株式会社ジャパンイノベーションは3ヵ月間限定で、精神疾患スクリーニングツールを一般向けに提供している。
通常は法人向けに展開しているもので、コロナウイルス対策による生活や環境の変化から引き起こすうつ病の早期発見・悪化の防止を目的として、今回期間限定で一般向けに無料提供するという。
精神科医の診断との整合性は80%
5月病に代表されるよう、例年この時期に精神的な不調をきたすビジネスマンは少なくない。特に今年は、新型コロナウイルス感染症対策に伴い、入社早々在宅勤務になったり、自宅待機になったりと、新社会人などが抱える不安やストレスは計り知れない。
今回提供開始した同ツールは、うつ病が悪化し日常生活に支障をきたす前に早期発見するためのセルフチェックツールとして役立てることができるという。
サービスページより新規ユーザー登録をすればテスト受検が可能。5月28日(木)〜8月31日(月)の期間内であれば、何度でも無料で実施することができるそうだ。
40万人の患者データと診断基準を基に制作され、質問に答えるだけで11項目の精神疾患をスクリーニングできるとしている。
クリニックでも利用されており、実際の精神科医の診断とテストの整合性は80%を超えているという。
ちょっとした違和感に気づいたときに受検可能
同ツールは、最近心身に違和感がある人や不眠・息苦しさといった身体症状が起きている人、自分の心身が健康かどうかを定期的にチェックしたい人などを対象としている。
身体や心のちょっとした違和感に気づいたときにスマートフォンやPCですぐに受検可能で、個人の病状や特性に合わせて、精神科医が疾患の詳しい説明や対策をアドバイス。
精神疾患の可能性の有無にとどまらず、性格分析やうつ病的性格傾向、生まれつき持っている脳の発達の特性の観点から、負担を感じやすい心の弱点を把握することができるという。
昨今の環境の変化への不安が増加中
昨今の新型コロナウイルスの感染拡大およびその対策により、人々の生活環境は大きく変化している。
同社によれば、規制が緩和されても社会の仕組みや人々の心境にはしばらく影響を与え続けることが予想され、実際に環境の変化への対応の難しさや今後の生活への不安などからメンタル面に不調をきたし、うつ病を発症する人が相次いでいるそうだ。
また、初期症状である身体症状にうつ病を疑う人はあまりおらず、病気が悪化するまでうつ病に気づくことができないこともあるという。
同スクリーニングツールはうつ病の初期症状にあらわれる身体症状のみの段階でも発見が可能で、日常生活に支障をきたす前に早期発見するためのセルフチェックツールとして役立ててみては。
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