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新しい様式での営業再開を応援!6月第2週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」

白井恵里子

2020/06/14(最終更新日:2020/06/14)


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6月11日(木)の「東京アラート」解除に伴い、12日(金)には休業要請の緩和措置が「ステップ3」へ移行した。

新型コロナウイルス感染状況がある程度落ち着いたとして、政府による措置も緩和傾向にあるが、新しい様式での営業再開や、感染予防に努めながらの営業は引き続き必要となりそうだ。

この記事では、6月の第2週に発表された、新しい様式での営業再開に向けたBtoB向け支援サービスをいくつか取り上げ、紹介する。

BtoB向け支援サービス

テレワーク促進支援「HOTEL WORK TOKYO」

東京都は4月より、一般社団法人全日本シティホテル連盟と連携し、テレワークの場を提供する宿泊施設とテレワークの場を確保したい企業をマッチングする取り組みを行っている。

6月11日(木)、この取り組みに参加した宿泊施設を地域ごとに紹介するウェブサイト「HOTEL WORK TOKYO」をオープンした。

テレワークプラン・参考料金・館内施設概要などを掲載しており、公開時点では350施設の情報を閲覧することができる。また、同サイトから直接、宿泊施設あてに問い合わせおよび申し込みを行うことが可能だという。

主な目的はテレワークの促進だが、これによりホテル側にも、新しい利用方法を提供することで部屋の稼働率を保つことができるといったメリットがありそうだ。

出典元:東京都東京都産業労働局

「飲食店舗の間借り」支援サービス

あらゆるスペースを1時間単位から貸し借りできるプラットフォーム「スペースマーケット」を運営する株式会社スペースマーケットと、株式会社 USEN Mediaは6月11日(木)、「飲食店舗の間借り」支援サービスの提供を開始した。

同社によれば、多くの飲食店舗でこれまでの営業形態の見直しが検討されているなか、店舗の固定費として大きな比率を占めるテナント料金が負担となっているという。

「飲食店舗の間借り」支援サービスは、飲食店の一部を貸したい飲食店舗(ホスト)と、飲食店舗を利用したい人(ゲスト)のマッチングを支援する。

同社はこのサービスを利用することで、ホストは中長期的に継続して店舗を貸し出すことができる一方で、ゲストは、初期費用や固定費用を抑えながら飲食事業を開始することができるとしている。

出典元:株式会社スペースマーケット

リアルタイムの空き・混雑状況が確認できる「VACAN」

AI×IoTを活用してあらゆる空き情報を配信する株式会社バカンは6月8日(月)、お店のリアルタイムの空き・混雑状況がマップ上で確認できるウェブサービス「VACAN」を、関東エリアにて一般公開した。

「VACAN」は5月末に九州エリアでプレ公開しており、今回が正式な公開となる。

ユーザーは、現在地付近にあるお店の空き情報をマップ上で確認でき、「空き」「混雑」などのピンをタップすると店情報も閲覧可能。7月以降は、そのまま直接予約もできるようになるという。

空き情報は、店員による手動操作やカメラによる自動判定など、店舗に合わせた方法で発信。ユーザーは店の空き情報を事前確認することで、混雑を避けたり、人との間隔を気にする心配がなく、安心して来店することができる。

6月8日(月)現在、掲載店舗は約130件。今後3カ月で500件以上を目指すほか、飲食店以外の掲載も予定しているという。

出典元:株式会社バカン

サービスの非接触化などを実現する「SoundUD音響通信モジュール」

ヤマハ株式会社は6月9日(火)、1~2メートルのソーシャルディスタンスを保った「新しい生活様式」に対応したサービスを作るための、「SoundUD音響通信モジュール」の提供を開始した。

決済時のやりとりや、通勤時の移動、タッチパネル式のメニューやチケット販売機など、社会生活を送るうえでソーシャルディスタンスの確保が難しい場面が多いことを受け、既存アプリなどに組み込むだけでサービスの非接触化などを実現する機能を追加できる同サービスを提供する。

300以上の企業や団体によって共通規格化され、一般社団法人音響通信協会が認定している音響通信技術を使用。この技術は、次々と始まっているキャッシュレス決済や電車の混雑緩和サービス、ポイントカードアプリなどのサービスの基盤ともなっているという。

「SoundUD音響通信モジュール」では、こうしたサービスの構築を、より容易に行うことができるとしている。

出典元:ヤマハ株式会社

自社のアイデアによる新しいサービス

ウィズコロナ時代に合った新しいサービスを自ら考案し、実践している企業も多い。

タクシー往復送迎付き宿泊プラン「自宅からリゾートへ直幸往復便」

ハイヤー・タクシー業などを展開する大和自動車交通株式会社は、株式会社共立メンテナンスのリゾートホテル事業と連携し、新しい移動・観光サービス事業の開発を共同で進めている。

第1弾として、6月19日(金)から、タクシー往復送迎付き宿泊プラン「自宅からリゾートへ直幸往復便」を開始。同社はその車両運行部門を担当する。

このプランでは、政府の要望でもある3密を避け、都市から地方へウイルスの拡散を防止する観点から、衛生面のケアを徹底した車両と乗務員による移動手段を提供。「Door to Door」の移動により、公共交通機関での感染を心配することなく、リゾート地へ赴くことができるとしている。

出典元:大和自動車交通株式会社

ワタベウェディング「安心への5つの約束」

ワタベウェディング株式会社は6月9日(火)、新型コロナウイルス感染症に配慮した100項目以上の新基準・ワタベウェディング「安心への5つの約束」に添って、店舗・施設におけるサービス提供を開始することを発表した。

この新基準は、基本的な感染対策をはじめ、衣裳試着・美容・メイク施術・セレモニーやパーティなど、リゾートウェディングの打ち合わせから挙式まで様々な場面を見直し設定。「美容スタッフはマスクやフェイスガードを着用」「ソーシャルディスタンスを保った挙式進行や撮影」「マイクは使用の都度消毒または取り替え」など、徹底した内容となっている。

出典元:ワタベウェディング株式会社

なお、それぞれのサービス詳細については、各社プレスリリースにて確認ができる。

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