アスタミューゼ株式会社は4月6日~14日に、研究・技術・開発・専門職などの理系職において、SDGsや社会課題、仕事、転職などの価値観に関するアンケート調査を実施した。
調査は、同社が提供する転職サービス「転職ナビ」および採用プラットフォーム「SCOPE」の会員253人を対象に実施。新型コロナウイルスの影響で、42.7%が、転職先について「社会課題を解決する仕事かどうか意識する」と回答した。
SDGs・社会課題の解決へ意欲
同社は理系に特化した人材紹介事業を運営しており、4月6日~14日に「転職ナビ」「SCOPE」会員253人を対象に、SDGsや社会課題、仕事、転職などの価値観についてアンケート調査を実施した。
SDGsの認知度
SDGsの認知度については、「非常によく知っている」が33.6%、「名前は聞いたことがある」が15.4%という結果になった。
同社によると、2019年4月の「電通の調査」では19%であることから、一般的な認知度に比べて、理系職のSDGsへの関心は高いと分析している。
SDGs17への興味
SDGsが掲げる17のゴールへの興味ついては、上位から「全ての人に健康と福祉を」が49.4%、「質の高い教育をみんなに」が48.9%、「貧困をなくそう」が48.1%という回答だった。
健康・福祉・教育・貧困以外には、経済成長・エネルギー・街づくり・衛生環境・気候変動などが40%以上となり、注目を集めている。
「社会課題を解決する仕事」への意欲が向上
同調査によると、新型コロナウイルスの影響で、仕事・転職の価値観が大きく変わりはじめているようだ。
SDGs・社会課題を解決する仕事
新型コロナウイルスの影響で、仕事としてSDGsや社会課題へ取り組みたいという気持ちの変化について、「非常に高まった」が20.6%、「ある程度高まった」が22.1%だった。
合計42.7%が、より社会的意義が高い仕事や社会貢献のできる仕事への意欲が高まっているという結果となった。
転職先の企業
転職先の企業で社会課題を解決できるかへの重要度は、「非常に重視する」が32.8%、「まぁ重視する」が30.4%と、合計63.2%が社会課題の解決を基準にしている。
解決したい社会問題
仕事で解決したい社会課題は、「くらし・生活」が51.4%、「環境」が48.6%、「経済」が37.8%、「教育」が31.5%、「医療」が30.3%であった。
同社は、新型コロナウイルスの影響で、働く価値が大きく変わり、今後はますますSDGsや社会課題への取り組みが注目されるだろうと推測している。
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