国を12エリアに分けたエリア別のランキング等も公開している。
移住先を考える際の参考にしてみてはいかがだろうか?
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