新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言が解除となってから約2週間が経過した。
しかしいまだに感染の恐れは拭えない。特に人と人が接触するビジネスにおいては、新しいかたちでの営業再開を視野に入れる必要がありそうだ。また、いざ再開した時に確実な集客ができるよう、準備施策も欠かせない。
この記事では、6月の第1週に発表された、営業再開に向けたBtoB向け支援サービスをいくつか取り上げ、紹介する。
飲食店再開支援
店舗の感染症対策を周知できる情報サイト「Basic Store Info β版」
株式会社N2iは6月1日(月)、飲食店の安全・安心への取り組みをリアルタイムで簡単に告知できる情報サイト「Basic Store Info(ベーシック・ストア・インフォ)β版」を発表した。
このサイトでは、飲食店の住所や営業時間、テイクアウト・デリバリーの有無といった基本的情報に加え、店舗の座席間隔・換気や消毒液などの衛生情報・従業員の体調管理情報・検温や来店時の手洗いなどといった客への依頼事項など、感染症対策の情報も周知することができるという。
同社は「コロナ後のニューノーマルに迅速に対応する飲食店の集客に少しでも貢献したい」という想いからこのサイトを企画・開発。「Basic Store Info」では、感染症への取り組みを周知することで、店舗への来店を促進しお店をサポートしたいとしている。
なお、同サイトへの掲載は無料となっている(現在開発中の一部機能は有料)。
出典元:株式会社N2i
出張シェフと食材をセットで楽しむ「助け合いコラボ」
生産者から直接商品を購入できるオンラインマルシェ「食べチョク」を運営する株式会社ビビッドガーデンは、飲食店の出張シェフのサブクスサービス「シェアダイン」を運営する株式会社シェアダインと連携し、出張シェフと食材をセットでお得に提供する「助け合いコラボ」企画を立ち上げた。
実施期間は6月3日(水)から6月30日(火)。
2社は、新型コロナウイルスの影響で困っている生産者と飲食店シェフがタッグを組むことで、新しいかたちの食事サービスを提案。利用者は生産者から直接食材を購入し、シェフを自宅に呼んでレストランの食事を楽しむ「アフターコロナの顔が見える新しい食卓」を実現する。
出典元:株式会社ビビッドガーデン
酒蔵PR支援
プレスリリース配信サービス「PR TIMES」等を運営する株式会社PR TIMESは6月1日(月)、日本酒専門WEBメディア「SAKETIMES」を運営する株式会社Clearと連携し、日本酒の酒蔵を対象とした「日本酒PR支援プログラム」の提供開始を発表した。
広報PRノウハウを持つ同社と、日本酒に関するブランディングのノウハウを持つ「SAKETIMES」の、それぞれの強みを活かした独自の支援プラグラムだ。
同社によれば酒蔵がwithコロナ時代を生き抜くためには、固有の伝統と職人芸を受け継ぎながら、情報発信や販路開拓にオンラインを上手く活用することが急務だという。
このプログラムでは、日本酒の酒蔵へ広報PR・ブランディングのノウハウを無料で伝授するセミナーの定期開催や、日本酒関連情報をタイムリーに日本酒ファンへ届ける仕組み作りなどを行う。
応募資格はHP等で国内にある日本酒の酒蔵であることを確認できること。ただし、この基準に関わらず、同社が対象と認定する場合もある。
※株式会社PR TIMESはU-NOTEの運営会社です。
出典元:株式会社PR TIMES
観光・宿泊事業再開に向けた支援
日本の魅力を多言語で発信する「Japan Now from every region」
世界へ向けて日本の魅力を発信するメディアを運営する和テンション株式会社は6月2日(火)、インバウンド事業に注力してきた自治体および観光事業者を対象に、世界中の人々へ多言語でのメッセージを無料配信するプロジェクト「Japan Now from every region」を開始した。
人々にとってすでに大切なライフワークのひとつである「旅」への想いに寄り添い、来訪を待ち望んでいる観光事業者から、世界へ直接情報を発信するためのプロジェクト。
「日本の今」、全国の「変わらない魅力」を届けることで、世界中にいる日本を愛する人々が、終息後に実際に日本へ足を運ぶきっかけ作りを目指すとしている。
自治体および観光事業者が発信したい内容を同社に送付すると、その内容を無料で対象言語に翻訳し、同社メディア「WAttention」に掲載するという流れになっている。
申込受付は既に始まっており、訪日旅行者の増加が目に見えるようになるまで継続する予定だという。
出典元:和テンション株式会社
コロナ対策あんしんの宿2020
株式会社Hotspringは6月4日(木)、旅行予約サイト「こころから」にて、新型コロナウイルス感染症への対策を実施している宿泊施設を「コロナ対策あんしんの宿2020」として認定し、同サイト特集ページに掲載した。
認定にあたっては、あらかじめいくつかの宿泊施設にコンタクトをとり、コロナ対策について一定の基準を満たしているかどうか調査を実施。ここでいう「一定の基準」とは、観光庁および地方運輸局へのヒアリングや、宿泊業界団体が制定するガイドラインなどを参考に、同社が独自に定めたものだ。
同社は今後もこのようにして、旅行者が安心して旅を楽しむことができる環境づくりに注力していくとしている。
6月5日(金)現在、20の認定宿泊施設を掲載しており、新規の認定希望施設も随時募集中とのことだ。
出典元:株式会社Hotspring
なお、紹介したサービスや活動の詳細は、それぞれのプレスリリースにて見ることができる。
【関連記事】
困難な状況が続く業界を応援!5月の第5週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」
新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言は解除となったが、いまだ完全に収束したとは言えず、この事態がビジネスに与え続ける影響はあまりにも大きい。 そして、現状をすぐに変えることはできな...
増え続ける応援メッセージ。5月第4週に発表された「BtoB向け新型コロナ支援サービス」まとめ
新型コロナウイルスに伴う緊急事態宣言の解除は、残すところ首都圏と北海道のみとなっている。 しかし、既に解除となった地域も未だに「3密を避ける」など感染予防対策を意識しており、完全に街に賑わ...
アフターコロナまで視野に入れた長期的支援策が続々登場!5月前半に発表された「支援サービス」まとめ
39県における緊急事態宣言が解除され、全国的に新型コロナウイルスの収束ムードが高まりつつあるものの、人々の生活が完全に感染拡大前の状況に戻るには、まだ時間がかかりそうだ。 なかなか復活の兆...
U-NOTEをフォローしておすすめ記事を購読しよう