株式会社ポケットマルシェは、全国の農家や漁師などの生産者と消費者が、直接コミュニケーションをとりながら生産物を売買できるプラットフォーム「ポケットマルシェ」を運営している。
同社は新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言の発令を受け、過剰に在庫を抱える生産者へ販売の場を速やかに提供することができるよう、4月末まで生産者の審査体制を強化することを発表した。
最短で翌営業日から出品可能
生産者が「ポケットマルシェ」で出店を希望する際には、出店の申し込み後、同社が独自に設定した基準での審査を受ける必要があり、この審査に通過した生産者のみが、出店することができるという。
今回、この審査を速やかに行う体制を整えることにより、出店希望者は、申し込みから最短で翌営業日から出品することが可能となる。
外出自粛や休校などで出荷先を失う生産者を支援
「ポケットマルシェ」には、2020年4月時点で2000人以上の生産者が登録し、常に4000品以上の食べ物が出品されている。
同社は3月3日、外出自粛要請や休校などで、飲食店や学校などに出荷ができなくなってしまった生産者を支援するため、「ポケットマルシェ」内で「#新型コロナで困っています」というタグを設置。消費者は、このタグがついた商品を積極的に購入することで、生産者を応援することができるという仕組みを作った。
同社によればこのタグを使用した出品数は、東京都で週末の外出自粛要請が出された3月25日を境に増加。4月7日に日本政府が発令した緊急事態宣言により、この数はさらに増えていくだろうとしている。
今回の審査体制強化の取り組みは、このような事態の中で、出荷先を急に失うなどして困った生産者を速やかに支援したいという同社の想いから実現に至った。
同社は今後も、フードレスキューを必要とする生産者の支援を継続していきたいとしている。
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