HOMEビジネス クラウドキッチンや観光復興ガイドなど...7月第1週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ

クラウドキッチンや観光復興ガイドなど...7月第1週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ

白井恵里子

2020/07/05(最終更新日:2020/07/05)


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全国的に新型コロナウイルスの新規感染者が再び増加傾向にあり、健康上でも、経済的にも、人々の不安は依然残ったままだ。

そんな中、新しい様式での営業再開や、これまでの形式に捉われないかたちでの新しいサービスなど、前向きな発表が今週も続いていた。

この記事では、7月第1週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」をいくつか採り上げ、紹介する。

飲食店向け支援サービス

クラウドキッチン「OUR KITCHEN」

株式会社アワーキッチンは、空きスペースをリノベーションし、デリバリー特化型クラウドキッチンのプロデュースを手掛ける。同社は6月29日(月)、8月オープン予定のクラウドキッチン「OUR KITCHEN」1号店の出展者募集を開始した。

クラウドキッチンとは、ネット注文とデリバリーに特化した店舗のため、客席がない。複数のシェフとオーナーが入居するキッチンスペースには、それぞれに独立した厨房設備があり、そこで複数のデリバリープラットフォームを活用しながら、デリバリー向け店舗を運営するという仕組みだ。

開業および運営に必要な登録手続きや配達要員の確保、マーケティングサポートなどは全て「OUR KITCHEN」が行い、シェフ・オーナーは、「お客様の喜ぶ料理の提供」のみに専念することができるという。

初期登録料と月額使用料のみで本格的調理スペースが利用できるとして、現在広く出展者を募っている。

出典元:株式会社建築商売

飲食店と家庭をつなぐサービス「PRIME CHEF」

株式会社オプトインキュベートは、飲食店と家庭をつなぐサービス「PRIME CHEF(プライムシェフ)」の提供を行っている。

従来は個人で活動する出張料理人と家庭を繋ぐサービスとして実施していたが、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、このサービスを法人の飲食店へも提供することに。コース料理の配送やオンラインによる事前接客が可能で、自宅に居ながら特別な食事を楽しめるサービスとなった。

同社は7月1日(水)、このサービスの第3弾として、株式会社ブロスダイニングが運営する創作和食の隠れ家ダイニング「SHARI」・東銀座店が「PRIME CHEF」を導入したと発表した。

「SHARI」はこれにより、四季折々の創作和食オリジナルコースを配送し、また、メニューの解説や説明などをオンラインにて事前接待することで、それぞれの客に合わせた料理やドリンクの提案が可能となる。

同社は、家庭にお店の味を届けたいというレストラン・シェフを随時募集しているという。

出典元:株式会社オプトインキュベート

情報発信サイト「キッチンカー相談センター」

サポート株式会社は7月2日(木)、コロナ禍でより需要の高まるテイクアウト(フード)ビジネスでの開業をサポートするため、キッチンカーに特化した情報発信サイト「キッチンカー相談センター」のオープンを発表した。

このサイトでは、成長産業だからこそ足りていない情報を補うため、常に最新の情報をアップデート。加えて、その更新とプラスアルファの情報をメールマガジンを通じて随時ユーザーに届ける。

同社はメールマガジンのアドレス登録を行った人に向けて、キッチンカー運営における基礎知識ハンドブック「キッチンカー準備ダンドリBOOK」を無料贈呈する。このハンドブックは、サイトやメルマガの副読本として活用してほしいとしている。

出典元:サポート株式会社

完全非接触の受付システム「QRin」

株式会社QRinは7月1日(水)、飲食店や小売店、イベント会場などの受付シーンで活用できる完全非接触の受付システム「QRin(キューアールイン)」の無償提供を開始した。

導入・設置・運用コストは全て無料、専用端末やアプリのダウンロードなども不要で、簡単に導入できるシステムだという。

「QRin」では、店舗に設置したQRコードを来訪者自身のスマートフォン等で読み込むことで、受付が完了する。

来訪者は、順番が来たらスマートフォンで通知を受け取ることができるので、行列に並ぶ必要がなくなる一方で、店舗側も、入場制限などの負担や従業員の感染リスクを軽減できるとしている。

出典元:株式会社QRin

観光事業者向け支援サービス

「新しい時代に対応する観光復興ガイド‐SNSから見える企画のタネ‐」

株式会社TBWA HAKUHODOと株式会社PR TIMESは6月30日(火)、観光業界に向けて、SNS上の旅行に対する価値観の激しい変化を分析し、そこから見えた20の新たな兆しとその後の打開策をまとめた「新しい時代に対応する観光復興ガイド‐SNSから見える企画のタネ‐」を発表した。

ガイド制作にあたっては、SNS分析に強みをもつTBWA HAKUHODOから、生活者の会話を分析して戦略を生み出すマーケティング組織「65 dB TOKYO」や、コンサルティングユニット「Disruption Consulting」などの有志が集結。SNS分析を通じて浮かび上がってきた、「旅行者が今求めていること」をもとに、観光業を盛り上げるための企画を生み出すヒントを示すとしている。

さらに、そこから具体的かつ実践的な取り組みに進むことができるよう、「企画を考える公式」も用意。旅館・土産販売店・交通などの観光業従事者、中央官庁や地方自治体の観光系部局の担当者、観光協会などの観光系団体の人々などが、すぐに実践できる内容になっているという。

また、プレスリリース配信サービスを展開するPR TIMESは、同ガイドをもとに実施した企画のプレスリリース配信に際し、100団体限定で無償利用できる特別プランを設けた。PR TIMES運営のオンラインメディアより、世界中の広告・宣伝事例を紹介する「AdGang」でも、同ガイドをもとに生まれた企画を取材・執筆する予定だ。

※株式会社PR TIMESはU-NOTEの運営会社です。

出典元:株式会社PR TIMES

デジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」

ボールドライト株式会社は6月30日(火)、自治体や観光関連事業者等に向け、地域観光促進を目的に、観光客の分散に効果的なスタンプラリーを簡単に作成できるデジタルスタンプラリーシステム「プラチナラリー」の提供を開始した。

同社によれば、人気スポット以外への観光客の誘導や滞在時間がコントロールできるデジタルスタンプラリーは、効果的な「観光客分散化」施策だという。

「プラチナラリー」では、参加者のスマートフォンを利用するため、安全を確保することができるほか、デジタルコンテンツとの融合で幅広い企画内容が実現可能。そのため紙のスタンプラリーよりも高い満足度が得られ、周遊による分散促進も期待できるそうだ。

同社が提供するオリジナルマップ作成ソリューション「プラチナマップ」上で提供。導入事業者は、参加者の集中状況と周遊データを可視化できることで、人が分散した安全な観光を推進することができるとしている。

出典元:ボールドライト株式会社

なお、各サービスの詳細は、各社プレスリリースにて確認ができる。

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