株式会社インテージは、日本を含む世界20カ国のマーケターを対象とした調査から導き出した「日本のマーケター自身が描く、2025年のありたい姿」の分析結果を公開した。
7月に公開した「世界編」に続く「日本編」である。
いまのマーケターが描いた5年先の未来
今回分析した調査は、2019年8月に、世界20カ国のミレニアル世代を中心とする若年層マーケター500人、シニアマーケター500人と、日本の若年層マーケター500人、シニアマーケター500人の計2000人を対象に、インターネットとワークショップで調査を実施したもの。
同社独自のリサーチ&創発プログラム「デ・サインリサーチ」によって、マーケター2000人の意識の中にある未来を「マインドディスカバリーマップ」として見える化した。
コロナ禍で企業のマーケティング活動に大きな影を落とす中、困難を乗り越えるエンジンとなる想いを届けるべく、コロナショック以前に実施した“マーケター自身が想う近未来のありたい姿”をあえて公開したそうだ。
「象徴的人物の描写」に期待するミレニアル、シニアは「品質と先進性を備えたモノづくり」
同社は、図表をもとに日本のミレニアル世代を中心とする若年層マーケターと、よりキャリアの長いシニアマーケターのマップからわかった特徴を紹介している。
ミレニアルマーケターのマップには「ペルソナ」と「Instagram」というキーワードが並んでいることから、「象徴となる人を描く」、すなわち生活者に共感される“顔が見える”ロールモデルを創りたいという期待が読み取れるという。
一方、シニアマーケターのマップに並ぶキーワードは「品質」「高品質」「商品」。その近くに「先進性」「挑戦」とあることから、「品質と先進性を兼ね備えた商品やサービスの創造に挑戦したい」というモノづくりへの期待が集まっているとのこと。
このことから、同じ日本のマーケターであっても、世代によって期待するアプローチの方向性に大きな違いがあることがわかったそうだ。
2025年に向けた「戦略」と「社会課題への対応」にも世代間差
そのほか、2025年に向けたマーケーターの「戦略」として並んだキーワードから分析すると、ミレニアルはIoT・AIを駆使して、グローバル視点で緻密に市場を捉えていくこと、シニアは働き甲斐と自己実現に向け人脈の構築が戦略に必要だと見ているという。
「社会課題への対応」というテーマでは、ミレニアルマーケターはマーケティングの概念がすでにソーシャルデザインとなっており、生活者からの問題提起ツールとしてSNSを活用するべきだと考えていること。
シニアマーケターは日本と海外で課題を区別すべきだと捉え、社会貢献におけるIT活用が連想上は希薄であることが判明している。
このレポートの全容は、同社プレスリリースから読むことができる。
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