ある事業を思いついたとして、それがビジネスとして成り立ち成功するのかどうか…そこを見極めるヒントとなる書籍の続編が登場した。
株式会社翔泳社は11月、デイビッド・J・ブランド氏、アレックス・オスターワルダー氏著「ビジネスアイデア・テスト 事業化を確実に成功させる44の検証ツール」を発売した。
ビジネスアイデア成功の判断は主観よりエビデンス
同書は、事業のアイデアが成功するか否かを見極める「実験」の完全ガイド。世界的にベストセラーとなった「ビジネスモデル・ジェネレーション」の続編だ。
ビジネスアイデアが成功するかどうかの判断は「主観」より「エビデンス」とする同書。ユーザーにとって魅力的か、技術的に実現できるか、経済的にやっていけるのかを検証するために、使えるツールを網羅しているとか。
起業家や事業開発の担当者、ビジネスアイデアのあるすべての人必読の書としている。
顧客発見の実験と顧客実証の実験
顧客発見の実験では、顧客へのインタビュー、エキスパート・ステークホルダーへのインタビュー、パートナーとサプライヤーへのインタビュー、ある1日などを調査。
検索トレンド分析、ウェブトラフィック分析、オンラインフォーラム、営業チームのフィードバック、顧客サポート分析といったデータ分析を行っている。
また、オンライン広告やメール・キャンペーン、ソーシャルメディア・キャンペーン、紹介制度などの興味の発見について、加えて3Dプリント、ペーパープロトタイプ、ストーリーボードなどの議論のためのプロトタイプにも触れていく。
顧客実証の実験では、クリック可能なプロトタイプ、単一機能のMVP、マッシュアップなどのインタラクションのプロトタイプで、行動要請、シミュレーションの実験を行ったとしている。
著者紹介
著者デイビッド・J・ブランド氏は、2015年Precoilを設立し世界中の企業で新規のプロダクトやサービスの実証実験を支援してきたとし、米シリコンバレーの複数の起業家育成プログラムで講師を務めているという。
アレクサンダー・オスターワルダー氏は、2015年「経営思想のアカデミー賞」と呼ばれるThinkers50に選出、2019年同4位にランクインした人物。
世界中の大学やビジネススクールに客員講師として招かれてきた一方、一流企業やフォーチュン500企業の戦略・イノベーション関連のプロジェクトにも参画しているという。
出典元:翔泳社の本
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