東京都は7月15日(水)、現在の新型コロナウイルス感染状況を最高段階の「感染が拡大していると思われる」に引き上げ、都民への注意を呼びかけた。
医療体制はもちろんのこと、日々の生活やビジネスにおいても不安が拭い切れない状況ではあるが、今週も、新しいかたちでの営業支援など「BtoB向け新型コロナ支援サービス」が次々と発表された。この記事では、その中からいくつかを採り上げ、紹介する。
TABIPPOとLIGが業務提携し、旅行業界を支援
「旅で世界を、もっと素敵に。」をビジョンに掲げ多角的なアプローチで旅を広める株式会社TABIPPOと、観光事業に積極的に取り組む株式会社LIGは7月14日(火)、包括的な業務提携を発表。これにより、企画から開発・コンテンツ制作・PRまでのサービスを一貫して行うことができるようになり、今後は新型コロナウイルスの影響でダメージを受ける旅行業界を積極的に支援していくとしている。
マーケティング・PR支援
旅や仕事に対する関心が強い若年層に向け、PR・マーケティング支援を実施。「ワーケーション」、「グリーン・ツーリズム」、「ブルー・ツーリズム」など、注目キーワードを様々な切り口で支援するという。
オフショア開発
LIG日本本社のクリエイティブチームとフィリピン支社の開発チームが、ハイブリッドなオフショア開発を提供。高品質なECサイト・アプリ・システムなどを、安価に開発する。
サイト制作
マーケティング知見を活かし、キャンペーンサイトやWebサービス、メディアサイトを制作。コンテンツ制作やSNS連携など、リリース後の運用にも伴走する。
地方創生支援
地元の魅力を再発見する「マイクロツーリズム」を推進し、地域コンテンツの掘り起こし、地域資源を活かした企画・モデルコース立案、3密を避けた取材、オンラインイベントの実施などを行う。
2社によれば、この4つのポイントいずれかでも、すべてをシームレスに提供することも、どちらも可能だという。
出典元:PRからオフショア開発まで。TABIPPOとLIGが業務提携し、旅行業界を支援
宿泊施設応援サイト「さんみる」公開
株式会社ヒューマニックは7月13日(月)、宿泊施設の感染症防止対策を旅行者視点で紹介する宿泊施設応援サイト「さんみる」の公開を発表した。
「さんみる」では、全国のリゾートホテルや旅館の感染症防止対策を、「フロント・食事・施設内・従業員・その他」の5つの視点で掲載。具体的な取り組みを写真や動画で発信するとともに、支配人や女将からのメッセージや施設情報も紹介している。
現在、サイトに情報掲載を希望する宿泊施設の募集を行っている。
出典元:宿の感染症対策、5つの視点で紹介。withコロナ時代の宿泊施設応援サイト「さんみる」公開、掲載施設募集中(無料)
飲食店向けスマホメニューサービス
飲食店における感染予防対策のひとつとして、メニューをQRコードへ変換し、客のスマートフォンに表示ができるサービスが次々と登場している。
QRタッチレスメニュー
メニューデザイン研究所は、紙のメニューをQRコードに変換し、そのQRコードを飲食店のテーブルに印刷・配置することで、QRコードを読み取った客のスマートフォンでメニューを表示させることができるサービス「QRタッチレスメニュー」を無料で提供している。
スマートフォンでメニューを閲覧した客は、口頭で店舗スタッフに注文する。
店側は紙メニュー除菌の手間を省くことができるほか、別途端末の用意が不要などのメリットがあるという。
申込から納品までは簡単な4ステップの流れとなっており、印刷したQRコードをそのまま利用するほか、デザインテンプレートに埋め込むことも可能だ。
出典元:メニューブックの除菌の手間を省き、オペレーション軽減できる「QRタッチレスメニュー」無料でご提供!
「ExMenu」
株式会社AliveCastは7月15日(水)、完全無料の電子メニュー作成サービス「ExMenu(エクスメニュー)」を公開した。
飲食店はパソコンやスマホ、タブレットからメニューを登録。一度登録したメニューは追加・削除・編集できるため、「おすすめ」や「日替わり」の追加、金額の変更、季節メニューの追加・削除、売り切れ表示も可能だという。スマートフォンでメニューを閲覧した客は、口頭で店舗スタッフに注文する。
また、店舗でクラスターが発生してしまった場合、感染者と接触した可能性がある客へメールで通知する機能も実装している。
更に感染防止策を講じたい飲食店は、非接触で注文取りやレジ処理ができるスマホ注文・決済サービス「ExOrder(エクスオーダー)」に移行することもできるそうだ。
今後は、空席状況確認機能やSNSとの連動機能など、集客のための機能を8月までに追加予定だという。
出典元:飲食店のコロナ対策支援 客がスマホでメニューを見れる新サービス
「QR Order」
株式会社BlueIslandは7月15日(水)、QRコードを読み取るだけで注文ができるセルフオーダーシステム「QR Order」をリリースした。
スマートフォンでQRコードを読み込んだ客は、表示されるメニューから注文したいものを選び、スマートフォンで注文する。
注文内容はレシートプリンタで出力されるため、店側は商品の提供や会計を、そのレシートをもとにスムーズに行うことができるという。専用機器の用意は不要。
日英中韓の4ヶ国語に対応しており、インバウンド対策も万全だとしている。サービス利用料は有料(一部無料)。
出典元:【コロナ禍の飲食店経営の救世主】次世代セルフオーダーシステム「QR Order(キューアールオーダー)」今だけ新規申し込みキャンペーンを開催中!
小売・流通企業に向けたオンラインセミナー
株式会社ONE COMPATHは7月29日(水)13時より、店舗を展開している小売・外食企業に向けたオンラインセミナー「ニューノーマル時代における店舗と生活者のコミュニケーションとは?」を開催する。
地図検索サイト「Mapion(マピオン)」をベースとした「店舗検索サービス」や電子チラシサービス「Shufoo!」を運営する同社は、これまで店舗を展開している数々の企業を支援してきた。
今回セミナーでは、これまで蓄積してきたノウハウ・知見をもとに、店舗に求められるコミュニケーションについて解説。今すべきこと・できることは何なのか、逆境に負けない強い店舗を作るためのヒントを提供するとしている。
【オンラインセミナー開催概要】
開催日時:7月29日(水) 13:00~14:15(開場12:50)
参加方法:ZOOMを使用したセミナー(申し込み後の参加確定メールにてURLを送付)
参加費:無料(事前登録制)
対象:流通・小売・外食・その他店舗を展開する企業
出典元:小売・外食企業向け無料オンラインセミナーを開催 ニューノーマル時代における店舗と生活者のコミュニケーションとは?
YouTube公式チャンネル「SOW.TOKYO」
株式会社クリーク・アンド・リバー社のファッション事業部は7月16日(木)、YouTube公式チャンネル「SOW.TOKYO」を開設し、ファッションビジネスに特化したセミナー動画「SOW.TOKYOトーク」の配信を開始した。
「2020年コロナ時代のファッションビジネス」をテーマに、今後のファッションビジネスの在り方やファッション業界が今できること、この先生き残るために必要なことなどについて、前編・後編・特別編の3部構成で発信する。
スピーカーは、kumicom代表であり、ファッションビジネス・ジャーナリストでもある松下久美氏。
【特別編】では、今後のマーケティング活動に役立つ「ファッション・クリエイティブで大切にしたいキーワード」を紹介し、ファッション業界においてコロナ禍を生き抜くためのヒントや情報を多数掲載しているという。
出典元:SOW.TOKYO公式YouTubeチャンネル開設「2020年コロナ時代のファッションビジネス」セミナー配信開始!~コロナ禍で生き残るために必要なこととは?~
なお、各サービスの詳細は、各社プレスリリースにて確認ができる。
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