新型コロナウイルスの影響が長期化し、雇用や就業環境などにも変化が現れつつある。このような時代において、企業はどのような人材を求めているのだろうか?
帝国データバンク(TDB)は11月11日(水)、新型コロナウイルス感染症に対する企業の見解についての調査結果を発表した。
求める人物像、トップは“意欲的”
調査は、TDB景気動向調査2020年10月調査とともに行ったという。
企業に、採用活動において、どのような人物像を求めているかを尋ねたところ、最も高かったのは「意欲的である」(43.1%)という回答。
次いで、「コミュニケーション能力が高い」(41.0%)「素直である」(25.4%)「真面目、または誠実な人柄」(19.5%)「専門的なスキルを持っている」(18.1%)と続いた。
小さな企業は即戦力を求める傾向
従業員数別にみると、101人以上の企業においては「コミュニケーション能力が高い」がトップに、100人以下の企業では「意欲的である」がトップとなっている。
5人以下の企業においては「専門的なスキルをもっている」が唯一2割を超えていることから、小さな企業ほど、より即戦力となる人材を欲している様子が伺える。
他方で、300人を超える企業では「創造性がある」「主体性がある」「問題意識が高い」といった人材像が上位にあがった。
主体性・変革型人材へのニーズが高まり
2017年2月に実施した「人材確保に関する企業の意識調査」と比較すると、多くの企業が“意欲的であることやコミュニケーション能力が高い人材”などを求める傾向は変わっていないが、その割合は低下。
一方で、リーダーシップや主体性の高さなどを求める企業が増加している。加えて、問題意識が高い「変革型人材」や専門的なスキルを持つ人材を望む傾向が高まった。
さらに、企業からは「オンラインでのコミュニケーションスキルを求める」という回答があるなど、今後定着するであろう新しい就業環境に適応する能力も求めれらているという。
調査では他にも、新型コロナウイルスによる業績への影響についても質問。調査結果は同社プレスリリースにて見ることができる。
企業がどのような人材を求めているのかを知って、これからのキャリアや働き方を考える参考にしてみてはいかがだろうか。
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