外資系人材紹介会社ヘイズ・スペシャリスト・リクルートメント・ジャパン株式会社は4月22日、新型コロナウイルスの影響で急速に普及したテレワークを成功に導く5つのポイントを発表した。
使用するツールの選定やコミュニケーションなどを工夫することで、テレワークであってもチームの繋がりを維持したり、仕事の姿勢にも好影響を及ぼすことができるという。
97.8%がテレワークを導入、経団連調べ
新型コロナウイルスの影響で、テレワークが急速に普及している。
経団連が4月14日~4月17日に実施した調査では、有効回答があった406社の97.8%(397社)が、新型コロナウイルスへの対応としてテレワークや在宅勤務を導入していると回答した。
出社せずに仕事できるテレワークはとても便利だが、これまでとは違った働き方に戸惑う人も多いのではないだろうか?
ヘイズジャパンはこの度、急速に普及しているテレワークについて最新の分析を行い、成功に導く5つのポイントを発表した。
メンバー間の意思疎通・共有などが重要
テレワークを成功させるためのポイントは、次の5つだという。
1.ビデオ会議で使用するツールの選択
様々なツールの中から適切なツールを選択。使用するツールの種類が多すぎると負担になるので、注意が必要だという。
ビデオ会議を行う際には事前に議題を決め、参加者全員が閲覧できるように設定し、実際の会議同様に進行するよう手配。参加するメンバーには出席する意義を伝える。
こうすることで、テレワークであってもチームの繋がりを維持し、チーム運営を円滑に進めていくことができるそうだ。
2.チームメンバー間の信頼関係を深める努力をする
在宅勤務ではオフィスと異なり、臨機応変にコミュニケーションを維持することが難しくなるため、相手に理解してもらえるように話す内容を明確にする必要がある。
会議の時間を設け、雑談を通じて関係性の構築・維持に努めるのもひとつの方法だそう。
定期的にビデオ会議ができない場合でも、インスタントメッセージ用アプリを使えば、簡単にコミュニケーションすることが可能に。こうした対策は、チームに新しいメンバーがいる際に特に有効だという。
3.チームメンバー間で特定の専門知識を共有
社員に対し、自らの専門知識に関するガイドラインの作成やホストウェビナーの開催、ポッドキャストへの録取を奨励する。
これによってチームメンバー間で知識を共有し、社員の活動をよりよく理解することができる。協力的な社員を評価し称賛することも重要だという。
4.意思疎通に務め、団結力を強める
可能であればビデオ通話を使って、チームメンバー同士で顔を合わせ、よりよくコミュニケーションを図るようにする。
また、通常の電話での会話においては、メンバーの声の調子や話し方の変化に注意し、相手の気持ちをより良く理解するよう努める。
さらに、「私たち」や「私たちの」といった仲間意識を感じさせる言葉を使用して、一体感や団結力を高めることも有効だという。
5.社員への信頼が企業文化を育てる
テレワークの初期段階では様々な問題が発生しがちだが、その一方で、会社から信頼されて会社の利益のために働いていると意識することで、企業文化に対する意識が醸成。
それが仕事の姿勢に好影響を及ぼし、好循環を生み出すことも可能になり、結果的に人材の強化につながったり、変化への対応力を養う上でも有効になるそうだ。
この段階に到達できれば、もはや働く場所は重要ではなくなり、企業の文化を維持しながらチームをマネジメントできるようになるという。
テレワークでより良い仕事をするために、これらのポイントを参考にしてみてはいかがだろうか。
出典元:経団連
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