地域の持つ文化と住民への深い理解のもと、民間企業として地域振興を軸に人材育成や観光地経営を行う合掌ホールディングス。
現地のヒト・モノ・コトに会いに行きたくなるような仕組み・体験・空気感の創出に向け活動する同社だが、その一環として、地元住民と観光客の双方向コミュニケーションを実現するオンラインコミュニティ「合掌ヴィレッジ」を立ち上げるという。
地域住民の負担軽減と観光客の満足向上を目指す
1995年に世界遺産に登録されて以降、多くの人が訪れる観光地となった岐阜県の白川郷。ここ数年は団体旅行客が押し寄せオーバーツーリズムの問題に悩まされるなど、課題が浮き彫りになっているという。
現在は新型コロナウィルスの感染拡大に伴い、過剰な混雑は一時的には解決しているが、近い将来また同じような状態に戻ることは避けたいとしている。
オンラインコミュニティ「合掌ヴィレッジ」は、「白川郷のよさを多くの人に知ってもらいたい」という民宿のおかみをはじめとする村民と、白川郷が好きで意見や提案をしたいという人の交流の場として活用される見込みだ。
同社は地域住民の負担を軽減しながら、観光客の満足度を向上させる仕組み作りを実現するべく、このオンラインコミュニティにより、住む人たちとそこを訪れる人たちが交流し、お互いの個性を認め合う文化を目指すとしている。
観光だけにとどまらない双方向コミュニケーション
同コミュニティでは、観光だけにとどまらない双方向のコミュニケーションを行なっていくとし、これまでの観光とは違い、ゆっくりと現地の生活に馴染んでもらえるよう、新しいスタイルの旅を提案する。
世界遺産の村・白川郷で暮らす村民たちの日常を伝えることで、受け継がれてきた伝統と、それを未来へと継承していく大切さを広く伝えていきたいという意図もある。
7月には「合掌ヴィレッジ」のWebページが完成予定で、ときを同じくしてFacebookやインスタグラムのページを開設し白川郷の日常を伝えていくとのことだ。
その他フォトコンテストやビジネスコンテスト、村民による現地レポート、宿泊施設や飲食店のクーポン券配布、季節の便りの配布なども予定しているという。
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