若手でもキャリアアップのための学びに熱心な人は、ビジネス書の新刊情報を小まめに確認しているのではないだろうか。「昨年読み逃した人気ビジネス本はなかっただろうか」と改めて振り返っているビジネスパーソンへ、参考になりそうなランキングを紹介する。
新刊ビジネス書情報誌「TOPPOINT(トップポイント)」は、定期購読者専用WEBサービスにおいて「2020年最も多く閲覧された書籍Best10冊」を発表した。
「TOPPOINT」とは
「TOPPOINT」は、毎月数多く出版されるビジネス関連の新刊書の中から、「一読の価値ある本」を厳選し、その要約を紹介する月刊誌だ。
1987年の創刊以来、30年以上にわたって第一線のビジネスリーダーを中心に愛読され、現在も1万人以上の読者に購読されているという。
「TOPPOINTライブラリー」集計によるランキング
「TOPPOINT」では、定期購読者専用WEBサービス「TOPPOINTライブラリー」を提供し、最新号から過去のバックナンバーまで、「TOPPOINT」で紹介した1700冊以上の書籍の要約を掲載。
毎年12月には年間閲覧数を集計、その年で最も多く読まれた上位10冊を選出している。昨年も「2020年最も多く閲覧された書籍Best10冊」が決定し、そのラインナップを発表した。
2020年最も多く閲覧された書籍Best10冊
1位 『FACTFULNESS』ハンス・ロスリング 他著
2位 『プロカウンセラーのコミュニケーション術』東山紘久 著
3位 『共感経営』野中郁次郎、勝見 明 著
4位 『絶望を希望に変える経済学』アビジット・V・バナジー 他著
5位 『上杉鷹山の経営学』童門冬二 著
6位 『直観を磨く』田坂広志 著
7位 『危機と人類〔上〕〔下〕』ジャレド・ダイアモンド 著
8位 『ポストコロナの経済学』熊谷亮丸 著
9位 『コーチングの神様が教える「できる人」の法則』マーシャル・ゴールドスミス 他著
10位 『SUPER MTG スーパー・ミーティング』スティーヴン・G・ロゲルバーグ 著
2年連続で『FACTFULNESS』が首位に
集計の結果、2020年に最も多く読まれた要約は、昨年と同様に『FACTFULNESS』となった。
データを基に世界を正しく見る習慣「ファクトフルネス」について説いた同書は、2019年1月に邦訳版が刊行され、好評を博している。
その勢いは2020年になっても衰えず、コロナ禍におけるビジネス書ニーズの高まりを背景に、同書は引き続き好調なセールスを維持。
「TOPPOINT」においても、今年新たに購読を始めた読者からの閲覧を中心にアクセスを伸ばし続け、2年連続で「最も多く閲覧された書籍」になったとしている。
同書は2019年上半期の「TOPPOINT大賞」をはじめとして、様々なビジネス書大賞に輝いた良書だ。そのほかの詳細な情報は同社プレスリリースを参照。
毎月数多に出版されるビジネス関連の新刊書の中から、自分に必要な一冊を掘り出すのは容易ではない。同ランキングを参考に、気になる一冊を手に取ってみては。
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