近年、20代の起業家という存在は珍しくなく、学生でありながら起業する人や、会社に勤めながら副業として起業する人など、そのかたちも様々だ。
9月第1週は、起業のためのノウハウ提供や、起業応援コミュニティ、起業のサポートなど、起業家を応援するためのサービスが続々登場した。
この記事では、U-NOTEが9月第1週に伝えた「起業を目指す人のためのサービス」をいくつか取り上げ、紹介する。
起業を検討中の人、起業のタイミングに迷っている人、起業に向けて動き出したものの課題に直面している人などは、このようなサービスをうまく活用し、目標に向かって一歩を踏み出してみてはいかがだろうか。
起業家のためのサービス
オンラインコミュニティ「NEXTA」
株式会社ガイアックスは、NPO法人ETIC.と共同し、社会課題解決に取り組む人・挑戦をはじめる人を応援するオンラインコミュニティ「NEXTA(ネクスタ)」を始動した。
「誰もが起業家になれる」をモットーに掲げ、自分の人生を自らの意志で切り拓いていく人や挑戦を始める人に対して、動画配信コンテンツの提供や起業家との対話イベントを開催していく。
主なコンテンツは、起業家のプレゼン動画のYouTube配信と、毎週木曜の夜に起業家や社会課題に対する活動家を招いて開催する双方向型オンライン交流イベント。
起業家のプレゼン動画のYouTube配信では「なぜこの事業をやるのか」「はじめたきっかけ」など、起業家の思いを語る動画を公開する。
また、ETIC.の宮城治男代表理事と同社の上田祐司代表が登壇するオンラインカンファレンスを定期開催する。
最初は漠然とした想いで参加していた参加者が、このコミュニティを通じて起業へと道筋を歩み、同コミュニティでゲストとして語り手となり、コミュニティメンバーがそれを応援していく、挑戦のサイクルと応援のコミュニティづくりを目指す。
出典元:挑戦を始める人を応援するオンラインコミュニティ「NEXTA」始動、毎週木曜夜に交流型イベントを開催
専門家ネットワーク「Luatsu」
株式会社Luatsuは9月3日(木)、アジアビジネスに関わる日本人起業家・スタートアップを支援する専門家ネットワーク「Luatsu(ルーツ)」をスタートした。
ネットワークの中心は、東南アジアや日本の起業家やスタートアップを支援する弁護士、会計士、コンサルタントなどの専門家。
彼らは、専門業務として起業家やスタートアップをサポートするだけでなく、投資も含めたより踏み込んだ「当事者」の一員として支援体制を整えていくという。
また、アジアにおける拡大期やエグジットに向けた複雑なコンプライアンスについても、専門家として支援を行う。
日本やアジアから世界を変える起業家やスタートアップと共に歩むため、組織の枠を超えた活動を目指し、日本のスタートアップが海外事業で活躍できるようネットワークを強化していくとしている。
出典元:世界で戦う起業家をバックアップ!日本人によるアジアビジネスを専門家が支援するネットワーク「Luatsu」始動
コラム「ポッシュFの起業・スタートアップのためのアドバイス」
株式会社ウェブリーブルは、起業・スタートアップのためのビジネススクール「アタッカーズ・ビジネススクール」のサイト上に、起業家へ向けたコラム「ポッシュFの起業・スタートアップのためのアドバイス」を公開した。
同スクールのメールマガジンとして好評だった同名記事を、サイト上でもコラムとして公開していく取り組みで、起業からの学びを伝える起業アドバイスと、人気映画コラムの再編集版を公開する。
起業アドバイスは全12回の連載となり、「いつから起業すべきなのか」「設立日や印鑑などはどのように決めるべきか」「個人事業主と会社ではどちらからはじめるべきなのか」といった具体的な起業アドバイスを提供。
13回目以降の「映画から学ぶ起業家へのアドバイス」は、かつての人気映画ブログを起業家向けに再編集したもので、映画から起業に必要な様々な事象を学ぶ論評に変更している点に注目だ。
出典元:起業のタイミングって?設立日はどう決める?アタッカーズ・ビジネススクール、起業家へ向けた新コラムの連載を開始
起業家向けの無料オフィス支援プログラム「FLAP」
株式会社アプリコット・ベンチャーズは、創業準備中・創業期の起業家向けの無料オフィス支援プログラム「FLAP」第10期の募集を9月11日(金)まで行っている。
9社の採択企業に対し、6カ月間の無料オフィス支援および各種サポートプログラムを提供する。
採択企業は、渋谷の「Plug and Play Shibuya powered by 東急不動産」でのオフィス支援プラン、もしくは「GUILD SHIBUYA」でのリモート登記プランのいずれかを、10月1日(木)から6カ月間無料で利用することが可能に。
また、同プログラムに参加することで、FLAP採択企業のネットワーキングや、先輩経営者・各分野のプロフェッショナル・同社メンバーによるメンタリング、事業テーマ選定にあたるリサーチ支援を受けられるといったメリットもある。
応募条件は、「会社を設立して6カ月以内・または6カ月以内に会社設立を予定していること」「IT関連のスタートアップであること」「コミュニティに積極的に関わること」の3点だ。1次選考(書類)と2次選考(面談)を経て採択企業を決定する。
出典元:6カ月間の無料オフィス+各種サポート!創業準備中・創業期の「起業家向け支援プログラム」第10期の募集開始
起業家におすすめの書籍
起業を目指す人が参考にできそうな書籍も登場している。
「LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単!SNS仕事術」
株式会社CCCメディアハウスは、「LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単!SNS仕事術」を発売した。
著者の堤建拓氏は社会人経験1年半のときに自己資金もコネもない中、英会話スクールをオープンさせ、SNSを活用することでビジネスを成長させてきたという。
そんな著者が自身の経験をもとに経験のない個人がビジネスで成功するためのSNS活用ノウハウをまとめたものが同書だ。
第1章、第2章では自分に合ったSNSがわかる方法、第3章では単なるやり取りを営業や販促に変えるコミュニケーション、第4章では集客について、第5章では売り上げを最大化するための公式、第6章で起業家として必要な資質を理解できるような構成となっている。
著者によるとこの本は、勇気ある決断をした起業家たちのための1冊だという。
出典元:SNSでビジネスを軌道に乗せる!「LINE公式アカウントの達人が教える 超簡単!SNS仕事術」発売
『NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX』
株式会社日経BPは10月23日(金)、『NO RULES(ノー・ルールズ) 世界一「自由」な会社、NETFLIX』を発売する。
革新的かつ自由な企業の型破りなカルチャーをもつオンラインストリーミングサービス「Netflix」の共同創業者が、「Netflixはどうやって190カ国で2億人を獲得できたのか?」「Netflixビジネスとカルチャーの真髄」といった内容を中心に語る。
同書によればNetflixの成長を支えるのは、「物事を根本からとらえ直し、従来の慣習や常識を覆す」という独創的なビジネスカルチャーだという。
「引き留めたくない社員は辞めさせる」「社員の休暇日数は指定しない」「上司を喜ばせようとするな」など、Netflixが掲げる「脱ルール」カルチャーには、新常態の働き方とマネジメントが凝縮しているそうだ。
出典元:型破りな「脱ルール」カルチャーとは?「Netflix」共同創業者が初めて自分の言葉で語る書籍が10月23日に発売へ
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