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22卒就活生は、リスクヘッジをしつつも自分のやりたいことを諦めない!イチミが都内大学生の就活意識を調査

さえきそうすけ

2020/07/27(最終更新日:2020/07/27)


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イメージ画像:AdobeStock

イチミ株式会社は今年6月、2022年度卒業予定の都内在住の大学生103名を対象に調査を実施。7月、彼らのリアルな声をまとめた「コロナ世代の就活意識調査書(2020.6)」を発表した。

同社によると、新型コロナウイルスの影響で生活者の意識は大きく変化し、就活生も例外ではなく、2021年度卒の就活生はオンライン選考やオンライングループディスカッションなど、慣れない選考形式や新卒採用中止を経験、苦戦を強いられているという。

このような状況で、来年就活シーズンを迎える2022年度卒業予定の学生を対象に、コロナ禍における就活への意識変化を調査した。その結果、キャリアの理想と現実の間で揺れる若者たちの姿が浮かび上がってきたという。

「コロナにより就活の方針が変わった」が60.2%

まず、コロナを受けて就職活動の方針が変わったのか尋ねると、「就活の方針が変わった」という学生が60.2%にのぼったそうだ。

具体的に何が変化したのかについては、「志望業界の見直し・変更」や「焦りが増えるといった精神面の変化」、「危機感による就活時期の前倒し」や「選考形式の変化」などの回答を得たという。

同社では、理想のキャリアや叶えたい夢と厳しい現実の狭間で、キャリアプランを白紙に戻そうとする動きがあるのに加え、安定を求めるようになったり、リストラの可能性が低い職に惹かれたりと、より堅実に仕事を選ぶ学生が増えていると分析。

また、「企業について調べる際にコロナの影響でどんなことが起きたか、いかに対応していたかを確認するようにした」「自分の会社選びの基準に、コロナを受けての社員への対応も入れるようになった」という声もあがった。非常事態を受けての企業の体力や、社員への対応などを注意深く観察する傾向が生まれているという。

企業選びは事業内容がトップ。雰囲気や企業理念も大事

「あなたは就活で企業のどのような部分を見ますか?」との質問には、「事業内容(68.9%)」「人の雰囲気(65%)」が過半数以上を占め、「給与(45.6%)」「企業理念(38・8%)」と続いている。

自分がやりたいと思う、興味のある事業をやれるかどうかという視点を持ちつつも、コロナの影響がしばらく続くといわれる昨今、景気悪化の非常事態時にも生き残れる事業を行っているかどうかに着目していると、同社では分析している。

「コロナによって変化した市場においてどういった対応をしたのかや、営業利益が4Qで例年と比べてどのくらい減ったのかIRで見て選考を受ける」「企業の未来可能性(を見て受けるかどうか決める)」といった声も。

現実を見つめる一方で、会社の規模(18.4%)や福利厚生(31.3%)といった項目を抑え、「ヒトの雰囲気や企業理念を見る」という回答も多く、社員やビジョンへの共感といった、働くマインドを大きく左右する要素も企業選びのポイントだという。

3人に2人以上がコロナ収束後も「オンライン選考を続けてほしい」

「コロナが収束後、オンラインでの就活は続けてほしいですか?」という質問には、66%の学生が「オンラインでの就活を続けたい」と回答。

理由としては、「企業側の金銭負担も減り地方学生も参加しやすくなる」「遠方の企業も視野に入る」「移動時間が省ける」「効率が良い」といった声があがっている。

一方、「オンラインよりも対面の方がよい」という意見もあり、「直接企業の方にお会いしたい」「しっかりとした緊張感の中で話を聞きたい」「お互い雰囲気などのイメージが湧きやすい」という声があがったそうだ。

対面でしか感じ取れない情報はもちろんあるが、時間とお金をかけて何度も現地に足を運ぶ必要性への疑問や、地方と都会の就活格差の是正といった観点から、今後もオンライン就活の普及、一般化を望む声が多かったという。

同社は今回の調査結果を受け、厳しい現実を見つめ堅実に行動しようとする情報感度の高い就活生の姿とともに、リスクヘッジしつつも自分のやりたいことを諦めないという就活意識も浮かび上がったとしている。

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