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「新しい生活様式」で注目度高まる自転車通勤。コロナ以前は会社で自転車通勤を認められている人50.1%|au 損保調べ

鈴木京

2020/06/09(最終更新日:2020/06/09)


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au 損害保険株式会社は5月、東京都在住で週1回以上自転車を利用している会社員を対象に、自転車通勤の実施率や実態にかかる調査を実施。現在その結果を公表している。

注目度が高まる自転車通勤

自転車通勤というと、「環境に優しい」「交通渋滞を緩和する」「健康の維持増進に役立つ」といったイメージがあるが、昨今の新型コロナウイルスの感染拡大により、さらに注目度が高まっているという。

国土交通省では4月3日(金)に、自転車通勤を推進する企業・団体を認証する制度「『自転車通勤推進企業』宣言プロジェクト」を発表し、自転車通勤の活用を推奨。同社によれば自転車通勤は、政府が掲げる「三密(密閉、密集、密接)」を避ける「新しい生活様式」を実行するための、有効な手段の1つと考えられるという。

新型コロナ以前の自転車通勤の実態調査

自転車保険を取り扱う同社では、「どれくらいの人が、会社から自転車通勤を認められている?」「自転車通勤をする理由は?」 、「自転車通勤の距離は?」といった質問を、緊急事態宣言下ではなく、平常時の行動を基に回収・分析を行った。

同調査は、週一度以上自宅から通勤先まで自転車を使用している東京都の会社員1500人を対象に、5月1日~ 5月3日の3日間にわたりアンケートを実施。回答者には、緊急事態宣言下ではなく平常時の行動を基に回答してもらったという。自宅から最寄り駅まで、また勤務先の最寄り駅から勤務先まで自転車を使っている場合は含まない。

満員電車回避や健康のために自転車通勤を希望

以下に、調査結果の一部を紹介する。

会社で自転車通勤を認められている人50.1%、うち自転車通勤している人は45.1%

東京都内で自転車を利用している会社員の男女1500人に、「勤務先では自転車通勤を認められているか」質問したところ、「認められている」と答えた人が50.1%、「認められていない」が 36.2%、「分からない」が13.7%となり、過半数が認められているという結果に。

「会社で認められている」と答えた752人に、実際に自転車通勤をしているか尋ねたところ、45.1%が通勤に自転車を使っていると回答。

また、会社で「認められていない」、「分からない」と答えた748人に、もし認められていたら自転車通勤をしたいか尋ねたところ、「したくない」55.3%、「したい」28.9%、「分からない」15.8%となった。

自転車通勤の理由は「職場が近いから」が最多の36.3%

自転車通勤をしている339人にその理由を尋ねたところ、「職場が近いから」が36.3%で1位。続いて「満員電車が嫌だから」19.5%、「健康のため(ダイエット含む)」13.0%、などという理由が挙がった。

ちなみに「会社が推奨しているから」は 1.5%で最も少なかった。国土交通省が従業員の自転車通勤を促しているものの、会社の推奨によって自転車通勤をする人は少なく、個人的な理由によって選択する人が多いことがわかる。

「自転車通勤未実施だけどしてみたい」理由は「満員電車が嫌だから」が最多の41.7%

「会社で認められていない」もしくは「認められているか分からない」と回答したものの、「もし認められたら自転車通勤をしたい」という216人にその理由を尋ねたところ、「満員電車が嫌だから」41.7%が1位に。

次いで「健康のため(ダイエット含む)」20.8%、「職場が近いから」10.2%、「ストレス解消」8.8%、などが挙がった。

自転車通勤で困るのは「雨や雪が降ること」が56%

自転車通勤をしている339人に困ったことについて質問したところ、「雨や雪が降ること」が56.0%で過半数を占めた。次いで「事故の危険がある」16.2%、「故障して帰れなくなった」5.0%、「会社に着いたら疲れてしまっている」3.5%、「朝早く起きるのがつらい」3.2%、「自転車を停める場所がない」2.4%、「身だしなみが崩れてしまう」2.4%、「多くの荷物を運ぶことができない」2.1%という回答が挙がった。

同社は、「新しい生活様式」を推進するために、今後ますます自転車通勤を認める企業が増加するだろうと推測している。また今後は、新型コロナウイルス感染拡大が通勤形態に与えた影響について、調査を実施する予定だという。

免許がなくても、誰でも気軽に乗れる自転車だが、日々の安全に配慮した走行や、定期的な自転車のメンテナンスを徹底して行う必要があることは、いつも念頭に置いておきたい。

アンケートの詳細は、同社リリースを参照のこと。

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