総合人材サービスを手掛けるパーソルグループのパーソルワークスデザイン株式会社と、 パーソルテクノロジースタッフ株式会社、パーソルイノベーション株式会社の3社は協業して、宮崎県日向市が主催する「ワーケーションオフィス調査事業」に参画し、9月より実証実験を開始している。
併せて、IT系人材を対象に「1週間限定のおためし移住体験」参加者を期間限定で募集中だ。
新型コロナで注目度高まる「ワーケーション」
同社によると、新型コロナウイルス感染症の影響で、リモートワークや、「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた「ワーケーション」など、場所や時間にとらわれない新しい働き方に注目が集まっている。
とはいえ、実際にこういった働き方ができるのは、フリーランスや、フルリモートワークが認められている一部企業の社員、場所にかかわらず求人がある専門職などに限定され、地方への移住やワーケーションを希望していても、仕事の面で断念せざるを得ないケースも少なくないという。
ワーケーションの事業化を目指す宮崎県日向市
宮崎県の日向市では、市内の観光コンテンツの強みとリモートワークを組み合わせたワーケーションの事業化を検討しており、ワーケーションや移住による人口の増加や企業誘致の可能性を模索する取り組み「ワーケーションオフィス調査事業」をスタート。
パーソルグループはこの実証実験に参画し、「はたらく場所」に加えて「多様な仕事」を提供することで、地域の活性化(関係・移住人口)を促進し、事業化の可能性を検証していく。
初回はサーファー×エンジニアのワーケーション体験を募集
9月からは期間限定の体験型プログラムを実施。具体的な施策の1つは「ワーケーション施設を仕事付きで運営」すること。ワーケーション施設の運営受託に加えて、施設の利用者に多様な仕事を提供していく。
日本有数のサーフスポット「金ヶ浜」「お倉ヶ浜」がある日向市は、「サーフタウン日向」構想を掲げている。まずは海が好きな人やサーファーをターゲットにし、9月より期間限定の体験型プログラムとして、「1週間限定のおためし移住体験」募集を開始。
ワーケーション実施施設は、全国でも有数の人気サーフスポット「金ヶ浜」から徒歩0分の立地で、「朝波に乗ってから仕事がしたい」「仕事が終わったあと、サーフィンができたら」という人にはおすすめだという。
今回の募集は、SE・プログラマ、WEBクリエイター、開発エンジニアなどのIT系職種の経験者限定で、フリーランスとしての就業も対象となる。詳細については同社プレスリリースを参照。
【宮崎県・日向市 お仕事紹介付きワーケーション事業「Surf Office」】
◆対象期間
・2020年9月~2021年3月
実証実験(マーケティング・体験・モニタリング)
・2021年4月以降
実証実験の結果を受けて事業化を検討
◆実施場所
STAIRS OF THE SEA
宮崎県日向市大字平岩2217-3
今回の実証実験は日本でも数少ない取り組みだという。今後は、さまざまな職種の人たちにとっても、ワーケーションが身近な働き方になっていくかもしれない。
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